2011/11/04 (Fri) はたけカカシのペットライフ

―ハッピーライフ編―１６歳ver

ダダダダダと何かが自宅アパートの階段をかけ上って来る音がした。この場合、その何かとは彼のペットの足音に決まってる。ぴんと立った三角耳、しなやかな尻尾、以前より広くなった歩幅。
「カカシ先生、オレってばカカシ先生のお嫁さんになるんだってばー！！」
帰宅した途端、重大な発表でもするかのように叫んだ狐耳の少年に、はたけカカシは呑んでいたお茶を盛大に吹き出した。誰だ。またうちのペットにロクでもないことを教えた輩は！！
吹き零したお茶を気管に詰まらせ咽ながら、はたけカカシは見知らぬ誰かを大いに罵った。
「ナルト。いったい全体どうして出かけて帰って来たらそうなっちゃうわけ？」
「へへへー。オレってば、もうなんでも知ってるんだってばよ！」
この子の行動が多少不思議ちゃんであることはもう知っている。ついでに頭のデキが多少可愛いことも周知の事実だ。
「カカシ先生。オレとカカシ先生ってば同棲３年目だからもう結婚だってサイって奴が言ってたってばよ」
本にも書いてあるから正しいんだってばよ！と意気込んで報告してくる三角耳の少年を、さてどうしたものかとカカシは考えあぐねる。
「アスマも、〝そりゃ、カカシもそろそろ決断しなきゃかいしょーなしって奴だな〟って言ってたってば！カカシ先生、かいしょーなしってなんだ！？くえるのか！？」
「ははぁ、ほぉ…原因はよぉくわかったよ」
三角耳の上に疑問符を三つほど浮かべるナルトの頭を擦りつつ、カカシはゆらぁと立ちあがる。ナルトはそれにぷらーんとぶら下がるとニシシと笑った。
「………」
無邪気な笑みを浮かべるナルトに、カカシは頬を引っ掻いたあと、外出するのを止めにしてその横に座った。横に並ぶとふさりとふかふかで毛並みの良い尻尾がカカシの鼻先を掠める。
「なんだってば。カカシ先生？」
「んーんなんでもない」
ナルトの尾は一本、二本、三本と増えて行き、最終的には九本になるらしい。本当のことを言うとナルトはペットとして飼うような生き物ではない。古い文献でいう九尾という生物である。しかし、「ラーメン、ラーメン」と日に三度催促し、くぁあと二本の牙を剥き出しにしてあくびを掻いている三角耳と尻尾付きの少年の姿を見ていると、おまえ、本当に人間に恐れられた伝説の種族なの？と思わないでもない。どう見ても野生の獣というよりは、腹を出して寝る室内犬に近いだろう。
「ねぇ、ナルト、オレたちがご近所さんからなんて呼ばれてるか知ってる？」
「知らないってば」
カカシの膝の上にでーんと乗っかったナルトは満足そうに寛いでいる。身体が成長しても、気持ちは子供の頃と変わらないらしく、ナルトのお気に入りの場所はカカシの膝の上だ。
「飼い主とペット。ま、そのままだけど、少し複雑だよねぇ」
「んーむぐぐぐ」
そのうえおまけにカカシの指を齧る噛み癖だけは治らない。今日もナルトはカカシの指をベトベトにして遊んでいる。
「今晩は久しぶりにイチャイチャしよっか。ナルトはもうなんでも知ってるもんね～？？」
「！！し、しらねぇっ。せんせぇのえっち！」
そう言いながらもナルトの尻尾は左右に激しく振れている。言葉と裏腹の態度は、素直になれないけど甘えたいのサイン。
（本っ当にわかりやすい子だよね…）
もっともそんな感情表現が豊かなナルトだからこそ、カカシのように器用とは言えない人間と付き合っていれるのかもしれない。
「あ、サスケに〝カカシが嫌になったらいつでもウチに来い〟って言われたってば」
「……あいつ、上司の恋人に対して堂々と…いっぺんシメるかな」
カカシはぼそりと低い声を出し、ついでぎょっと己の膝上の少年を見下ろす。そこにはカカシの独り言を三角耳で聞き付けたキラキラと瞳を輝かせたナルトがいた。一瞬、面倒なことになりそうだとうんざりしたカカシの予想はやっぱりというか百発百中であった。
「カカシ先生、カカシ先生それってばしっとぉ！？」
昼ドラの匂いを嗅ぎつけた元子狐の興奮は計り知れなかった。
「一人の男を巡る女同士の争いはドロドロしてるんだってばよー！」
「おまえねーテレビに影響され過ぎ」
バタバタ暴れる三角耳付きの少年にカカシは片肘を突きながら、少年の頭を撫でる。
「ししし。カカシ先生、だぁいすきーっ」
「痛いよ、ナルト…」
自分に伸し掛かって来るペットによって、カカシの視界は天井から真っ逆さまに急降下して、床に着地コース。視界の端に、パタパタと左右に振れる尻尾が見える。そんなわけで今日もはたけカカシは彼のペットと幸せに暮らしているのである。












 
 
 

お馬鹿で平和な飼い主とペットの生活でお送りしました

2011/11/03 (Thu) １１月１日分まで発送しました

ちょうど検査の日だったので病院帰りに病院近くのコンビニにて通販発送してきました。（病院の検査結果は概ねうんまぁって感じでしたとりあえず猫さんの内臓の劣化具合に辟易した）
猫さん「あの、ほんと急がないのでゆっくり…あのぅ」
店員さん「………っ（←全然聞こえていない）」
時間帯的にパートのオバチャンだったのですが、テンパりが申し訳ないほどでした…。お願いだから（急いで）角をガンってするの止めて下さい…という一言が言えなかった、小心者ゴメンナサイ。たぶんなんでコイツ手をおかしなふうに空中に彷徨わせているんだろうとは思われていたかもしれません猫さん本気でしゃかしゃかしてました、通じてませんでしたが、ホント、急がないで、ソレ人様の荷物だから、のパントマイムでした。まったくもって意思の疎通って難しいね。
 
前日に発送した時は家の近くのセブン（深夜）だったのですが、その時の店員さんはとてもてきぱきして仕事も綺麗だったので今度からは彼女を狙って行こうかなとか思ってます。両耳にピアスが十個くらいあいててキラキラしたそれを数えていたら、お会計が済んでました。いい子でした（猫さんの好意とは真逆に気持ち悪い客として嫌われそうですが）
 

2011/10/31 (Mon) ご連絡

 今日、合同本が自宅に届きましたので（ね、見切り発車でしょう笑）入金確認および発送は水曜日になります。
尚、仕事の関係で水曜と週末に入金確認＆発送になるかと思います。猫さんの体力ゥ…
 
「正義の味方」
の訂正とお詫びですが、ページを捲っていくと「８ 木の葉商店街の危機を救え！後篇」とあると思いますが、正しくは７話です。パラッと捲った瞬間に気付きましたよね（別に消えたいとかネガティブなこと思ってませんから、埃になりたいと思っただけ）。
 
通販お申込み時のメッセージに励まされます。皆さんは猫さんのカロリーメイトです（猫さんの主な餌です）。

2011/10/24 (Mon) がんばった。けどだめだった。

プチオンリで本を手に取って頂いた方、ありがとうございます。思っていたよりたくさんの方に来て頂き嬉しかったですロクな挨拶も出来ずにすみません。思えば人と喋ったの久しぶりでした。迂闊でした。

またあとで記事足します。自分の本を全部クロネコさんに詰めてしまい今、ちょっと悔しいです。誤字探しという楽しい作業をして鬱になろうと思っていたのに。
あと今回は通販出来るぶんだけちゃんと刷ったので前回のように即締め切りとかないので大丈夫です。

足しに来た。どうもこんばんわ。追記にも記事足しておきました。
プチオンリお疲れさまでした。ナルトの抱き枕欲しかった！！
猫さんがシールラリーの台紙を持って行った時には既に根こそぎ景品がなかった。負け組です。嘘でもなんでもなく地味にくじ運がいいので当てるつもりでした。

当日。
「歯が痛くなってきたのでやっぱりもうだめです」
とＫ太さんに仮病の訴えるが「鎮痛剤あるよ」といなされる。今回のイベントは自分で行くと言ったのにリアルに引っ張られて会場。


会場ではちゃんと「ありがとうございます」とか社交的で気配りさんだったのがゆうみさんです。猫さんはシールラリーのシールを配る任務に一点張りに集中してました。あとは下とか下とか見てました。安心しました。
あとお隣だったＮやさん猫さんがしょっちゅうスペースからはみ出しててすみませんでした。話かけられても、耐えずビビってて申し訳なかった。挙動不審だったのはなんのことはないいつもの通りですので心配ありません。よければお友達になって下さい（あれ？）。自分の中であがる好感度に戸惑ってました。あまり急に人と親しくなることがないので…。

スペースでは話かけて下さった方ありがとうございました。「目を見る」と低い目標を掲げていましたが、記事で書いたからか話しかけて下さる方がぽつりぽつりといて嬉しかったです。久し振りの女の子でした（皆さん可愛らしくてとても頭を撫でたかったです）。
 
イベント後は早々に帰ってしまいましたが、いつかゆっくりしてみたい。具体的には猫さんが失業した時に。
お菓子とかお手紙とかラーメンとかくれた方ありがとうございます。ラーメンの破壊力（笑。
 
 
 
このほかにも前日にｋ太さんとホテルでイチャイチャしたり色々あったような気がしますが、割愛します笑。
今回は少しだけですが会いたい方々に会えたので良かったです。

2011/10/16 (Sun) １０月２３日東京ビッグサイト・COMIC CITY SPARK6

【東５ホール】ち　１６ａ
サークル名　しま猫
「しまらんど」のゆうみさんとの合同サークルです。

又聞きなんですが、なんだか入口付近らしいです。いいんでしょうかカカナラが世間様の真ん前に晒されて。苛められないでしょうか。物理的に強そうな人は無理ですが弱いオタクくらいなら猫さん倒せるような気がするので、もし愛しのカカナラさんが苛められてたら、駆けつけようと思います。


新刊情報です。
「正義の味方」R１８
６８ページ　　６００円
カップリング　魔王×正義の味方
カカナルヒーローパロディ本です。サイトの再録に＋５話くらい書き下ろしがあります。小話を入れればもう少しあるだろうか…？まぁ、そんな感じの本です。

これの続き
http://kuukineko.blog.shinobi.jp/Entry/717/
続かないって書いてるけど、続いた
なにそれ怖い。そんなシリーズ。


年齢制限を設けてますが、申し訳ないくらいエロは少ないです。むしろずっとお馬鹿なターンしかないです。ページを捲っても捲ってもカッコいいカカシ先生とか永遠に出てこないからカッコいいカカシ先生とかが好きな人は覚悟しろよ。後悔させてやる。

（撮影場所：猫さんの部屋の隅っこ）
画像をあげる機器なんてものはうちには携帯しかないので、自分のぶんは携帯の画像です。
携帯のカメラが表紙のナルトさんを人間の顔と認識した瞬間感動した。ゆうみさんに。



そして合同本の表紙。手ぶらって胸以外にもできるんだね（猫さんはもう二酸化炭素しか吸う権利がないと思う）

















こちらもＲ１８です。３００円だよってゆうみさんが言ってたような気がします。お買い得だね！



どちらの本も通販予定ありです。猫さんは自家通販しようかなって思ってますが、あんまりさばく数が多いと自分の本を売りたくない病が発症するので、猫さん個人の本に関しては会場で買える人は会場で買ったほうが安全です。今回は前みたいに部数がなくなることはないかと思いますが…（余るだろう数を想定していっぱい刷ったので）

一冊も売れなかったらどうしようとか会場でひとりぼっちな自分を容易に想像出来て今から弱鬱ですが、一声かけて頂ければわりとへらへら対応すると思います。普段の猫さんを知ってる人が目撃したら「いつもと１８０度態度違うだろーが」くらい言いそうです…。例えるなら同じ風邪っぴきでもてめぇはトイレットペーパーで鼻でもかんでろと「大丈夫？辛かったらいつでも言ってね？」と鼻セレブをそっと渡すくらい違う。