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空気猫

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「こんなカカシ先生だったらいやだなぁ」という話をした時の例え話。
ナルトさんのカカシさんのあしらい方の上級者っぷりから察するにこれは二部の話だ。







「ねぇ、ナルト。オレのこと、どれくらい好き?」
カカシ先生は確認作業が大好きです。
「どれくらい好き?誰よりも好き?ラーメンよりも好き?」
「んー、好き、好き」
「そうじゃなくってさ、もっと心を込めて言ってよ~」
一楽にて、ラーメンを啜りながらおなざりにカカシの質問に答えたナルトに、はたけカカシは盛大に文句を付けた。ちなみに、ナルトの横に座ったカカシと言えば、ナルトにおしぼりを出してあげたり、頬に付いた麺の切れ端を舐めてあげたりと大忙しだ。
「ねぇ、ナルト。オレのこと、どれくらい好き?毎日言ってくれないと不安になるんだよ?」
例えば、道を並んで歩いている時に目が合った瞬間、一緒にアパートに帰った時の扉を開ける瞬間、ソファーで寛いでいる時、お風呂に入る時も、寝る時も、確認作業って大事。出ないと不安になるんだよ。ねえ、オレの腕の中に居るおまえは、本当にオレのものとかさ。心が、いつの間にか離れて行くことが耐えられない。だから、心の温度を確かめるのです。
「ねぇ、オレのこと好き?口に出して言って。オレのこと、好きだって、囁いて。愛を確かめさせて?」
「あー、もう。オレってばカカシ先生のことが死ぬほど好きだってばよ!これで満足だろっ!?」
いい加減面倒臭くなったナルトが、汁まで啜ったどんぶりをカウンターに置いて、席を立ち上がると、横に座っていたカカシがしゅんと項垂れていた。猫背が丸くなっている。
「死ぬほどは、いいよ。オレ、そういうふうにはナルトの負担になりたくないもん」
カカシ先生は確認作業が大好きです。だけど、オレってばどうしてかカカシ先生のことを放っておけません。オレってばカカシ先生が大好きだと思います。




だから、そんな寂しそうな顔をしないで。
死ぬほどの愛はいらないって、どこか諦めた表情で言わないで。


 
 
 
 
 
 












このあとナルトはカカシ先生のことをぎゅってしたと思います。
 
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ここは二次創作小説置場です。無断転載は禁止。本物のカカシ先生とナルトくん、作者様とは一切関係がありません。苦手な人は逃げて下さい。
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名前    空気猫、または猫
職業    ノラ
趣味    散歩・ゴミ箱漁り
餌      カカナル
夢      集団行動
唄      椎名林檎
性質    人間未満

日記    猫日和

ある日、カカナルという名のブラックホールに迷いこむ。困ったことに抜け出せそうにない。
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