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空気猫

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お久し振りです。いつもメッセージありがとうございます。






「カカシ。一楽のラーメンは最高なんだってばよ!」
「あっそう。あんた一人でそれなら勝手に食べに行けばいいでしょーよ」
「カカシわかってねぇなぁ、誰かと食べるラーメンがまた格別なんだってばよ!」
今日はオレの奢りだってばよー、と軽快なステップを織り交ぜながら、カカシの周囲をちょこまかと歩き回る教師は、夕焼けの空を背景に金糸の髪の毛を煌めかせている。カカシがその煌めきに目を細めると、わしゃわしゃと青年の手が伸びて来たので、ふいっと頭を振った。露骨に避けられたナルトの方はきょとんとしたあと、困ったように眉を潜めた。
「ごめんってば。あんまりさわられんの好きじゃなかったってば?」
「あんた、馬鹿デショ?忍が着易く他人に頭をさわらせると思うのかよ」
「んー。カカシは大人の考えだなぁ。でもさー、頭撫で撫では子供の特権なんだってばよー?」
意味不明のことをへらへら顔で言ってくる大人にカカシは何故だか苛立ちを隠せなかった。
「あんた、もしかしてショタコンとか言う?犯罪者なの?」
「へ?あ?しょたこんって?――あ!ち、違、違、違、違うってばよ!!オレってばそういう意味じゃねーし!カカシ、誤解だってばよ!」
カカシ、むっつかしー言葉知ってんだな、と慌てたようにナルトが言う。わたわたとした仕草が子供っぽくて本当にこの青年の年齢を疑いたくなる。これで今年で19歳だというのだから詐欺だと思った。
「カカシ。あのな、子供が子供らしくあることは大切なんだってばよ。だからカカシは少し大人に甘えてもいいと思うんだってば」
「欺瞞だね。忍の世界で子供であることが通用すると思ってるの?子供だから殺されないとでも言う?あんた、馬鹿じゃないの?」
おかしな男だと思う。いったいこの大人に自分の何がわかると言うのか。自分が経験した辛さも、哀しみも100分の1だってわからない平和惚けしたかのような能天気な人間がどの面提げて自分に関わろうとする。何も知らないくせに、と思う。この青年が今までどんな人生を送って来たか知らないが、どうせ気まぐれで自分に構っているだけに違いないのだ。そんな偽善的な優しさなどカカシはいらない。
「カカシはオレの生徒だってばよ…。今くらい子供らしくなったっていいんだってばよ。カカシはアカデミー生なんだから」
「ははは。あんたはオレのことを生徒だって言うんだな?」
「おう。カカシは大事なオレの生徒だってばよ!」
反吐が出る。ぞわぞわと背筋を駆け上がったのは、罵詈雑言の嵐だ。もういい。目の前の青年なんてボロボロに傷付けばいいと瞬間的に思う。
「いちいちオレに構わないでって言ってるでしょーよ!わからないのっ?あんた、ウザいんだよ!」
カカシはありったけの声を張り上げて、青年の腕を振り払う。思っていたより泣きそうな声が出て、そんな自分にぎょっとしたが、青年がどんな顔をしているのかを見るのが癪で、カカシは踵返した。
「あーあ。嫌われちったかぁ。ウザいんだよ、かぁ…」
ちょっとヘコむ、と独り言を言いつつ、アカデミー教師は寂しそうに微笑んだ。

















連載と言いつつあと1話くらいかな^^

お付き合い下さい。
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空気猫取扱説明書概要
ここは二次創作小説置場です。無断転載は禁止。本物のカカシ先生とナルトくん、作者様とは一切関係がありません。苦手な人は逃げて下さい。
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管理人の生態
自己紹介
名前    空気猫、または猫
職業    ノラ
趣味    散歩・ゴミ箱漁り
餌      カカナル
夢      集団行動
唄      椎名林檎
性質    人間未満

日記    猫日和

ある日、カカナルという名のブラックホールに迷いこむ。困ったことに抜け出せそうにない。
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