空気猫
空気猫
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リクエスト消化1
〝カカシ先生があんまり言葉を覚えてないくらいのナルトを思い切り甘やかす話〟
どうぞ↓↓
〝カカシ先生があんまり言葉を覚えてないくらいのナルトを思い切り甘やかす話〟
どうぞ↓↓
―コミュニケーションをとりましょう―
「ナールト、ナルト、ナルト。隠れてないで出ておいで~」
本日のはたけカカシは家事という名の日常的継続業務に追われつつ休日を過ごしていたのだが、裸足のままフローリングの床をペタペタと歩き回っていると、ふぎゅ、とおかしな感触と共に何かを踏んだ。不審に思い足元に視線を下ろせば、踏んでいたのは洗濯物の中に埋もれていた三角耳の子供の尻尾だった。嫌な予感と共に見れば黄金色の尻尾がしびびと痺れて痙攣している。
「……~~っ!??」
瞬間、カカシの足にナルトが噛みつき、脱兎の如く部屋の隅へと逃走して行く。ナルトはカーテンの裏でぶるぶる震えながら、カカシはフローリングの床に膝を突きながら、両者激痛に悶える。やがて、部屋に響いたのは、半人半獣の子供の低い唸り声だった。
「う゛ー…」
カーテンの裏から顔を出したナルトはカカシを恨んだ目をしている。「あー…またしても嫌われた」カカシは思わずあんぐりと口を開け天を仰いだ。今までの経験から言えば、嫌なことをしたり失敗をするとしばらくナルトは警戒してカカシに近寄って来ない。先日、風呂に騙し打ちで入れた時など惨憺たる有様で、その後しばらくカカシが風呂に入る素振りをすると、ダッシュでどこかに駆け出してしまうので大いに困った。ベッドの下に無理矢理潜り込み、挟まって抜け出せなくなった子供を引っ掻き傷を作りながら、引っ張り出さなくてはいけない事態になった時は、まったくこれがあの暗部のはたけカカシなのかと疑われるような有様だった。
今回とて暴れる仔狐の両腕を宙ぶらりんにして、見る人が見れば幼児虐待の現場だと勘違いされそうだ。
(いや、この場合動物虐待なのか)
などと間の抜けたことを思いつつも、三角耳の子供を椅子に座らせる。本日の目的、ブラッシングタイムである。この子供、どこをどうすれば、そこまで汚く出来るのかというほどすぐ汚くなる。ゴミ箱に頭から顔を突っ込んで蹴散らかすなどの所業により、せっかく綺麗な毛並みをしているというのに、金色の髪の毛はいつも鳥の巣のようにこんがらがっている。おかしなゴミが付いていることもしばしばで、逃げる仔狐を追いかけてはカカシは日に何度かブラッシングに勢を出す。
「ほら、こうすると可愛いねぇ」
「………」
ナルトの天頂にはデカデカとしたピンクのリボン。これは可愛くないのではないか、と眉を潜める仔狐とは反比例するようにカカシはご機嫌だった。そう、傍目にもわかるくらいカカシの目は下がっていた。
ナルトはしばらく頭のリボンを見詰めていたが、飽きたのかすぐに取ってしまった。
「あー…、せっかく、もったいない」
カカシがやたらと低い言語組み立て能力で残念そうな声をあげたが、三角耳の子供はまったく意に反しておらず、再びボロボロの人形を噛みつく作業に没頭する。
「その汚い人形で遊ぶのはやめませんか」
自分似の人形と遊んでくれるのは嬉しい。だが、しかし。遊び方に少々敵意を感じるのはどうしてだろうか。カカシの見ている前で、人形の頭部に子供の二本の牙が食い込む。
ぐいぐい、はぐはぐ、と子供が立てるにしては少々凶悪な凝音に人形と遊ぶくらいならば、自分に懐いてくれてもいいんじゃないか、と思いつつも、人形を取りあげれば、次に子供の牙が向かったのは己の腕だった。
「ちなみにオレは人形でもないんだけどなぁ…」
カカシに噛みつき出した半人半獣の子供は、そのまま腕を上げても取れなかった。
「ナールト、ナルト、ナルト。隠れてないで出ておいで~」
本日のはたけカカシは家事という名の日常的継続業務に追われつつ休日を過ごしていたのだが、裸足のままフローリングの床をペタペタと歩き回っていると、ふぎゅ、とおかしな感触と共に何かを踏んだ。不審に思い足元に視線を下ろせば、踏んでいたのは洗濯物の中に埋もれていた三角耳の子供の尻尾だった。嫌な予感と共に見れば黄金色の尻尾がしびびと痺れて痙攣している。
「……~~っ!??」
瞬間、カカシの足にナルトが噛みつき、脱兎の如く部屋の隅へと逃走して行く。ナルトはカーテンの裏でぶるぶる震えながら、カカシはフローリングの床に膝を突きながら、両者激痛に悶える。やがて、部屋に響いたのは、半人半獣の子供の低い唸り声だった。
「う゛ー…」
カーテンの裏から顔を出したナルトはカカシを恨んだ目をしている。「あー…またしても嫌われた」カカシは思わずあんぐりと口を開け天を仰いだ。今までの経験から言えば、嫌なことをしたり失敗をするとしばらくナルトは警戒してカカシに近寄って来ない。先日、風呂に騙し打ちで入れた時など惨憺たる有様で、その後しばらくカカシが風呂に入る素振りをすると、ダッシュでどこかに駆け出してしまうので大いに困った。ベッドの下に無理矢理潜り込み、挟まって抜け出せなくなった子供を引っ掻き傷を作りながら、引っ張り出さなくてはいけない事態になった時は、まったくこれがあの暗部のはたけカカシなのかと疑われるような有様だった。
今回とて暴れる仔狐の両腕を宙ぶらりんにして、見る人が見れば幼児虐待の現場だと勘違いされそうだ。
(いや、この場合動物虐待なのか)
などと間の抜けたことを思いつつも、三角耳の子供を椅子に座らせる。本日の目的、ブラッシングタイムである。この子供、どこをどうすれば、そこまで汚く出来るのかというほどすぐ汚くなる。ゴミ箱に頭から顔を突っ込んで蹴散らかすなどの所業により、せっかく綺麗な毛並みをしているというのに、金色の髪の毛はいつも鳥の巣のようにこんがらがっている。おかしなゴミが付いていることもしばしばで、逃げる仔狐を追いかけてはカカシは日に何度かブラッシングに勢を出す。
「ほら、こうすると可愛いねぇ」
「………」
ナルトの天頂にはデカデカとしたピンクのリボン。これは可愛くないのではないか、と眉を潜める仔狐とは反比例するようにカカシはご機嫌だった。そう、傍目にもわかるくらいカカシの目は下がっていた。
ナルトはしばらく頭のリボンを見詰めていたが、飽きたのかすぐに取ってしまった。
「あー…、せっかく、もったいない」
カカシがやたらと低い言語組み立て能力で残念そうな声をあげたが、三角耳の子供はまったく意に反しておらず、再びボロボロの人形を噛みつく作業に没頭する。
「その汚い人形で遊ぶのはやめませんか」
自分似の人形と遊んでくれるのは嬉しい。だが、しかし。遊び方に少々敵意を感じるのはどうしてだろうか。カカシの見ている前で、人形の頭部に子供の二本の牙が食い込む。
ぐいぐい、はぐはぐ、と子供が立てるにしては少々凶悪な凝音に人形と遊ぶくらいならば、自分に懐いてくれてもいいんじゃないか、と思いつつも、人形を取りあげれば、次に子供の牙が向かったのは己の腕だった。
「ちなみにオレは人形でもないんだけどなぁ…」
カカシに噛みつき出した半人半獣の子供は、そのまま腕を上げても取れなかった。
そんなわけで仔狐を飼うことになりました編よりの話なのかと思い書きました。違ってたらすまない。そして甘い話でもない…。
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空気猫取扱説明書概要
ここは二次創作小説置場です。無断転載は禁止。本物のカカシ先生とナルトくん、作者様とは一切関係がありません。苦手な人は逃げて下さい。
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管理人の生態
自己紹介
名前 空気猫、または猫
職業 ノラ
趣味 散歩・ゴミ箱漁り
餌 カカナル
夢 集団行動
唄 椎名林檎
性質 人間未満
日記 猫日和
ある日、カカナルという名のブラックホールに迷いこむ。困ったことに抜け出せそうにない。
職業 ノラ
趣味 散歩・ゴミ箱漁り
餌 カカナル
夢 集団行動
唄 椎名林檎
性質 人間未満
日記 猫日和
ある日、カカナルという名のブラックホールに迷いこむ。困ったことに抜け出せそうにない。
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