空気猫
空気猫
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今まで築いてきた足元が揺らぐような不安定な気持ち。
自分に何もない状態。なんて、不確かで心細いことか。記憶を失うなんて、馬鹿なこと、どうして仕出かしてしまったのだろう。
空
白
が
埋め ら
自分に何もない状態。なんて、不確かで心細いことか。記憶を失うなんて、馬鹿なこと、どうして仕出かしてしまったのだろう。
空
白
が
埋め ら
れな い。
キッチンの床で、犯した青年がぐったりと横たわっていた。冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出すと(拘りはないのだが、今のオレの同じものを飲んでいるようだ)、汗だくになった前髪を掻き上げる。寝室の時計を見ると、何時間にもに渡って青年を貪っていたらしい。己の精力に苦笑しつつ、部屋中に漂う二人分の精液の匂いに辟易する。
「ねぇ。仮にも上忍が、気絶してるわけじゃないだろ。起きてるなら、何か喋れよ」
「………」
「それじゃあ、自分でもさっぱり自分のことがわからない状態だから、オレのことを教えてくれる?」
暗闇に質問を投げかけると、セックスで掠れた青年の声が返ってきた。
「カカシ先生は今年で33歳。上忍で元上忍師で暗部の仕事もやってる。オレは19歳だってば」
「おまえの情報はいらないよ。って、おまえ。それで19歳?てっきり16、17歳かと思ったよ」
「余計なお世話だってばよ。どうせ、貧相で痩せっぽっちだってば!」
いや、そんなことは微塵も思っていない。確かに、肉付きの薄い身体は、薄っぺらだなぁとは思うが、そこそこ鍛えているようだし、青年特有のしなやかさは、損なわれていないだろう。
「どうして、オレに黙って抱かれた。誰にでも抱かれる淫乱ちゃんだってオチじゃないでしょ?」
「カカシ先生だから」
「〝それ〟が理由なのか?」
「うん」
青年は、緩慢な動作で床から上体を起こした。あれほど性を叩き付けた身体は、どうしてか、情交の痕一つなく、ただ、精液に濡れているだけだ。
「オレがおまえの師だからか…?師には逆らわないと?」
「………」
青年は答えない。代わりに、
「明日もカカシ先生の世話しにくる。いいってば?」
衣服一つ身に付けていないくせに、床に座り込んだまま、勝負するように睨みつけられた。その瞳の力強さに、オレは引き込まれそうになる。それはどんな任務でも死線でも経験したことのない、スリリングな…そう、自分が生きているのだと実感するような、旋律の戦慄きだった。この感情は何?
イライラとした。買い物に行くだけで、どうしてこんなに時間が掛かるんだ。
「ただいまってばぁ」
「―――遅い!」
ベッドに胡坐を掻いたまま、オレは帰ってきた相手を思わず怒鳴りつけてしまった。サンダルを玄関に散らばした金髪の青年が、きょとんとした顔でオレを覗き込んでいる。
「なんでもない。早く夕飯の支度をすれば?」
「…う、うん」
青年は不機嫌なオレにちらちらと視線を送りながら、訝しそうな表情のまま白い、簡単なデザインのエプロンを身に付ける。
「そのエプロンってオレの家にあったものか…?」
「おう。そうだってばよ。…――――あ、勝手に使っちゃってごめんってば」
「ソレ…誰、専用?オレのにしてはサイズが小さいし、オレの記憶にはないものだ」
「うぇ、あ、その、あぁ~」
ナルトが頭を抱えている。こいつを見ていると、いちいち行動がオーバーリアクションで退屈しない。
「なんで隠すの。特定のカノジョ、いるんでしょ。今のオレ。どんな子?」
ううう~、と何故か青年が耳朶を赤くする。やがて、幾分か躊躇った後。
「えっとなぁ…、カカシ先生はその子のことをよく〝可愛い〟って言ってるってばよ」
「ふぅん」
「あと〝元気過ぎてうるさい〟とか。〝一回でいいからオレより後に目を覚ましてくれ〟とか」
「……それ、本当に好きなの?」
「さ、さぁ。カカシ先生の、言ってたことだから、オレからはなんとも」
「はぁ。そうだよね。関係のないおまえに聞いてもしかたないっか」
「………」
ナルトが何か言いたそうにしている。なんだ?
「ところで、そのカノジョとやらは今はどこで何をしてるの。恋人が記憶喪失だっていうのにさぁ?」
〝オレ、会いたいんだけど〟と、暗に言う。すると、なぜかナルトの視線が泳ぎ出した。
「?」
「ど、どうしても、会いたいってば?」
ナルトが右に左に視線を動かしている。
「うーん……」
オレは考えているふりをする。いや、実際に半分くらいは真面目なのだが。
「だって、オレって結構理想高いわけよ。自分で言うのもなんだけど、それなりになんでも自分でできるし?一人で生きていけるし?そのオレに見初められた相手って気になるじゃない?」
「えっと。うー、うー、うー。カカシ先生のハードルは高いってばぁ…」
「おまえ。何、唸ってんの」
オレはきょとんとする。
「まさか、とんでもない醜女とか?」
「ま、まさか!うー、うー、うー、女っていうかぁ…なんていうかぁ…ごめんなさいってば」
がっくりとナルトが項垂れている。そんなナルトの様子を訝しく思いながらも、ああ、と謎が解けて了解する。本当に可愛いなぁ、とオレは思わずナルトを後ろから抱き締めてしまった。
「もちろん、おまえも可愛いと思うけどねぇ。オ・レ・は♪」
「―――っ。」
「とくにこの薄桃色の小さい耳、食べちゃいたい」
「変なことを耳元で囁くなぁ~~」
ナルトはからかうと面白い。初日のせいで、険悪になったかといえばそうではなく、むしろ一度抱いたことで青年に愛着が沸いたくらいだ。ギャーギャー騒ぐが、オレの手の平の上って感じだし、記憶はないが、生徒だとしたら結構可愛いほうかもしれない。
それに。どうやら、ナルトはオレのことを憎からず想ってくれているらしい。驚くべきことに、ソッチの意味で。てっきり黒鳥頭の青年とデキているのかと思えばそうではないらしく。だから、カノジョの話をするオレにナルトは落ち込んでしまったに違いないのだ、おそらく。本当に、可愛い青年だ。
あの日からオレは何度もお気に入りになったナルトの身体を抱いていた。ナルトもそれを拒みもしなかった。
「ナルトぉ。オレ、興奮しちゃった」
「まぁ~たぁ~~!?」
「ねぇ。カノジョに内緒で浮気しちゃおうか」
「うーうーうー。複雑だってばぁ…」
身体の具合も最高だし、いや、いや、と言いながらも、結構いうことをきいてくれる。そこは、ま!同じオトコだからかもしれないが、理解があるっていうのだろうか。とにかくナルトはオレにごく甘だった。
「明るくて恥ずかしいってばよ」なんて言うナルトの足を大きく開いて、青年の太股を肩に掛ける。
「行くよ?」と声を掛ければ、観念したのか、床に頬をくっつけて、堪える様がなんとも意地らしかった。
ぐぷぷ、と青年の中にオレのペニスが押し入る。異物感に震える華奢な身体に舌舐めずりして、その後、オレはたっぷりと時間をかけてナルトとのセックスに勤しんだ。
キッチンの床で、犯した青年がぐったりと横たわっていた。冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出すと(拘りはないのだが、今のオレの同じものを飲んでいるようだ)、汗だくになった前髪を掻き上げる。寝室の時計を見ると、何時間にもに渡って青年を貪っていたらしい。己の精力に苦笑しつつ、部屋中に漂う二人分の精液の匂いに辟易する。
「ねぇ。仮にも上忍が、気絶してるわけじゃないだろ。起きてるなら、何か喋れよ」
「………」
「それじゃあ、自分でもさっぱり自分のことがわからない状態だから、オレのことを教えてくれる?」
暗闇に質問を投げかけると、セックスで掠れた青年の声が返ってきた。
「カカシ先生は今年で33歳。上忍で元上忍師で暗部の仕事もやってる。オレは19歳だってば」
「おまえの情報はいらないよ。って、おまえ。それで19歳?てっきり16、17歳かと思ったよ」
「余計なお世話だってばよ。どうせ、貧相で痩せっぽっちだってば!」
いや、そんなことは微塵も思っていない。確かに、肉付きの薄い身体は、薄っぺらだなぁとは思うが、そこそこ鍛えているようだし、青年特有のしなやかさは、損なわれていないだろう。
「どうして、オレに黙って抱かれた。誰にでも抱かれる淫乱ちゃんだってオチじゃないでしょ?」
「カカシ先生だから」
「〝それ〟が理由なのか?」
「うん」
青年は、緩慢な動作で床から上体を起こした。あれほど性を叩き付けた身体は、どうしてか、情交の痕一つなく、ただ、精液に濡れているだけだ。
「オレがおまえの師だからか…?師には逆らわないと?」
「………」
青年は答えない。代わりに、
「明日もカカシ先生の世話しにくる。いいってば?」
衣服一つ身に付けていないくせに、床に座り込んだまま、勝負するように睨みつけられた。その瞳の力強さに、オレは引き込まれそうになる。それはどんな任務でも死線でも経験したことのない、スリリングな…そう、自分が生きているのだと実感するような、旋律の戦慄きだった。この感情は何?
イライラとした。買い物に行くだけで、どうしてこんなに時間が掛かるんだ。
「ただいまってばぁ」
「―――遅い!」
ベッドに胡坐を掻いたまま、オレは帰ってきた相手を思わず怒鳴りつけてしまった。サンダルを玄関に散らばした金髪の青年が、きょとんとした顔でオレを覗き込んでいる。
「なんでもない。早く夕飯の支度をすれば?」
「…う、うん」
青年は不機嫌なオレにちらちらと視線を送りながら、訝しそうな表情のまま白い、簡単なデザインのエプロンを身に付ける。
「そのエプロンってオレの家にあったものか…?」
「おう。そうだってばよ。…――――あ、勝手に使っちゃってごめんってば」
「ソレ…誰、専用?オレのにしてはサイズが小さいし、オレの記憶にはないものだ」
「うぇ、あ、その、あぁ~」
ナルトが頭を抱えている。こいつを見ていると、いちいち行動がオーバーリアクションで退屈しない。
「なんで隠すの。特定のカノジョ、いるんでしょ。今のオレ。どんな子?」
ううう~、と何故か青年が耳朶を赤くする。やがて、幾分か躊躇った後。
「えっとなぁ…、カカシ先生はその子のことをよく〝可愛い〟って言ってるってばよ」
「ふぅん」
「あと〝元気過ぎてうるさい〟とか。〝一回でいいからオレより後に目を覚ましてくれ〟とか」
「……それ、本当に好きなの?」
「さ、さぁ。カカシ先生の、言ってたことだから、オレからはなんとも」
「はぁ。そうだよね。関係のないおまえに聞いてもしかたないっか」
「………」
ナルトが何か言いたそうにしている。なんだ?
「ところで、そのカノジョとやらは今はどこで何をしてるの。恋人が記憶喪失だっていうのにさぁ?」
〝オレ、会いたいんだけど〟と、暗に言う。すると、なぜかナルトの視線が泳ぎ出した。
「?」
「ど、どうしても、会いたいってば?」
ナルトが右に左に視線を動かしている。
「うーん……」
オレは考えているふりをする。いや、実際に半分くらいは真面目なのだが。
「だって、オレって結構理想高いわけよ。自分で言うのもなんだけど、それなりになんでも自分でできるし?一人で生きていけるし?そのオレに見初められた相手って気になるじゃない?」
「えっと。うー、うー、うー。カカシ先生のハードルは高いってばぁ…」
「おまえ。何、唸ってんの」
オレはきょとんとする。
「まさか、とんでもない醜女とか?」
「ま、まさか!うー、うー、うー、女っていうかぁ…なんていうかぁ…ごめんなさいってば」
がっくりとナルトが項垂れている。そんなナルトの様子を訝しく思いながらも、ああ、と謎が解けて了解する。本当に可愛いなぁ、とオレは思わずナルトを後ろから抱き締めてしまった。
「もちろん、おまえも可愛いと思うけどねぇ。オ・レ・は♪」
「―――っ。」
「とくにこの薄桃色の小さい耳、食べちゃいたい」
「変なことを耳元で囁くなぁ~~」
ナルトはからかうと面白い。初日のせいで、険悪になったかといえばそうではなく、むしろ一度抱いたことで青年に愛着が沸いたくらいだ。ギャーギャー騒ぐが、オレの手の平の上って感じだし、記憶はないが、生徒だとしたら結構可愛いほうかもしれない。
それに。どうやら、ナルトはオレのことを憎からず想ってくれているらしい。驚くべきことに、ソッチの意味で。てっきり黒鳥頭の青年とデキているのかと思えばそうではないらしく。だから、カノジョの話をするオレにナルトは落ち込んでしまったに違いないのだ、おそらく。本当に、可愛い青年だ。
あの日からオレは何度もお気に入りになったナルトの身体を抱いていた。ナルトもそれを拒みもしなかった。
「ナルトぉ。オレ、興奮しちゃった」
「まぁ~たぁ~~!?」
「ねぇ。カノジョに内緒で浮気しちゃおうか」
「うーうーうー。複雑だってばぁ…」
身体の具合も最高だし、いや、いや、と言いながらも、結構いうことをきいてくれる。そこは、ま!同じオトコだからかもしれないが、理解があるっていうのだろうか。とにかくナルトはオレにごく甘だった。
「明るくて恥ずかしいってばよ」なんて言うナルトの足を大きく開いて、青年の太股を肩に掛ける。
「行くよ?」と声を掛ければ、観念したのか、床に頬をくっつけて、堪える様がなんとも意地らしかった。
ぐぷぷ、と青年の中にオレのペニスが押し入る。異物感に震える華奢な身体に舌舐めずりして、その後、オレはたっぷりと時間をかけてナルトとのセックスに勤しんだ。
もう金曜日か、ビックリだ。 << | HOME | >> 猫パンチお返事 |
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ここは二次創作小説置場です。無断転載は禁止。本物のカカシ先生とナルトくん、作者様とは一切関係がありません。苦手な人は逃げて下さい。
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管理人の生態
自己紹介
名前 空気猫、または猫
職業 ノラ
趣味 散歩・ゴミ箱漁り
餌 カカナル
夢 集団行動
唄 椎名林檎
性質 人間未満
日記 猫日和
ある日、カカナルという名のブラックホールに迷いこむ。困ったことに抜け出せそうにない。
職業 ノラ
趣味 散歩・ゴミ箱漁り
餌 カカナル
夢 集団行動
唄 椎名林檎
性質 人間未満
日記 猫日和
ある日、カカナルという名のブラックホールに迷いこむ。困ったことに抜け出せそうにない。
足跡