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空気猫

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18禁。






「おまえに手を出したってバレたら四代目に殺されそうだなぁ……」
「父ちゃんに?」
「そう。おまえ、まだ未成年なのに、同じ年の女の子とかとじゃなくて年上の男なんかとセックスしちゃうでしょ。父親なら可愛い女の子の恋人の交際は許してくれるかもしれないけど、オレみたいなちゃらんぽらんで得体の知れない男に息子のことをやりたくないよ」
「そっかなぁ……」
「ソウイウモノデスヨ世の中は」
「でも、逆の立場で考えたらオレってば、父ちゃんの店の従業員を誑かした悪い息子だってば」
「あらら。おまえ、なかなか面白いこというね」
ふいに視界に影が被さった。カカシが顔を傾けて、顔を近付けて来る。
「んふっ……」
ぬるつくカカシの舌が、ナルトの唇を抉じ開けて入って来た。反射的に身体は強張ったが、ナルトは抵抗しなかった。そのまま、背中に腕を回されながら、丁重にフローリングの床に押し倒される。細いくせに、カカシの腕の力は思っていたよりも強くて、同性だというのに自分との力の差を見せつけられたようだった。
「でもさ、カカシ先生。オレにキスしてる時点でアウトだってばよ」
くくく、とカカシが背を丸めて笑い、肘をついて、もう一度ナルトの唇に掠めるようなキスをした。
「どうせ四代目に殺されるなら、もっと悪いことしていい?」
「……おう」
「ありがとう、ナルト」
「またそれだ。カカシ先生って変なのな。いっつもオレに了解とって感謝すんの。オレがいいよって言ってるのに……」
「オレはおまえより長く生きて、大人だからね。色々ズルく出来てるんだよ」
カカシの手がナルトの衣服の中に侵入して這い回ると、ナルトは小さく喘ぎ声を上げた。
「夢みたいだ…」
「?」
「ナルト…。大切に抱くから…」
「ん……」
「震えてる…」
「そりゃ初めてだもん。怖いじゃん」
指を絡めて、キスから始まる行為は教科書にも載っているが、性行為を説明する図が酷く素っ気無いものだったのを思い出した。16歳のナルトには異性との性体験すらない。昨今の男子高校生徒としては性に関する知識が遅れているかもしれないが、カカシに出会うまでは自分にはまだ関係のないことだと思っていた。






「綺麗だな……」
ナルトの身体は少年として十分に成長していたが、それでも成人男性の身体の完成度にはまだ程遠く、カカシの目には、どうしても未成熟に映った。同性との体験もまだであるはずの身体を自分との行為で慣らしてしまうには、戸惑いと罪の意識があったが、それで止めてやれるほど、カカシは心の広い人間ではなく、また他の誰かに渡るのを黙ってみていられるほどの余裕は、この少年と付き合い始めた時点でまったく無くなっていた。
大切にしたい。だが、今更やはり嫌だと言われても止めてやれる自信はなかった。

「カカシ先生…?」
ナルトの衣服はすでにカカシによって剥かれ足元でくしゃくしゃに丸まっていた。カカシは上着だけ脱いだ状態で、ナルトの上に圧し掛かっている。
ひんやりとした床の感触に背筋を震わせつつ、自分だけが裸体になり、カカシがまだ着衣した状態が恥ずかしいのだろうか。ナルトは落ち着かない様子でカカシを見上げている。だが、下手に己の欲望を露に見せて、ナルトに恐怖を与えるのは本位ではない。
カカシは、羞恥で薄っすらと桜色に色付いたナルトの鎖骨に噛み付いた。ナルトの身体がカカシの動作にビクンと痙攣したのは、極度に緊張をしているためだろう。
「大丈夫。大事にするから。大切に大切に抱くからね…?」
自分の背中にナルトの腕が回される。肩甲骨の辺りを撫でるナルトの細い指は不安定なダンスのステップを踏んでいるようにカカシの身体を滑った。

想像していたよりも華奢な身体にキスを落としていく。肉が薄く、骨の浮いたところを指先と唇で辿ると、ナルトから不明瞭な声が漏れた。
「気持ちいい、ナルト?」
「うぁ。よくわかんねっ…」
「今は少し変な感じがするかもしれないけど、慣れてきたらそのうち全部気持ち良くなるからね?」
「うぇっ、う、うん…っ?」
「くくく。ほら、取っ組み合いするわけじゃないんだから身体の力抜きな?」
「お、おう」

「ん。そうやって楽にしていなさい?」
カカシは、自分が唇を落とすたびに面白いくらい跳ね上がるナルトの身体に笑みを零しつつ、細くしなやかな太股を辿り、内股にキスを落とす。
「ふぁ……」
性器の近くの肌を辿られると、流石に身の内に沸き上がるものがあるらしく、ナルトは身体をむずがる幼子のように身を捩った。
「だめ。逃げないで、ねっ?」
「だ……っ」
「おまえのこと全部欲しいから」
「カカシ先生……っ」
足の付け根にカカシの温度を感じで、ナルトの爪先が飲み掛けのサイダーの缶を蹴る。カコンとまぬけな音と共にぴょこんと跳ねあがったナルトの足を、カカシの手が掴み、カカシはナルトの足の間に顔を埋める。せっかく片付けた部屋を、プルトップから零れたサイダー水が床を汚した。
「あっ、あっ、あ…っ」

カカシの口の中にナルトの性器が丸ごと収まった。自分でもそれほど性処理をしていなかったのだろう。ナルトは快楽に不慣れだった。ナルトの身体はびくびくと魚のように跳ね上がり、カカシの舌技に翻弄されて、たった数分で呆気なく達した。カカシは、己の口の端に付いた慎ましやかな量の精液を拭い、1度の射精だけで上下するナルトの薄い胸元をそっと撫で少年の下肢に目を落とした。
「あっ、ひゃ。どこ舐めてるんだってば」
ぴちゃ、ぴちゃと卑猥な音が雑多な室内を満たした。次にカカシが舐め始めたものはナルトの尻の孔だった。
「やめろってば。汚いだろ!?」
「汚くないよ。これからここでオレのことを受け入れてくれるんだから」
カカシの舌先から逃れるように、ナルトは後孔を両手で隠しながら床に転がった。
「~~~っ。だ、だめだってば。カカシ先生……」

潤んだ瞳で抗議の声をあげれば、銀髪の大人はなぜか視線をあらぬ方向に反らして、口を、手で覆っていた。
「おまえ……、本当にそそるね」
「……っ!?」
ふっとカカシが笑った。ナルトの身体がフローリングを滑って引き寄せられる。

「いやがってもだーめ。これからもっと恥ずかしいことして貰うんだよ?」
銀髪がナルトの下肢に埋まる。カカシの長い舌が、自分の粘膜の周囲を舐め回し、時に侵入する感触。ぐちゅぐちゅと音がして、何かと思えばカカシが先程ナルトの放った精液をナルトの内部に舌先でそっと送り込んでいるらしい。胎児のように丸まってみるものの、それは逆にカカシに秘部を晒すような恰好となった。
「あっ、あぁ…ひゃ…っ」
抵抗は無駄だとわかったナルトは両手で尻を隠すことをやめて、己の口から零れ落ちる信じられないような声を抑える。薄い壁一枚だけのアパートだ。自分の声が隣の部屋に漏れてしまうかもしれない。
「あ……っ。んんん……」
「ナルト。声、押し殺さないで。おまえのいい声も辛い声も全部聞かせて、オレに教えて?」
カカシに囁かれ、ナルトは下肢に感じる何とも言えない感触に歯を食い縛り耐えた。
キャンバスと薄っすらと油絵の具の匂いのするカカシの部屋は狭いアパートの一室のようでもあったし、美術室のようでもあった。ナルトの耳には、先程カカシが餌をやっていた空き地の犬たちだろうか、閉じた窓の外側から、ワンワンと犬の鳴き声が聞こえた。
「そろそろ挿れるよ……」
「あっ、あぁっ?」
ナルトは来るべき衝撃に恐怖して、思わず顔を逸らしたが、顎をついと持たれて、口を覆おうとした片手は床に縫いとめられる。
「目を逸らさないでオレの方を向いてごらん」
「あ………っ」
カカシはナルトの太ももを抱え直して、腰部を引き寄せる。そこで初めてナルトは、カカシの情欲に染まった色違いの瞳と、張りつめた性器の大きさを見て、思わず身体がずり上がる。
「ひぅっ」
あ、あんなのが入るわけないってば!蒼褪めたナルトの様子に気付いてカカシは、くつりと笑った。余裕のない自分の状態を隠して、その額に、唇にキスを落とす。

「キスしようか、ナルト。それなら怖くないでしょ?」
「へ?」
「ほら、オレの背中に腕を回してごらん。キスしながら繋がろう?」
「う、うん」
ナルトが幾らか安堵したように身体の力を抜く。頬に手を添えられて、深い口付けが始まる。次第にナルトの表情は大人との慣れたキスに蕩かされていった。息継ぎを覚えたナルトはカカシのペースについていこうと、無意識に後頭部が床から上がり、カカシの舌がぴちゃりとナルトの唇を舐めたが、
「う―――っ」
次の瞬間、苦悶の声を上げて、ナルトの身体が九の字に折れ曲がる。本来は排泄すべき器官に、快楽を得ようとカカシの性器が入り込んだからだ。
「いたっ。痛いってばぁ」
「―――くっ」
ナルトの額に脂汗が浮く。最初の亀頭の部分を飲み込むことが出来ず、ナルトの背中は哀れになるくらい反った。
カカシが、ナルトの痛みを紛らわせるために、音を立てて、続けざまに口付けるが、ナルトの目尻に浮かぶ涙の筋を止めるまでには至らなかった。

「んっ、んっ、んっ…ナルト?」
カカシのものが半分ほど入ったところで、侵入はぴったりと止まった。腸壁を開拓され、ナルトの顔は真っ青になり血の気は引いている。カカシが揺さぶるたびに辛いのだろう、快楽を得ているとは思えないくぐもった声が上がった。
「うぇ、ひっく。カカシ先生、く、くるし…っ」
涙の海に溺れたナルトの瞳がカカシを捉えた。ぐ、ぐ、ぐ、とカカシの性器がナルトの腹を押すたびに、仕置きを受けているかのような責苦なのだろうか。

「ごめん、ナルト。抜くか……?」
「うぁ…うぅ……」
想像を絶する異物感にナルトが半泣きだった。同性同士ということもあるだろうが、カカシを受け入れた、ナルトの身体は悲鳴を上げていた。関節が強張り、成長途中の背骨が撓り、汗が落ちる。助けて、とナルトの口から懇願が飛び出した。今、己を恐慌状態に追いやっているのはカカシだというのに、おかしな話だ。
「ん。ちょっと待ってな?」
唐突に、ずるんとカカシの性器がナルトの中から抜き出された。

「カカシ先生……?」
カカシが立ち上がって、自分の傍を離れたので、ナルトは横たえられていた床からのろのろと起き上がる。
カカシは戸棚を開けると油彩絵の具セットの中からをワセリンを取り出した。それがどういった意図で使われるか知らないナルトの無知とは恐ろしいもので、身構える様子もなくカカシの指先に塗られたものをぼんやりと見つめていた。無垢な瞳に見上げられたカカシはそっと笑みをこぼしてナルトの身体を再びころんと転がすと、後孔に指を忍び込ませた。
「っ、っ――!?」
「ナルト。楽にして?」
初めて感じる指の異物感。内部を擦るカカシの長い指。本能的に、侵入物を排除しようと、ナルトの内壁は凝縮してカカシの指を締め付けた。
「うぇ。カカシせんせぇ。気持ち悪りぃよぉ」

「大丈夫。そのうち、良くなるから、ねっ?」
「あっ、あぁ…」

「ん、柔らかくなってきた。知ってる、ナルト?これって美術道具としても使えるけど、潤滑油の代わりにもできるんだよ?」
「んなこと知るかぁ……」
「ふふ、ナルトのここ、パクパクして呼吸してるみたい」
「言うなぁ、あっ、ふあ……っ」
どうやらカカシはナルトの前立腺を探り当てたらしい。ナルトの瞳が大きくぱちんと見開かれ、甘い声が立て続けに上がった。

「少し、ここで気持ち良くなってみようか…?」
「ふぁ、あ、あ、あ…っ?」
「―――うっ」
「あぁー、あー……」
ナルトの壮絶な色香にカカシの喉仏がごくんと垂下される。
「ナルト、吐く場所はここね」
先ほどの掃除で使ったプラスチックの青バケツを指差してカカシは言う。
「……っ。へ、なんで?」

「あんまり突き上げると、おまえ初めてだから内臓に刺激がいって吐いちゃうかもしれないから」
「…っ?………――っ!?」
指で巧みに責められながらも、ナルトはカカシの言葉に耳を傾ける。

「ごめんね、おまえが吐いちゃってもやめれそうにない……」
「―――――っ!?」
二本に増やされた指が一気に引き抜かれる。次の瞬間、挿し込まれたものの質量にナルトは息を飲むことも忘れた。


















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管理人の生態
自己紹介
名前    空気猫、または猫
職業    ノラ
趣味    散歩・ゴミ箱漁り
餌      カカナル
夢      集団行動
唄      椎名林檎
性質    人間未満

日記    猫日和

ある日、カカナルという名のブラックホールに迷いこむ。困ったことに抜け出せそうにない。
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