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空気猫

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火の国戦隊・木の葉レンジャー
―登場人物紹介―
木の葉イエロー うずまきナルト
木の葉ブルー  うちはサスケ
木の葉ピンク  春野サクラ
木の葉グリーン 奈良シカマル
木の葉カレー  秋道チョウジ
木の葉ブラック うちはイタチ

悪の秘密結社のボス はたけカカシ
補佐官       ヤマト
イ―!の人たち  カカシ先輩に憧れています☆木の葉暗部の皆さん





猫さんの本気を思い知るがいいそして恰好良いカカシ先生は本日で崩壊しました。
つまりは木の葉レンジャーのリクエストを頂いてこんなことになった。OKですか?突然始まり突然終わる設定?シリアス?ネット界で元々なかったと噂の猫さんの地位?なにそれおいしいの?それでは振り落とされないようお気を付け下さい。








「悪の秘密結社って、退屈~」
豪奢な赤張の椅子に座って、片肘で頬杖を付いた銀髪隻眼の男が、くぁああとあくびを噛み殺した。彼こそ悪の秘密結社のボス、銀狼。はたけカカシである。
「とりあえず雰囲気を出すために、ワイングラスを毎日揺らして見たけど、オレって日本酒の方が好きだし~、賃貸アパートを借りるにしても〝悪の秘密結社を経営しています〟なんて引かれるっていうか、いまどきダサくなぁい?」
「先輩。そんな身も蓋もないことをペラペラと…」
カカシの脇に控えたヤマトが、頬を引き攣らせて困っている。そんな壇上の二人のやりとりを動物面を被った集団が固唾を飲んで見守っていた。
「魔王だなんて言われてるけど、結局は体よ~く代表に祭り上げられちゃったって感じ?オレ?」
「はい、はい。いったい誰に向かって説明してるんですか。カカシ先輩」
一応2カメさんに基本設定の説明を、とカカシは椅子の背後に首を向けたまままたあくびを噛み殺し、自分を取り囲む集団を再び見回す。
「はぁ。生活にさぁ、もっとこう潤いが欲しいわけよ~。ここ、男ばっかだし?オレだって2万飛んで30歳なわけで~、もうそろそろ身も固めたいっていうかぁ、可愛いお嫁さんが欲しいんだよねぇ。ねぇ、ヤマト。ちょっと可愛い子紹介してよ?」
「先輩。ボクが連れて来た子は、なんだかんだ文句言ってこっぴどく捨てるじゃないですか。いやですよ。もうボクが紹介できる女の子なんていません。先輩のせいでボクの評判はガタ落ちなんですよ!」
ただでさえ、男子高出身で紹介するツテもないのに…、とヤマトがさめざめと啜り泣く。
「あー、暇。ねぇ、人って暇で死ねないって言うけど、オレはそろそろ死ねる気がしてきたね。なんか楽しいことないかな~」
2万年間。これといって興味のあることもなく、日々を淡々と生き、淡々と過ごし、あくびの数も人の2万倍なわけで。退屈で、退屈で、とくに目標もないけど、退屈凌ぎに周りに引き立てられるまま世界征服なんてものをやってみる。これが今のはたけカカシの生活だ。
「あぁ、暇。ねぇ、テンゾウ。ちょっとそこでコードレスバンジーしてみてよ、今すぐ」
「殺す気ですか!」
独裁者の気まぐれな発言にヤマトがいつもの通り冷や汗を流していると、観音開きの扉がばばんと開く。一斉に当てられる無数のスポットライト。
「オレってば、待ってるだけじゃない男っ。意外性ナンバーワンヒーローは、自ら悪の秘密結社に乗り込むのだぁああっ!!」
颯爽と登場して、ビシッとポーズを決める。この少年こそ、物語の主人公うずまきナルト、16歳である。普段は学校とアルバイトに忙しい一見普通の男子高校生だが、ひとたび黄色い閃光の血が騒ぐと華麗に木の葉レンジャーに変身するスーパー高校生なのだ。ちなみに正義の味方の衣装はご近所の商店街で購入した市販のジャージだ。黄色い生地に流れるように走る三本線のデザインが目に眩し過ぎるだろう。
「やい、やい、銀狼カカシ。うずまきナルト様と勝負しろーーー!!!」
はたけカカシは色違いの眼をこれ以上ないほど大きく見開いて、突然の訪問者を凝視する。ダサさMaxの恰好はともかく、金髪のきらきらした元気っ子。大きな碧い瞳はまるで百カラットの宝石のよう。キューテクル。ビューティフル。ワンダフル!?
と…っ、
ととととと……っ
とっても可愛い子きたーーーーーーーっ。
もろオレの好み、ドストライク。何、あの可愛い生物!
「本命には一途な男。2万飛んで30歳のはたけカカシです。趣味は読書。世界征服も少々嗜んでいます。うずまきナルトくんだっけ?結婚を前提にオレと真剣なお付き合いしない?」
「ふ、ふぇ?」
「今、何歳?」
「じゅ、じゅうろくさい…」
「十~分!よく育ったねぇ。お兄さんが優しくしてあげるからねぇ。何も怖がることなんてないよ~?」
「っ?何がっ?オレってば正義のヒーローで、あ、あの、手、手、離して…」
秘密結社のボスに両手をがっちりと掴まれて、正義のヒーローは半泣きである。
「ウスラトンカチ。勝手に敵方に乗り込むんじゃねぇ!!」
「ナルトォオ、しゃーんなろ!!まったく世話が焼けるわね、ピンクが助けに来たわよ!!」
ほぼ床に押し倒されて、あとは美味しく頂かれるだけだったイエローの元にバタバタと仲間たちが駆け付ける。
「サスケェ~、サクラちゃ~んっ。オレってばなんだかわからないけど超ピンチな気がするってば~~」
ちょっとクールな性格が女子に大人気のブルーに、誰よりも頼りになるヒロインピンクの登場である。
「ちっ。めんどうくせぇ奴に捕まってやがる」
「ま、しょうがないよ。ナルトだもん」
あとに続いてやって来たのは木の葉レンジャーのブレイン、頭脳派の奈良シカマルに、カレーを食べるために居る秋道チョウジである。皆それぞれ色取り取りのジャージを着込んでいる。ただし、女子のサクラだけは普通の学生服の下にスパッツを着用した姿だ。
「ナルト。終わったら一楽でラーメンな!」
シカマルが一声掛けると、イエローの瞳がみるみると輝き出す。
「オレってば、急に元気になったってば。みんなのために頑張る!」
ナルトはガッツをすると、カカシの腕の中から抜け出して暗部に向かって突っ込む。
「くらえ、すぺしゃるらせーんが…!!」
「可愛い~~
♡♡
「自ら攻撃を受けに来るなってばよ!あんた、頭おかしいんじゃねぇの!?」
「ちっとも、おかしくなーいよ。はぁ、どこから見てもすごく可愛い…。おまえ、美人さんだねぇ~?」
「ぎやぁああー、来るな、触るな、近付くな!!」
助けて~~!!とナルトは再びピンチに陥る。迫り来る怪しい影に、地面に転がったナルトは、わたわたと後ずさる。主人公の大ピンチ、次回に続く!だなんて、テレビ的な展開になるわけでもなく、あわや正義のヒーロー貞操の危機となったその時である。
「うちのイエローに、何して腐る。盛るな、こんの変態怪人ーーーっ!!」
木の葉レンジャー紅一点、座右の銘は〝一生愛の人生よ!〟な春野サクラが、しゃーんなろ!!と男性陣顔負けの怪力を披露して床を叩き割る。「サ、サクラちゃん、恰好良いってば~!!」流石、オレの惚れた女!とちゃっかりカカシに抱っこされたナルトから黄色い歓声が上がる。
「せっかく、綺麗に使っていたのに…」
暗部等がワラワラと散らばる中、転居だ…とヤマトは、視線を遠くにやったという。木の葉町、波止場付近。大家さんが厳しい月極貸倉庫のことであった。



木の葉商店街、午後2時。長閑な昼下がりを乱す不吉な影。
「やい、やい、やい。商店街のみんなの憩いの場、木の葉喫茶を占拠するとはなんたる、悪!なんたる、テロ!ご近所の平和はオレたち木の葉レンジャーが守るんだってば!」
ビシッ!とお決まりの決めポーズを取って、ナルトが木の葉喫茶の前に立つ。せっかくヒーローらしく決め台詞を放っているのに、恰好がダサいジャージ姿なのはご愛敬だろう。
「…たくっ。面倒くせぇ。世界征服するのは、せめてバイトのない日にしてくれよ」
「ナルト~。通行人の人たちの邪魔になるから、もうちょっと道路脇に寄った方がいいよ~」
恰好良く登場したイエローの後ろで、グリーンが欠伸を噛み殺しつつ、カレーを食べるために居るチョウジが、カレーチップスを頬張っている。
「あ、ごめんなさいっ。ごめんなさいってばっ!」
はたっと我に返ったナルトが右に左にとペコペコと通行人にお辞儀をして謝り回る。そして、今度は騒ぎ過ぎない程度の声で「今から、オレがやっつけてやるんだってば~!待ってろ、魔王カカシ~!」と宣言すると、ナルトは暗部たちが見守る中、扉を恭しく開けられ、店内へ足を踏み入れたのだった。
「ナールト。席、取って置いたからね。1日限定20食のあんみつパフェ、好きでしょ?」
「また、そんな理由だってば…!?」
喫茶店の中に入ると、いそいそとした様子でテーブルクロスを引くカカシの姿があり、そのうえ、「ちゃんと時間通り来れていい子だね~」と頭まで撫でられる始末で、ナルトは戸惑いを隠すことが出来ない。
「オレ…、甘いモンが好きなんて一言も言ってなかったってばよ?」
「うん。でも、好きな子のことはなんでも知っておきたいでしょ?だから、調べたの♪」
「わざわざ?」
「だって、ナルトの喜ぶ顔がみたかったからね。うわぁ、言っちゃったぁ~!」
〝きゃ!〟と頬を染めたカカシに、ナルトは呆れ返ってしまった。ちなみに店外では〝ナルトとオレの二人っきりの時間を邪魔したら私刑だ~よ〟と底の知れない笑顔で釘を刺されたヤマトが黄昏れたふうに佇んでいる。手には今後の悪事の計画を書いた手帳ではなく、今度のカカシとナルトの〝デート〟で使う予定の映画のチケットが握り締められていた。
「ヤマトさんでしたっけ。人使いの荒い上司持つと苦労しますね」
「ボクたち子供が言うのもなんだけどさぁ、いやならいやって言った方が身体にいいと思うよ~」
少年等に同情されたヤマトが、あれが銀色の狼のように美しく恐ろしいと言われた、あのカカシ先輩だろうか?と過去を走馬灯のように思い出す中、ダン!と喫茶店の中で椅子が転がる音がした。
「オ、オレは食べもんなんかにつられるヒーローじゃないってば。オレってば、世界を救う男!表に出て、木の葉商店街の平和を賭けて、いざじんじょーに勝負だってばー!」
「え~。せっかくナルトとイチャイチャデートが出来ると思ったのに~」
「だめだってば!オレはあんたと勝負したいの!」
敵の手を引っ張りながら、ナルトが喫茶店の中から出て来る。やる気のないカカシにナルトは烈火のように怒り、向かい合って立つ。
「ナルトがお嫁さんになってくれるなら、世界征服をやめてあげるよ~」
「そんな不埒な要求を飲むはずがないってばっ。オレは実力でアンタに勝つ!」
「はぁ。惚れ直しちゃうよ。今すぐこの場でめちゃくちゃに犯しちゃいたいくらいおっとこ前だね、おまえ」
誰がっ!とナルトが激高した時だった。
「うわぁっ」
あまりにも意気込み過ぎたのか、ドジなナルトは前のめりになって、すっ転んでしまう。
「―――っ」
かなり嫌な衝突音がして、ナルトの顔が地面にくっつく。シーンと、一時辺りが静かになって、あちゃーとシカマルがデコに手を当てる。部活、美容院とそれぞれの理由で遅れてきたサスケとサクラが、倒れているナルトに駆け寄ろうとするが――…。
「いやだぁ~。何、あの子。汚~い。汗臭~い」
「いまどき、正義のヒーローって。だっさっ。流行らねぇよ」
通行人たちが、ある者はクスクスと口に手を当てて、ある者は吹き出して通り過ぎて行く。ナルトは大の字になったまま起き上がらない。
「あいつら…っ!」
サスケが殺気を出し、サクラがグローブを嵌め直した時だった。ダン…ッ、と炸裂音が木の葉商店街に響く。
「―――あのさぁ、おまえたち」
聞こえてきたのは地底の底から響くような低い声で、不機嫌な殺気を撒き散らしている主は先程までへらへらと笑っていた魔王その人だった。
「いったい何の権利があって、この子を笑ったわけ?一生懸命な奴を見てそんなにおかしい?そんなふうに思うアンタたちこそ、頭付け替えてきたら?」
誰もふれてもいないのにぽっかりとクレーターのような穴が開いたのは、商店街の壁。途端に、ワンワンと犬たちが吠え出して、商店街中が騒がしくなった。
「き…っ」
きゃぁああ…と女の悲鳴があがり、少年の悪口を言った通行人がそさくさと逃げて行く。あとに残ったのは、カカシと木の葉レンジャーの面々とカカシの部下たちばかり。
「………」
カカシはつまらなそうに誰も居なくなった周囲を見渡すと、倒れている少年へと視線を移す。
「ナールト。大丈~夫?」
のんびりとした動作でナルトに駆け寄ると、しゃがみ込む。先ほどの殺気は微塵も感じさせない変わりようだ。
「うっ、うっ、うっ」
「ん?どうしたの?頑張り過ぎて、鼻を打っちゃったねぇ?痛い?」
「~~っっ、~~~っっ!」
悶絶したように、ナルトが顔を真っ赤にさせた後、ボトボトと大粒の涙が頬を伝った。「あらら」とカカシが眠たそうな瞳を瞬かせる。
「オレがぁ、世界を救うんだってばぁっ。死んだ父ちゃんと約束したんだってばぁっ。だから、頑張らないといけないんだってばぁっ」
「うーん。そうだねぇ。ナルトならきっと出来るよ」
「あんたが言うなぁ~~」
カカシにぽんぽんと肩を叩かれて、ナルトは大泣きする。
「それなのに、肝心の怪人はまったくやる気がねぇし…。オレの存在って何!?むしろ怪人に助けられるオレって…!?」
「うん、うん。オレって昔から、超器用だし、はっきり言ってなんでも出来るし、たぶんオレが本気出したら人類なんてけちょんけちょんだし~?」
「……!??」
ナルトが鼻水を垂らしたまま、見事に固まる。本当だろうか?と疑ってみたが、どうも男が嘘を吐いている節はない。
「……オレが、怖い?」
「ヒ、ヒーローは、悪の組織の親分なんて怖がんないモンだってば…!」
馬鹿にすんな!とナルトが睨むと、にこっとカカシが微笑んだ。
「ん~。合~格

ちゅ、と小鳥が啄ばんだような破裂音。ナルトは、いったい何が起こったのかわからず、間抜けな顔のまま固まってしまう。
「ん、ななな…、なにするんだってば!」
「ん?キスだけど?」
「あ、あたりまえみたいに言うなってば!」
ん、ごめーんね?とカカシがへにゃりと笑う。その顔があまりに綺麗だから、ナルトは思わず見惚れてしまった。
「ナルトは世界を救うヒーローになるんだもんねぇ」
「ど、どうせ。あんただって、オレの夢、馬鹿にしてンだろ…っ?」
「ん?どうして?立派な目標だと思うよ?オレなんて朝起きるたびに、生きる意味が見つからないのに、ナルトは夢に向かってキラキラしててさ。いつも一生懸命なナルトを見ているとそれだけで救われた気分になる」
カカシの言葉に、ナルトはかぁあああっと赤くなる。そんなこと、言ってくれた人、初めてだった。
「なんでも出来るからってそれが何?人より少し多く魔力があるからってそれで幸せになれるのかな?〝銀狼〟なんて呼ばれているのも、結局は人間とは思われないほど、恐れられた結果だし、だからオレはいつも自分のこの力を憎んできたよ。でも今は、オレが人より優れているのも、長生きだったのも、全部おまえと出会って助けるために与えられた力なんだって、思えるんだ」
「銀狼…」
「ナルトの言うとおり世界が平和になって、ナルトのお仕事がなくなったらオレが養ってあげるからねー。大~丈夫。貯金ならたくさんあるから

両手を握られて、ナルトはきょとんとカカシを見る。可愛い…、とカカシが感動したように呟いた。
「だから…、オレのお嫁さんになって下さい」
跪いて、少年を見上げると、カカシはニッコリと笑った。
「言っておくけど、今のおまえじゃ一生オレに敵いやしな~いよ。大人しくオレのお嫁さんになった方がいいと思うけど?」
「……っ!?」
「だから、ナルト。ここは世界の平和のためだと思って、オレを引き取ってよ?」
傍若無人な悪の親玉の、世界を盾に取った強迫行為のような告白。うー、うー、うー、とありったけの頭を使って考えたナルトは、困り切った顔で、ニコニコと笑う男を見降ろす。
「やっぱりオレは実力でアンタを倒してみせる!そーいうのはいくないと思うから!」
ナルトが出した結論に、魔王は笑みを崩さなかった。むしろ、いっそう微笑みを深くしたくらいだった。
「でもなぁ。オレは、ナルトのことが好きなんだよなぁ。好きな子とは戦いたくないなぁ」
「そ、そ、そんなこと言われても。オレ、困るってば!」
「それなら、オレはナルトの夢のお手伝いするってことでどうかな?」
「へ?」
「今日から、悪の組織は廃業します。その代わり、ナルトの夢を邪魔する奴はオレが全員殺してあげる」
「ばっ。
○☆※×~!?」
悶絶する少年に、カカシはまた〝ちゅう〟とキスをする。
「そんなわけで、世界征服はやーめた」
カカシは事の成り行きを見守っていた呆然とする部下を振り返る。
「だってつまんないんだもん」
にこ、とカカシは笑う。
「はたけカカシの第二の人生は愛のために生きていくことにしたよ」
正義の味方をぎゅうぎゅう抱き締めて、はたけカカシは幸せそうに笑った。
突然の魔王廃業宣言。この人は……!!呆気に取られる、木の葉レンジャー等を後目に、ヤマト率いる暗部全員の心の声が見事に揃った瞬間であった。
















↓ちなみに次の敵↓

 

ピカッゴロゴロ…ッと稲妻が真っ黒な空を裂いて走る。そんないかにもなシュチエ―ションを背景に悪の親玉が住んでいそうな古城が崖の上に建っていた。
「古傷がぁ~、古傷が痛むのよ~!!あいつに言われた心の傷がぁああっ」
「はい、はい。大蛇丸様~。あんまり騒ぐと腰に響きますからね~」
天蓋付きベッドに横たわる、年齢不詳の両性類なこの城の主。そして、その部下である丸眼鏡の男。この城の主は慢性的な腰痛を患っていた。きっと若かりし頃にお痛な遊びをし過ぎた反動であろう。
「己、黄色の閃光。あの日の受けた雪辱、必ずや晴らして見せるわ~~」
「今はその息子が名前を襲名したらしいですがね。大蛇丸様。もう若くないんですから、あんまり興奮しないで下さいよ。はい、患部に針を刺しますよ~~」
「うっ、いぎゃあああああっ」
古城に響く恐ろしい悲鳴。悪の軍団、蛇。その毒牙が今、木の葉レンジャーに襲い掛かろうとしていた。はたして木の葉レンジャーは、木の葉商店街の平和を無事に守ることが出来るだろうか!




 
 
 


 





さらにおまけ
次週の木の葉レンジャーは!先代イエローの「ちょっと大蛇丸さんは化粧が濃いよねぇ」の心なきド天然な一言で深い傷を負い木の葉レンジャーを脱隊した大蛇丸は、持病の癪と戦いながらも黄色い一族に雪辱を誓った。そしてミナトの意思を引き継ぎ木の葉レンジャーになった息子もまた「えっと兄ちゃんなのに、姉ちゃんなのか?」と禁断の質問をしてしまう。「己、黄色の閃光の息子め~」親子二代に渡る因縁をナルトは断ち切ることが出来るのか!?それとも!?
そして木の葉商店街にも不況という魔の手が襲い掛かる。「サスケ!大蛇丸のところなんかに行くなってばよ!」オカマバーでアルバイトを始めると言うサスケを涙ながらに止めるナルト。一方まったくブラックの出番がないことに悩むサスケ兄は、ホスト軍団暁からの勧誘に心を揺らす。「木の葉町の天下を取ってみないか?」ナンバーワンホストたちの誘いにイタチはのってしまうのか?そして木の葉商店街は歓楽街になってしまうのか?今、町内会のオヤジーズが治安維持活動に立ち上がる!謎の転校生、心のないアンドロイドだった青年サイを救うナルトは、死んだはずだった父との再会。「まさか、おまえが父ちゃんだったなんて…」驚愕の事実に戸惑うナルト。そしてそんなレンジャー設定とはまったく関係なく「ナルト。ご飯が炊けましたよ~…」主夫業に目覚めた悪の秘密結社の(元)ボス。木の葉レンジャーの明日はどっち!?続く!
(続かないので安心してください)
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管理人の生態
自己紹介
名前    空気猫、または猫
職業    ノラ
趣味    散歩・ゴミ箱漁り
餌      カカナル
夢      集団行動
唄      椎名林檎
性質    人間未満

日記    猫日和

ある日、カカナルという名のブラックホールに迷いこむ。困ったことに抜け出せそうにない。
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