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空気猫

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ナルトが合コンから帰ってきました。
R18







罰と飴

「悪い子だよね、おまえは」とカカシは言った。飲み会に誘われて行った居酒屋で、たまたま知らない中忍の女の子が居た。気心の知れた同僚同士の集まりの席だと思ってたのに、いざ飲み会が始まってみればなぜか合コン紛いの雰囲気が漂っており、出会いの場が欲しいと訴えた女性陣の誰かが男友達に自分を紹介してくれと頼んだらしい。
ハメられただとか、こっちは恋人いるんだってばよ、とか困りつつもその場を退場出来なくて、あとはなぁなぁに雰囲気に流され、まぁ、言ってみればよくある話だ。
忍服に僅かに沁みついてしまった化粧の匂い。夜道を散歩して、落として帰って来たつもりだったが、鼻の良い恋人には一発でバレてしまったのだろう。
「どこ、行ってたの?」
玄関を開けた瞬間に伸びて来たのは大人の長い腕で、背中に伝う冷や汗を感じながら視線を上げれば扉の向こうで大人が不機嫌最高潮の顔で睨んでいた。
「えーと、キバたちと飲んで来ただけだってばよ」
「嘘吐き。他の人間の匂いが、プンプンするよ。相手は誰?女?それとも男かな?」
誤魔化しの笑顔を浮かべてみたものの、ナルトは乱暴なキスと共におしおきを受けることになった。それからはもう時間も真夜中過ぎだというのに、無理矢理風呂に突っ込まれ、ごしごしと身体が洗われて、カカシの嫉妬の深さに皮を剥かれるかと思った。
そして今現在。ナルトはペニスの先端を縛られて、後ろ手で両手を拘束されたままの状態で射精管理をされている。
「ねぇ、先端のココ。すっごいいやらしい色してるよね。先端のとこが真っ赤で、男のじゃないみたい」
「あっ、ああんん」
カカシは至極冷静な口調で、ナルトが如何にいやらしい人間であるかを指摘する。ベッドの上に転がされたナルトは真っ裸のまま、カカシに性器を扱かれ、青年の身体は何度もシーツの上で撓った。
「ナルトの男の子の部分が苦しいよーって言ってるねぇ」
「はぅ」
「ほぉら、こうやって根元から先端までごしごししてみたらどうなるかな~?」
「ああぁあっ」
じゅ、じゅ、と濡れた音が響くものの射精をしては駄目だという。いつもは泣いて懇願すれば、もういいよ、と言ってくれるのに今日のカカシはいじわるだ。
「あははっ、エッチな液がいっぱい出てきたねぇ」
「あっ、あっ、あっ」
「でもね。ナルトはオレとセックスする時にしかこれを使っちゃ駄目だよ?勝手に射精するのも駄目だし、女の子にも使っちゃだめだからね?」
「ひぁああぁっ」
グリグリとペニスの先端を弄られて、ナルトは悲鳴を上げる。
「使わないっ。使わないからぁっ。許して、カカシせんせぇっ」
「はぁ。オレはこんなにナルトのことが好きなのに」
「ひぁあああっ」
「好きなのになぁ」
どこか明るい口調でそう言うと、カカシはベッドサイドからジェルを取り出し、人指し指と中指で掬うといきなりナルトの尻穴に指を2本挿入した。ぬろろろ、とカカシの指が尻穴に入ってくる。
「――いぁっ!」
「ん。キツイけど…、イケそ、だね?」
「んあ…」
にゅぐっ、と内臓器官に押し込まれた大人の無骨な指。咄嗟にナルトは後ろを振り返ってカカシを抵抗しようとするが、後頭部をシーツに押さえ付けられ、いとも簡単に大人に押さえ付けられてしまう。
「あ。いや…っ!いやっ!」
「だーめ。今度はおしりだけで感じなさい?」
「いぅ…」
内臓を押し上げられるような嘔吐感。こんな行為、本当は気持ち良いはずがないのだ。それなのに…。
「あああんっ」
真っ赤になったナルトのペニスは、限界まで張り詰めてぴんと勃っている。ハァ、ハァ、とナルトはベッドに突っ伏した。
「ん。おまえの下半身、おっきしてるねぇ?」
「あ…」
「恥ずかしい子。こんなにエッチな身体、きっとオレ以外の人間には手に負えないよ…?」
泣き出しそうな、それでいて濡れたようなナルトの瞳に、カカシは口の端を吊り上げると、一気に指を引き抜く。そして、ナルトの尻を抱え上げ、今度は己のペニスを青年の内部へと挿入した。
「あぁ、あぁああっ!!」
既にジェルで拡張されていた尻穴だ。ぐぷぷ、と音を立ててナルトの尻穴はカカシのペニスを飲み込む。そのまま体重を掛けると、ビクビクと痙攣する華奢な身体にカカシは笑みを深くした。
「気持ちいー? ねぇ、気持ちいーでしょ なーると?」
わざと甘ったるく青年の名前を呼べば、涙で揺れる瞳が、己を移すのだ。
誰もが見惚れるほど綺麗に成長した青年は自分だけの恋人。
里一番と噂の綺麗な金髪も、極上の碧い瞳も、全部カカシの征服下の元にある。
ねぇ、おまえはそんなにオレが怒られるのが怖い?
ゾクゾクと青年を自分の意のままにする背徳感と愛しさが背筋を駆け上がる。
「ねぇ。ナルトのココ、涎誑しちゃってるけど。どうして欲しい?」
「…あ」
ぬろぉ、とペニスを引き抜かれ、ナルトは怯えた、しかし物欲しそうな目つきでカカシのペニスを見詰める。
「ふふふ、エッチな顔」
「あっ、えぁ、あっ!あっ!」
突然始まった激しいピストン運動に、ナルトの身体は魚のように跳ねる。ベッドが激しく軋み、青年の身体はシーツに埋まった。
「だめっ。カカシ先生っ、あああん」
「嘘吐き。おまえのナカ、吸いついてきているよ?本当は気持ちいーくせに」
「いああああっ」
ぎゅううう、とナルトの尻穴が痙攣して、カカシのペニスを締め付けた。それにも構わずカカシが腰を打ち付け続けると、ブルブルとナルトが震えていた。相変わらずナルトのペニスは拘束され勃起したままではあるが…。
「ふふふ。男の子なのに、お尻だけでしっかりイケちゃったねぇ?」
悔しそうなナルトの顔に、カカシがぺろりと舌舐めずりする。
「ねぇ。ナルトは女の子を抱いて帰って来たの?オレに抱かれるのと、女の子の中に精液ぶち撒けるのどっちが良かった?」
ナルトはカカシに頭をシーツに押し付けられ、尻だけ高く上げた状態で内腿を震わせる。
途切れそうになる意識の中、それをぐっと堪えてナルトは口を開いた。
「だからぁ。そ、そんなことしてねぇって言ってるじゃんっ」
「へぇ?」
「オレが、そーそー女の子に反応するはずないだろ!?ずっとカカシ先生に抱かれてンのにっ」
「勃たないの?」
「誰のせいだと…っ」
青年が涙を溜めた瞳で背後を睨めば、上機嫌になった大人が居た。
「そうなんだ?ナルトは女の子じゃ満足できないンだ?」
「っ。んあっ」
カカシのペニスが入口付近で浅く行き来した。わざと敏感な部分ばかり擦られる。
「あ、あ、痛っ。ああんっ、も、だめぇっ」
もう限界まで張り詰めたペニスが痛いのだろう。ナルトはえっぐえっぐと泣き出した。
「カカシせんせぇ…」
弱ったようなナルトの声。
「ナルト。辛いの?どうして欲しい?」
「つ、あ、あ…っ?」
「今からたっぷり甘やかしてあげる…。どうして欲しい?」
カカシの言葉にナルトは振り返る。
「手…、とって…」
「ん。それで?」
カカシが優しく訊ねれば、モジモジと視線を下肢に這わせナルトが頬を赤らめる。すでに手の拘束は解かれるのだが。
「あ…。これ、も…」
「ん?どこ…?」
「ここ、とってほしいっ。とってぇっ」
「だから、どこ?」
尻を揺すりながら、とって、とって、と懇願する青年にごくりと大人の喉が鳴る。しまいには青年は自ら己の性器を弄り出す。普段清廉潔白な青年の自慰にも似た行為は酷く卑猥な光景だ。
「これ、とって、いっぱい突いて…オレのコト」
「………」
「気持ち良くしてぇっ、カカシせんせぇっ」
カカシはナルトを仰向けにすると、「ごーっかく♪」と微笑んだ。カカシはナルトの戒めを解くと、
「ああああんんっ」
ずぷぷ、と一気にペニスを差し込む。腹部にまで達したのではないかと言うほど深い挿入だ。
「あぁ、あ…」
しとと、と青年の下に出来たシミに大人は笑みを零した。
「ん?ナルト?もうイッちゃったの?」
「だ、だって、センセの気持ちいいンだもん」
「ははは。素直…」
いい子、とキスを落とされ、ナルトはそのままガクガク揺さぶられる。すぐにナルトの性器は勃起した。
「あ、あ!あぁんっ!!」
再び身体の深い部分に挿し込まれ、奥を揺さぶられる。ナルトの性器は腹筋に付かんばかりに震え、精液を零していた。かなり気持ち良いらしく、ナルトの唇の端から唾液が出る。
「あ、あっ、ん。もっと、奥ぅ…」
粗めのピストン運動にナルトの金糸がシーツの上でパラパラと乱れる。
「ねぇ。センセェの、おなかでぎゅってしてみて?」
「はぅ?あぅ、んんっ」
「くっ。おまえ、じょーずになったねぇ」
カカシがペニスを輪を描くように回すと、ナルトはかなり気持ち良いらしく、ぶるる…と腹筋を震わせた。
「あ。イク、イクってば」
「もう…?」
「あっ。やだ、やぁんっ、イクのぉっ、あああんっ」
カカシは一旦ナルトからペニスを引き抜く。そして、仰向けにさせると、足を持ち上げ肩に掛け、垂直の位置からナルトを犯した。
「はっ。いいよ。ナルト」
カカシはいよいよ激しくナルトの中を突いて、腰を打ち付ける。
「あ、ごほうび、ごほうび、ちょーらいってば。かかしせんせぇっ」
ナルトが赤ん坊のように、自分に手を伸ばしてくる。もう成人も近い年齢だというのに、まるで自分にだけは甘えたのようで。カカシはごくりと喉を鳴らした。
「くっ」
カカシは腹筋を震わせ、青年の内部に射精した。そのまま、何度か腰を揺すり、最後の一滴まで流し込む。
「あ。せんせぇのでいっぱい…」
精液を流し込まれながら、幸せそうに微笑むナルト。罰だったはずの情事はご褒美に変わり、大人の理性を擦り切れさせるのに、青年の色香は十分で、この美しい青年の全てを独占する喜びにカカシは打ち震える。
「も、一回シテいい?今度はゆっくり…」
「ん…。んん、うん」
数度の吐精により、弛緩した身体が気だるいのだろう。それでも自分の首に腕を絡めてくれる青年が愛しくて、既に当初の怒りは鎮まったはずなのに、カカシとナルトの情事は終わりそうになかった。






次の日の朝、とは言っても昼の時分。珍しく揃ってオフの日であった、二人は家の中に居た。ナルトがマグカップで温めたホットミルクを流し込んでいると、カカシがキッチンからやって来る。妙に上機嫌な大人にナルトが首を傾げていると、テーブルに一枚の紙が載せられた。
「なーると。ここに昨日おまえと飲んでた奴等全員の名前を書いて?」
「へ?何?」
「だからこの紙に昨日会った女の名前と誘った男の名前、書いて?」
ニコニコ笑っている恋人の顔はとても優し気だ。カカシのことを何も知らない連中などが見れば「カカシさんって優しい雰囲気の人だよな」などと言うだろうか?しかし、それは大間違いだ。ビンゴブックに乗るような忍が一筋縄でいくような相手であって堪るか、とはナルトの主張である。
「ナールト」
「だめだってば」
「えー。どうして?」
「オレの勘ではこれに名前を書いたら大勢の人が凄く酷い目に遭いそうだから」
「大~丈夫。人の恋人に手ぇ出してきたってことはそれ相応の報いを受ける覚悟が出来てるってことだーよ。ね?」
「や、名前。覚えてねーし」
「じゃあ、同僚の名前だけでも書きなさい?ね?出来るデショ?」
「………」
よーし、ちゃんと筆を持てたねーと、まるで教師のような口調で微笑む恋人(そして実際に元教師である)。そのうえ、ナルトが渋ると、更に大人はニコニコとして別紙を出してきた。
「それなら、代わりにコレ書いて?」
「なんだってばよ、コレ」
「念書に決まってるデショ

「えー、なになに。わたくしうずまきナルトははたけカカシの許可なく異性及び同性との交流(視線を合わせるなど)を持った場合、一ヶ月間はたけカカシの命令に従い徹底的に奉仕することを誓います」
ナルトの沈黙。カカシの笑顔。新米上忍とベテラン上忍の至極プライベートでの攻防はしばらく続いた。


















このあと、この念書の存在はサクラちゃんの知るところとなり、カカシ先生は吹っ飛ばされます。
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自己紹介
名前    空気猫、または猫
職業    ノラ
趣味    散歩・ゴミ箱漁り
餌      カカナル
夢      集団行動
唄      椎名林檎
性質    人間未満

日記    猫日和

ある日、カカナルという名のブラックホールに迷いこむ。困ったことに抜け出せそうにない。
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