空気猫
空気猫
―Wednesday―
「すいませーんてば」
ここは人生色々。緊張気味にその扉を開くひよこ頭の忍者の登場に、なんだなんだと中にいた大人たちの視線が集まる。きゅっと巻いた額当て。里では珍しいハニーブロンドの髪の毛。真ん丸いほにゃほにゃのほっぺ。ぱちぱちと大きな碧い瞳。男の子にしては長い睫毛。ワンサイズ大きめのもこもこ襟の付いたオレンジのジャケットから覗く華奢な鎖骨。
子供は、九尾の檻であることはもちろん、最近では、上忍はたけカカシの想い人として、この里ではある意味で有名なお子様、うずまきナルトだった。
「あ、あの失礼しますってば?」
男だらけの部屋に華が混じったような、微妙な色めきがあったのは気のせいであろうか。とりあえず、長椅子に寝転がってダレていた上忍何名かは「おお?」というふうに起き上がって興味深そうにナルトを見詰めた。
「うう…。な、なんだってば」
自分を見つめる視線の多さに、思わずナルトの声が小さくなる。上忍待機所に下忍が来ることは珍しい。それもこんなに小さくて、彼等にして見れば、ふにふにと可愛らしいお子様が来ることは滅多にない。
あれがはたけカカシに追い掛けられている可哀想なお子様なのかと、何名かの上忍は同情し心を痛め、よくあのゴキブリ並みにしつこい上忍のストーカー行為に耐えているものだと、涙ぐみ感動すらしている者たちもいた。
一方、ナルトといえば、己が扉を開いた瞬間から集まった視線の多さに、やはり下忍の自分が来てはいけない場所だったのだろうか、と大いに頭を悩まし、それどころか、己は九尾だから疎まれているのだろうか、と好意的な視線が混じっていることも知らずに、視線を忙しなげに彷徨わせていた。
「おまえ…は。うずまきか」
「ふぇ」
小さな来客を出迎えたのは、ちょうど入り口付近でたむろしていた特別上忍のゲンマとライドウだった。自分の倍の身長はある二名の忍を、ナルトは扉の影から半分だけ顔を出して、伺うように見上げた。
「ここに何か用でもあるのか」
「ええと、オレってばカカシ先生を探してて…」
上から見下ろされる威圧感と人見知りで、ナルトの言葉は尻窄みになったが、上目遣いできょろきょろと、忙しなげにカカシの姿を探している不安げな仕草が、親鳥を探す雛のようで、余人にはどうにも可愛らしく映った。ふ…、とゲンマは笑みを零して楊枝を同僚に向かってしゃくる。
「おら、ライドウ。てめぇがおっかねぇ顔してるから、お客さんがビビっちまってるだろ。少しは愛想良くできねぇのかよ」
「はぁ、オレか!?」
「おまえだよ。そんなんだから女にもモテねーんだよてめぇは。なーうずまき」
決定口調で言われて、「んだと!?」とライドウがゲンマに向かって怒鳴ると、ナルトが肩を竦めた。
「ほらみろ」とゲンマがニヤついた顔で笑い、ライドウがぐっと詰まる。
「おい、坊主。男ならモジモジしてないで、どーんっと入って来い!」
ライドウがナルトの腕を引っ張る。知らない大人が自分の名前を呼んだことだけでも驚きなのに、顔に傷がついた大人の方が突然、ドアを全開にしたものだから、弾みでナルトは「うわっとっとっと」と転がるように、待機所の中に入ってしまった。
腕をわたわたと振りなんとかバランスをとって転倒を免れたナルトだが、流石にむっとした様子で、ライドウへと振り返った。
「危ねぇだろ、おっちゃん!」
里の〝大人〟たちの中で物怖じしていたナルトだが、元来負けん気の強い少年だ。一度、とっかかりがとれるとやいやいやいとばかりにやんちゃな言葉が飛び出た。
「…お、おっちゃん!?」
誰が!?オレがか!?と大袈裟な動作で己の顔を指差すライドウに、うんうんとナルトが腕を組んで大きく頷く。端で同僚と子供の様子を見ていたゲンマは「ぶわはははは」と爆笑した。
「ゲンマ。てめぇ、人のこと笑える歳か!?」
「まぁ、そう怒るなってライドウ。ははは…。あー、面白れぇ。おい、うずまき」
「な、なんだってば楊枝の兄ちゃん…?」
ナルトは身構えるように、ちっちゃくファイティングポーズを取る。そんな子供をオモチャみてぇで可愛いなぁと思いながらも「楊枝の兄ちゃん」発言に笑みを零していたゲンマだが、一方ライドウは納得いかないといったふうに前に出る。
「おい、ちょっと待て。なんでこいつは兄ちゃんでオレはおっちゃんなんだ」
「だってこっちの兄ちゃんの方が若い感じするし、それに男前じゃん」
「ぐ……っ!?」
さっくり心臓をナイフでエグるような発言を言い放って、唇を尖らす少年忍者の姿がまたゲンマの笑いを誘う。「どうせオレなんて…」と今度こそライドウがしゃがみ込んで落ち込みだし、ひー、ひー、と腹を抱えて笑いを噛み殺しながら、ゲンマがナルトの背中を叩いた。
「おまえ、存在自体がかなりツボ。気に入った。ここに座れや」
「うわっ!?」
「オレは不知火ゲンマっつーもんだ。で、あっちで蹲ってるのが並足ライドウ」
よろしくな、と何故か手を差し出され、握手をするとそのまま抱き上げられて奥の長椅子に座らされた。
同時に、上忍の一人がのろのろと腰を浮かし、どこかの甘いもの好きの特別上忍用に用意されていたと思われる甘味ジュースを共同冷蔵庫まで取りに行った。
人生色々に小さなアイドルが誕生した瞬間であった。
―Tuesday―
1週間ぶりの七班任務。その日のはたけカカシは…1分とて遅刻せずに集合場所へやって来た。カカシからナルトを守るように前に立つサスケとサクラ。自分を底辺に逆三角形になっている下忍たちを前に、カカシはニコニコと表面上は笑みを崩さない。
「さー、任務を始めるぞー」
「カカシ先生、ナルトに近付かないで下さい!」
「ドベから離れろ、ウスラトンカチが!」
小動物を捕食しようとする肉食動物のように、ジリジリと背中を丸めてナルトに近付こうとしたカカシに、サスケとサクラの激高が同時に飛んだ。ニコニコと表面上は笑みを崩さないまま、カカシの後頭部に青筋が浮かぶ。本日の七班、草取り任務。早くも波乱の予感。
ナルトを除く七班下忍二名には三代目火影自身から直々に秘密裏の任務が与えられていた。――すなわちはたけカカシからうずまきナルトの身の安全を確保せよ。ランクは特S。上忍の、それも写輪眼カカシを相手にするのならば、妥当な割り当てだろう。もちろん、両者ともそれぞれに、ナルトのことを思ってこそ里長から一つ返事でこの任務を請け負ったのだが、図らずもここにサスケとサクラの固い団結力が生まれた。
「カカシ先生、3メートル以上ナルトに近付かないで下さい」
「いつものように本読んで居眠りしてればいいだろ。あっちへ行け」
「サクラちゃん…、サスケ…。どうしたんだってば…?」
「ナルトは黙ってて」
「ドベは黙ってろ」
目を逆三角にされてサクラとサスケに睨まれたナルトは、ごくんと唾を飲み込んで黙る。二人のあまりの剣幕に首を傾げたナルトだが、原因がわからないことには仕方ない。元来物事を深く考えない性質のナルトはしぶしぶとではあるが雑草を引き抜くことに専念することにした。
はたけカカシの機嫌は最高潮に急降下していた。もう一週間も、ナルトに触っていない。あの子に出会ってからというもの過去最高記録だ。
今日の任務は草むしり。しゃがみ込んで、雑草を引っこ抜くナルトの真ん丸い背中。ぬいぐるみみたいで非常に可愛らしい。
カカシの位置からでは確認することは出来ないが、きっと少しばかり頬を高潮させて、一生懸命草を引っこ抜いているのだろう。そんな可愛い生物を目の前にして飛び付くことができないなんて、世の中不条理だ。
ああ、シャンプーとお日さまの匂いのする髪の毛に顔に顔を埋めたい。血色の良いほっぺは、お預けを喰らった状態だといっそう柔らかそうに見えるから不思議だ。
せめて、抱き上げるくらいなら、とカカシの体はナルト不足の禁断症状で悲鳴を上げる寸前なのだが、指一本すら触れることも許可されない今の現状。いや、何も部下二名相手を蹴散らすことに躊躇して手出しを出来ないわけではない。サクラはある意味、厄介かもしれないが、だからと言ってカカシに成す術がないわけではない。
そう。カカシの邪魔をする輩は他にもいるのだ。例えば、そこらの木の上とかに控えている暗部とか。
(あー、やだやだ。人のことをケダモノか何かみたいにさぁ)
もちろん、彼等を手配したのは他ならぬこの里の長であろう。カカシが暴走すると見越したのか、まったくご苦労なことである。
それとて実力から言っても暗部数名よりカカシの方が上だ。しかし、火影の命で彼等が動いていることが、カカシに抑止力を与える。
イライラする。元来カカシは我慢強い方ではなかった。カカシは最近になってそうした己の本姓に気が付いた。淡白だ粗野だと周囲に認識されていたのは本当に手に入れたいとか欲しい物がなかったからだ。
今、はたけカカシの欲しいもの。それはうずまきナルト。一目惚れ。初恋。そんな安っぽい言葉で終わらせないないで頂きたい。
こんなに欲しいのに、なんでどうして自分の恋の邪魔をする輩がわんさかといるのだろうか。
大体、好きだという気持ちが綺麗ごとだけで済ませられるはずがない。欲も含んでこその恋愛でしょ、というのがはたけカカシがここ数ヶ月で到達した恋愛感だった。
だから自分の欲するまま正直に行動しているだけなのに。もちろん、相手が十二歳で男ってのはちょっとはいや多少、かなり倫理に反してるかもしれないが、カカシはそれ以上にナルトを欲していた。
―――つまり、今のカカシの状態は非常に危険な状態であった。
木の幹に腰掛けた一見草食動物のような男から発される邪悪なチャクラを感じ取った暗部等の背中に冷や汗が伝う。
ナルト断ち約一週間。ついに、はたけカカシの理性は臨界点を突破した。
イライライライライライライラ……ブチ。
「きゃーーーーカカシ先生なにしているんですか!!!」
サクラの悲鳴が草原に響いた。
「く、苦しいってばカカシ先生」
「ああ……、やっとナルトの感触。抱き心地も文句なし。ジャストサイズ」
「カ、カカシせんせぇ…?」
「はぁ。ナルト、待たせちゃってごめんね。やっとこの間の続きが出来るよ。先生と気持ち良いことシヨ?」
「へ?」
もう我慢の限界。こんな美味しそうな子を前にして飛びつかないなんて男が廃るってもんデショ。カカシは荒い息でナルトを押し倒した。
「ぎゃあん、カカシ先生!?」
くちゅりと性感を刺激するように、耳を丸ごと舐られる。
「あ、あんっ?」
「んー、いい声」
カカシの巧みな愛撫ではふはふとナルトの息が上がる。力の抜けたナルトの身体を見下ろして、カカシは舌舐めずりをした。
「ナルト、力抜いてて?」
「あ……」
「ん、いい子」
首筋に軽く歯を立てられ「あ、ふぁ…ん、あ」とナルトから色めいた声が上げり始めるが、
「ナルトォオ。流されてるんじゃないわよしゃーんなろ!!」
金髪碧眼の部下のジャケットに手を掛けた上忍に、サクラの鉄拳とサスケの飛び道具が投げつけられたのは言うまでもないことだった。
「サクラちゃん、あとサスケも。あのさ、あのさありがとうってば…?」
草を引っこ抜きながらナルトが口を開く。
「カカシ先生から庇ってくれただろ、ありがとう」
オレってばまたカカシ先生の気に障ることしちゃったのかなぁ、と未だにカカシに嫌われていると思い込んでいるナルトは、担当上忍に押し倒されたとも知らず素直にサクラやサスケに感謝しているようである。ナルトはブチブチ雑草を引っこ抜きつつ、自分の正面にいたサスケにニカと歯を見せて笑う。
「サスケ。おまえってばけっこー、いい奴なのな」
ナルトに、微笑みかけられて、サスケは耳まで赤くなる。普段のサスケはナルトを怒らせて喧嘩することはあっても、感謝されることなどほとんどない。慣れない状況にサスケはモロに動揺した。
「オレは別に大したことはしてねぇよ」
「サスケってばなに赤くなってんだってば。熱あるんじゃねーの」
眉を潜めてサスケの顔を覗き込んだナルトに、サスケはぷいとあさっての方向に視線を逸らした。水分過多な碧い瞳に、ふっくらとした唇。サスケより若干背の低いナルトが、サスケを見つめると自然と上目遣い気味になるわけで、常人より視力のいいレンズいっぱいにナルトのドアップ。
「サスケ…?」
「うわっ」
ドタとサスケが転倒する忍者らしからぬマヌケな音が響いた。
「オレのナルトに手を出すなぁ~~~~~っっ」
その光景を見てキレたのは大人らしからぬ大人。木の幹に縛り付けられたカカシがぎゃーぎゃー吠えている。「カカシさん落ち着いて下さい」と現役暗部一同がカカシの周りでオロオロと取り成すも、それでカカシが平常心を取り戻すはずもない。
それなりに太さある大樹がカカシの力でミシミシと音を立てるたびに、カカシの元部下たちは戦々恐々だ。もしもの時、暴れたカカシを全力で取り押さえる役目を担っている彼等は、どうか下忍任務終了まで、本来里内の味方である筈の「写輪眼のカカシ」を相手にする部の悪い事態になりませんようにと天に祈ったという。
結局、縄を千切って暴走したカカシを暗部たちは半死半生の末に取り押さえ、その日の任務は担当上忍不在により明日へと持ち越しになった。
「本当にカカシ先生ったら邪魔しかしないんだから。そのうえナルトに襲いかかるし…。油断も隙もあったもんじゃないわ。ねぇ、サスケくん?」
「まったくだ。あのウスラトンカチが」
「………」
ぎゃいぎゃい騒いで文句を言い合う二人の背中を追いかけながら、ナルトは誰かがいるわけでもないのに草原を振り返る。よくわからないお面の男たちにどこへやらに連れてかれた自分の担当上忍。
ナルトは少し傾いた、銀髪の大人の背中を思い出していた。
「……―――んせ」
―――今日、カカシ先生に頭撫ぜて貰えなかった。たったそれだけのことなのに、とても残念だった。ちくりと痛んだ胸。それは小さな恋心の芽生え。これが火曜日の正午のこと。
うちはサスケが玄関前で蹲る己の担当上忍を発見したのは一週間分の買い出しを済ませた帰り道だった。
木の葉有数の名家うちはの門前で涙の水溜りを作って地面に突っ伏すこの里で一等腕が良いと評判の上忍。何故この男が己の家の前で強かに泣いているのか。知りたくもなかったが、邪魔な背中を跨がない限り家に入れなかった。
「おい、ウスラトンカチ。そこをどけ」
ゲシ、と無情な蹴りが大人の背中に入る。己の担当上忍相手にサスケの対応は冷たいものだった。大体にして、この男が奇行に走る時の原因はほぼ100%決まっている。メソメソと啜り泣く上忍の口から漏れている音を拾えば案の定「ナルトー、ナルトー、」「会いたいよー、寂しいよー」「オレをいじめて楽しいのー?」のエンドレスコール。
サスケの脳裏に能天気な顔で笑っている、全体的にオレンジ色の物体が思い浮かんだ。
ウスラトンカチどもが!!
舌打ちして、サスケはそのまま上忍師を踏み潰して家宅に入ろうとするが…次の瞬間、世界が反転した。
――こ、こいつっ。
片足を持ち上げられ、あっという間に逆さ吊りにされる。いくらナンバーワンルーキーと言われるサスケでも、相手は上忍。実力の差は歴然で、上忍から逃げ出す力はまだサスケにはない。
「サスケ。オレを足蹴にしようとするなんていい度胸だねぇ。担当上忍に対する礼儀がなってないんじゃないの?」
大人は、いじけた態度をいっぺん底意地の悪い笑みを浮かべている。嘘泣きだったのかと思われるほどケロリとしていた。
おまえにだけは礼儀だとか道理を説かれたくないと思いつつも、それを口にすれば暗部・上忍仕込みの陰湿な仕打ちが待っていることを心得ている賢い少年は口を噤む。
「やーい、悔しいデショ。わー、サスケくんったら逆さま。普段クールなサスケくんがみっともなーい。かっこわるーい」
カカシはサスケの足を持って振り子か何かのように揺らす。あからさまに挑発しているとしか思えない不遜な態度に、流石のサスケも堪忍袋の緒が切れて、身体を捻って上忍の頭部に蹴りを入れる。
鈍い感触に口の端に笑みを浮かべたサスケだが、煙と共に上忍のシルエットが丸太に変わった。地面に着地して態勢を整えようとした瞬間、ゴンと鈍い音がしてサスケの視界がブレる。
「オレに勝とうと思うなんて百年早いよ~、サスケ?」
ぐりぐり。
「はぁ、それにさー。オレ、今すごーく機嫌が悪いんだよね?」
ぐりぐりぐり。
「あの子に会えないし、なんだか知らないけど邪魔者がわんさかいるみたいだし、もうねキレそう」
ぐりぐりぐりぐりぐり。
「おまえに八つ当たりして憂さを晴らそうかな~」
ぐりぐりぐりぐりぐりぐり…。頭に手を置かれ圧力を掛けられて、頭蓋骨が嫌な音を立てている。虫けらを甚振る事を楽しんでいるような上忍の態度に、うちは次男坊のプライドに懸けても弱音を吐くわけにはいかないが、ぐぐぐと上から掛けられる圧力に負け気味だ。
この男がどのような経緯で教職なぞを取ったのかサスケには知る由もないことだが、目の前でへらへら笑っている男は間違いなく笑いながら人の首を撥ねるタイプだと思う。
暢気な間延びした口調も、一見隙だらけな態度も全て信じてはいけない。演習中はイカガワシイ本を読んで草食動物を気取っている猫背気味の背中だが、そのくせ、時々向けられるのは薄く鋭い氷のような視線だった。カカシからは牙を上手に隠した獣の匂いがぷんぷん香る。
こいつの視線が…
そう。本当の意味で弛むのはただ一人に対してだけ。そいつの名前は。
「ああ~、おまえがナルトだったらキスして、押し倒してメチャクチャに犯してやるのに」
うずまきナルト。チームメイトの少年だ。
物騒なことを言い出した男の台詞にサスケがザーッと蒼褪める。
「お、おか…!?ふ、ふざけるな!!」
「…あ?なあに、サスケ。そんな顔するなよ。安心しな、おまえには食指一本も動かないから。硬いだけのヤロウの身体なんてこっちから願い下げ。男を抱くと思っただけで吐き気がするね」
当たり前だ、ウスラトンカチ!!誰もそんな心配はしていない。寧ろサスケが蒼褪めたわけは、述べるまでもないことだが、彼のチームメイト…、それも同年代で同性の、子供が変態の毒牙に掛かろうとしていることにだ。
確かに屋上での自己紹介の時から目の前の上忍は酷くオスっぽい目でナルトを見ていた。ナルトはもちろんサクラでさえ気付いていない頃からサスケはそのことに勘付いていた。
なぜなら、サスケの視線も…ナルトへと向いていたから。
ふわふわの金色頭を愛おしそうに追いかける目。格別、大事そうに騒がしい子供の頭を撫でる手付き。ベタベタと咋にくっつきながらも、宝物にふれるようにそっと接していたのも知っている。
スキンシップを堂々と出来る上忍に嫉妬を覚えたことは一度や二度ではない。自分の気持ちに正直になれないサスケにとってはカカシはまさに舌打ちをしたいくらい憎らしい大人だった。
「ま、今日のところは許してあげるよ。おまえに用があって待っていたんだからね」
やっとカカシの手から解放されたサスケは、ほっと息をつく間もなく、相談なんだけどさぁと声が掛けられる。
「おまえに協力してもらいたいことがあるんだよね?」
いやだ。即答したい気持ちを抑えてどうにかしてこの上忍から逃れるすべはないだろうかとサスケは考え始める。
「つまりおまえがサクラの家に行けば、サクラは大喜びで家に上げてくれるでしょ?」
ちょっとオレも一緒に入れてよ。
「で、オレは見事ナルトを連れ戻すことができるわけ」
そこにナルトの意思は介在するのだろうか。大体、カカシから逃げたくてサクラの家に避難したらしい相手を、連れ戻すもないだろうに。
有無を言わさず掻っ攫い、暴走しそうな上忍に、サスケの背中に嫌な汗が伝う。それに。サスケは自分のハーフパンツのポケットに入っている紙切れの存在を思い出す。
『サスケくんへ
最高にウザい状態になったカカシ先生がサスケくんの所へ行くかもしれません。
もし何か頼み事をされても絶対きかないで下さい。
今こそ七班のチームワークを発揮するべきだと思うわ。
サスケくんのことを信じてます。
サクラ』
伝令用の鳥を飛ばしてまでいったいなんの手紙だと呆れていたが、まさかこんな事態であったとは。爪の甘かった己を叱咤したくなる。が、後悔してももう遅い。ゴキブリ並みにしつこくて陰湿な奴に捕まってしまったのである。
いったい自分の知らないところでどんなことが起こっていたのか知る由もないが、時々、あの桃色の少女が本当に自分のことを好きなのかと疑ってしまう。この担当上忍相手にサスケの身の安全が保障されるわけがないだろうに。
しかし、サスケにとってもナルトはチームメイトの一人だ。彼の場合、複雑な心情だが、それでも一人の人間として見てもナルトのことが嫌いではない。太陽のように明るい笑み。自分にはないものを持っている少年。
「―――悪いが帰ってくれ。夕飯の仕度があるんだよ」
「ふーん。へー。オレの頼み事を断るつもり? 本当にいい度胸だねぇサスケ」
カカシの瞳がすうっと鋭利に細められる。
「そういえばおまえもナルトが好きなんだよねぇ? もしかしておまえもオレとナルトの恋路を邪魔するつもり?」
「べつにウスラトンカチのことなんかこれっぽちも好きじゃねぇよ!」
「ふーん?」
カカシはサスケの返答に何かを含んだようなニヤついた笑みを浮かべた。
「ま、いいけどね。ライバルは少ないほうがいいに決まってるし」
サスケはナルトのことなんてなんとも思っていない、これでいいんだよね?満面の笑みでカカシが笑う。自分の恋心を知っていてわざと言い含む言い方をする大人にサスケはぐっと黙り込んだ。
「……ってめぇは本当にサイアクな奴だな」
「んー、よく言われる」
薄っすらとカカシが笑った。
「なぁ、サスケ。おまえはオレとタイプが似てるから言っておくけどさぁ」
「な!」
どこが…!と吐き捨てたくなりつつサスケはカカシを睨む。
「オレはねぇ、別に他人にどう思われようと関係ないんだよね。あの子さえ手に入れば」
おまえにその度胸がある?ないでしょ?
「言っておくけどあの子はもうオレのだから、手ぇ出したらタダで済むと思うなよ?」
つう…とひんやりした指に顎を撫でられる。身を引こうとしたサスケだがなぜか動くことも出来ず、銀色の上司相手に固まってしまう。
「おまえは一応オレの部下だし、ナルトの大事な〝ライバル〟だから教えておいてあげる」
ナルトはなんだかんだ言っておまえのこと気に入ってるからねぇ。おまえになんかあって泣いちゃったら可哀相でしょ?小馬鹿にするようにせせら笑われる。
「オレの横に並ぼうなんて考えないことだよ?」
絶対零度の視線を落とされて、歯の根が知らず鳴るが、サスケはぎっと己の担当上忍を睨む。
「っざけんなよウスラトンカチ!」
「その度胸だけは認めてあげる」
「うっせぇっ。バカにするのもいい加減にしろ!」
ふっと今まで取り巻いていた殺気が弛む。
「あー、早くナルトのふにふにした体を思う存分抱き締めたーい」
いつものおちゃらけた口調に戻った上忍は、どこかに消える。あとに残されたのはサスケ。安堵のため息と共に、どっと疲れが押し寄せてくるのを感じながら、少年は誰にともなく舌打ちしたのであった。
「オレの好きな人…?」
春野家に滞在し始めて数日。ナルトは女の子特有の良い匂いのするベッドの上で隣に座る桃色の少女を見つめる。まるで女の子同士のお泊り会のような光景ではあるが、ナルトはさして疑問に思うこともなく首を傾げる。
「んんと…」
サクラの言葉にナルトはまぶたを上下させる。「サクラちゃんだってばよ!」と元気良く答えると思った子供はしかし、恥らったように頬を赤く染めた。
「前にオレを助けてくれた兄ちゃん…」
「は?誰よ、それ」
「一度しか会ったことねぇんだけど、すげーカッコよかったんだってば」
ナルトは数ヶ月前のことを思い出す。ボロボロだったナルトの怪我の手当てしてくれた人。自分がうずまきナルトだって知っても態度が変わらなくてびっくりした。だって大人の人にあんなに優しくしてもらった経験などなかった。名前も告げずに去って行った、暴行されているところを颯爽と助けてくれた彼は、ナルトの記憶の中でスーパーヒーローのようになっていた。
「すーっと鼻筋が通っていて、すごく綺麗だったんだってば。美形ってああいう人のことを言うのかなぁ」
暴行されていたことをサクラに言うわけにはいかない。事情は話さずに、だから容貌のことだけ思い出して喋るうちに、ぽー…とナルトの瞳が恋する乙女のように宙に浮く。
「で、ででもさ、オレの完璧な片想い!あれ以来、一度も会ってないし!きっと向こうはオレのことなんて忘れちゃってるってば」
ナルトは顔を真っ赤にして、手をわたわたと手を振った。しゅんと俯く姿はまさに仔犬が耳を垂れてうなだれるそれ。
……―――か、可愛いっ。
サクラは我知らず胸をときめかせ…さて、ナルトの意中の人物とはいったい誰なのだろうと首を捻った。
後日、はたけカカシがナルトの想い人の噂を聞いて上忍待機所をフリーズさせるほどの殺気を振り撒いたのは当然の成り行き。「へぇ…ナルトに好きな奴がねぇ」と薄ら笑いながらも、目はちっとも笑っていなかったと噂だ。
彼の頭はすでに高速回転で「オレとナルトの幸せな未来」を邪魔する不届きな輩を葬り去るための暗殺計画を立て始めていた。愛しい子にバレないように完全犯罪を目論むカカシ。ナルトの意中の相手が自分だとも知らずに。
「んっまーい。サクラちゃん家のプリンは最高だってば」
「ハイハイ。アンタってホントよく食べるわねぇ」
ナルトはサクラと向かい合って、にこにことプリンを頬張る。
嵐の前の束の間の安息日。素顔のカカシに一目惚れしていたナルト。ナルトの想い人を抹殺しようと画策するカカシ。
もう一度、会いたいってば兄ちゃん。ほう…と恋のため息を吐く無邪気なお子様。
なんで?なんでオレのことを好きじゃないの?と己よりも先に愛する子供の心を奪った見知らぬ相手に嫉妬するカカシ。
両思いなのだが、微妙にすれ違った二人。ちなみに、はたけカカシ殺人モード突入につき、この物語はもう一波乱の予感。
春野サクラ12歳です。web拍手有難う御座います。ぽちっと押して頂けるだけで猫が幸せになるそうですよ?
まったくもう。カカシ先生の扱いには私も困ってるんです。この間、ナルトが私の家に駆け込んで来たんですけど、理由を聞いてもうびっくり。怪しいとは思ってたけど、まさか12歳の男の子に手を出そうとするほど常識がなかったなんて。幻滅だわ。
ナルトは気付いてなかったみたいだけど…明らかにカカシ先生に押し倒されてるじゃない!!ナルトのあの鈍さはちょっと問題だと思うわ。
普段からあんなにイヤラシイ触り方されていたら気付いても良さそうなのに。あの子ったらちょっと過剰なスキンシップくらいにしか思ってなかったのかしら?
そのへんの知識とか疎そうだからありえるわね。て…なんで私がナルトの心配までしないといけないのかしら?しゃーんなろ!
それにしてもカカシ先生ったらナルトの家まで押し掛けて行ったんですって!例の如く ナルトにセクハラをしまくっていたらしいんですけど、今回はお風呂やトイレまでついて来ようとしたらしくて、さすがのあの子も気味悪がっちゃって、里中逃げ回ってあたしの家に駆け込んできたってわけなんです。なんでも、
「カカシ先生の苦手な人のところに行けばカカシ先生は追ってこない」
だそうで。なんで私なのよ?こんなかよわい乙女を捕まえて失礼しちゃうと思いません?
で、ナルトを泊めたかって?そりゃあ最初は乙女の家に男の子あげるなんてもってのほか!って思ってたんですけど、
「サクラちゃん、一生のお願いだってば。カカシ先生から匿ってってば」
って言われたらねぇ。まぁ私だって鬼じゃないんです。スリーマンセルの仲間が困ってるの、見捨てられないじゃないですか。
この際、性別の事は目を瞑ってあげたわ。だって、ナルトっていまいち男の子っていう目で見れないし、どちらかというと手の掛かる弟って感じなんですもの。それに、あの碧い瞳でうるうる見詰められたら弱いのよねぇ。
え?それじゃあ私は家に男の子は上げないのかって?
も・ち・ろ・んサスケくんは別だけど、きゃー!
(*内なるサクラ発動中)
ところでナルトが、
「きっとカカシ先生ってばオレのこと怒ってるんだってばよ」
だから嫌がらせをするんだ!とか言ってたんだけどカカシ先生に限ってそれはないわね。
カカシ先生って、ナルトバカだもの。
え? ナルトがウチで何をしているかですか?それが聞いて下さいよ?意外と馴染んじゃってるんです。
昼間の任務の時なんかは騒がしい奴とか思ってたんですけど家の中にいるとそうでもないんですよね。空気みたいに気配が薄くなるとういうか不思議な雰囲気の子だわ。
それにナルトって案外、人見知りなのかしら?最初の頃なんてウチの両親相手にモジモジしちゃって恥しがり屋なんてキャラじゃないと思ってたのに。ちっちゃい声で「お世話になりますってば」ってぺこんて頭なんか下げちゃって。イルカ先生の教育なのかしら?もっとずうずうしい奴だと思ったのに意外だわ。夕ご飯を食べた後だってお皿を片付けたり、案外お行儀がいいのよ。お母さんなんて「サクラよりお利口だわ」って感動しているくらいで。あっという間にナルトにメロメロ。意外と年上ウケがいいのかも!
それにほら…あの子ってよく見たらカワイイ顔してるのよ。お風呂から上がった時なんかお肌がつるつるで。ううう、悔しいけど私なんかよりずっときめ細かくて白いのよねぇ。
髪質なんかも猫っ毛でさわったら極上のお人形さんの髪の毛みたいに柔らかいの!
カカシ先生がよくあいつの頭撫でてる気持ちわかっちゃったわ。変態の気持ちなんて認めたくないけど。
そんなわけでナルトがうちに来て今日で三日目。お母さんはすっかりナルトのこと気に入っちゃって、昨日なんか二人でクッキーを焼いてるくらい仲良しになってたわ。
あの子って意外に手際が良くてびっくり。聞いたら家事は一人暮らしだから慣れてるんですって。ちょっと尊敬しちゃった。
え?カカシ先生には?もちろん引き渡さなかったに決まってるじゃないですか。
ナルトがうちに駆け込んで来てからすぐ家の窓をがんがん叩いて
「サクラ!酷いよ、おまえまでオレとナルトを引き離すの!?」
なんて言ってたけど、そのしつこいことったら。ゴキブリみたいにへばり付いてウザかったわ。
窓の外のカカシ先生を見て「サクラ、いいの?あの方って上忍師の先生なのでしょう?」ってお母さんがハラハラしていたみたいだけど問答無用だわ。ほっんとカカシ先生ったら常識がないんだから!
すでに片手に結婚式のパンフレットが見えたのは気のせいかしら?ああ、いやだわ腐った大人って。火影さまに対カカシ先生用の護符を貰っておいて正解ね。しばらく私の家でナルトを匿ってあげましょう。だってあんな変態に渡したらナルトが餌食なるの、目に見えてるもの。良心が咎めるというものだわ。
あの子、ちょっと危なっかしいところあるし、なーんか放って置けないのよねー。先生の口車にノセられて、万が一のことがあったら大変じゃないですか!!
こうなったらサスケくんにも協力してもらって七班総出でナルトの身の安全を守るわよ、
チームワークは大事なんですよね、カ・カ・シ先・生?
しゃーんなろ!!!
ナルトのゲートキーパーサクラちゃんでした。
ん、なあに。web拍手?
お礼を言えって?
あっそ、ふうん……。
web拍手ありがとうね。はたけカカシ、26歳だ。
感謝?なんでオレが言わなきゃいけないの?お門違いもいいところだね。
そこで地面に頭打ち付けて土下座してる変な猫が代わりに言うんじゃない?
それより誰かナルトのこと見かけなかった?
さっきから探してるんだけど、見つからないんだよね。どこかに隠れてるのかな?
ナルトったら恥ずかしがり屋だからすぐオレから逃げちゃうんだよね~。
ま、そんなとこもかわいいんだけど?
あれ、そこのアンタ。
なーんかオレに隠してない?もしかしてナルトの居場所、知ってる?
オレに隠し事するとためにならないよ~。
………。
ふうん、まぁいいけど。
今日のところは見逃してあげるよ。
次は尋問部隊行きだから覚悟して?
それにしても。
オレってあの子に逃げられると無性に追いかけたくなっちゃうんだよね~。
*追尾型忍者の習性。
なあに、まだいたの?
こんな場所なのに何回も押してくれて悪いねぇ。
人生色々名物不味いコーヒーでも飲んでいく?
え、それよりナルトの話が聞きたいって?
奇遇だね。オレもあの子のことを話すのが大好きなんだよ。
え。そんなことは何も言ってないって?
まぁまぁ、いいからちょっと聞いていきなさいよ
オ・レ・の・ナルトの話を!
聞きたいでしょ?
もちろん聞きたいよね?
ていうか聞いていきなさい♡
ナルトってのは金髪碧眼でぇ~
そりゃものすごくかわいくてぇ~
まだ12歳なんだけどぉ
妙な色気があるっているかぁ
オレはあの子の一挙一動にメロメロなわけでぇ~
ぴょこぴょこ歩いてるの捕まえて
きゅうって抱き締めたらすっぽりオレの腕のサイズに収まってぇ
んで、髪の匂いなんて嗅いだら赤ちゃんとかお日さまみたいなすっごいいい匂いがして~
あれはオレの酸素だね。この世の天国?
(~中略~)
…それでほっぺなんかマシュマロみたいなのよ!
思わず頬ずりしたくなっちゃった。ま、いつもしてるんだけどね♪
あれ。ちょっと、ちゃんと聞いてる!?
その魂飛ばしちゃったみたいな顔は何なわけ?
いーい?これからが本番なのよ。
まずは第一章「出会い頭にハートをどきゅん★」から朗読してあげるからね!
あ、これはオレの個人出版物なんだけど、
ハンカチを用意してね。すっごく感動するんだから!
とくに第二章からの「密着ナルトくんニ十四時」とか
「クソジジィにストーカー容疑を掛けられて」のとこなんて涙なしには語れないんだから!
(~大略~)
ま、そんな山あり谷あり水差し暗部出動ありの
ドラマチックな困難を乗り越えたオレたちなんだけど、
この間やっと両想いになったんだよね~。
草原で二人っきりでムードもばっちり!
こりゃキスするしかないでしょーってことで
我慢できなくて押し倒しちゃった。
くくくく。
ナルトねー、その日もすっごく良い匂いがした♡
演習のあとだからちょっと汗かいてたんだけど、そこが逆に興奮するっていうかぁ~
見上げられた時の眼なんか大粒の宝石みたいだし
すごく潤んでるの!
金色の睫毛が、ぱしぱし瞬いてたのが可愛かったなぁ。
ああ、思い出したらまた動悸が激しくなっちゃ来ちゃったよ。
もう、オレって恋する乙女?
くはーーーっ。
…ん?
ちょっと、その「気持ち悪い人間」を見る顔はなんなわけ?
こんないい男を前にして失礼じゃない?
ま、今日のオレは特別に機嫌がいいから許してあげるけど?
だってねぇ、いよいよオレがナルトの唇を奪っちゃおうとした時に
オレのかわいいナルトったら
「カカシ先生、あんまり痛くしちゃいやだってば?」
だって。ナルトーっ!!それってキス以上もオッケーってこと!?
くそぉおお、喰いてぇ。
オレの理性なんて吹っ飛んだね。
ナルトの積極的なお誘いにオレの心臓はバクバク。
目の前に薔薇色の世界が広がって思わず別の世界へイッちゃった。
河の向こうで死んだはずのオレの親父と先生がなんか騒いでいたけど、
きっとオレのことを応援してくれてるのかな。
任せて!きっとナルトと幸せになって見せますから
そこで指咥えて見てて下さいね、先生!
それにしてもナルトのあの可愛さは反則でしょ!
あー×××したい!(自主規制)
でも何故か?いざナルトを頂こうとしたらあの子が居なくなってたんだけど
どこ行ちゃったのかな?
きっと恥ずかしくなっちゃって逃げちゃったんだよね。
ちょっと前に重いから速くどけってばとか、先生いきなりぶっ倒れてくるなってばなんて声も聞こえた気がしたけど、気のせいだよね♪
ま、そんなわけでオレたちは晴れてお付き合いすることになったんだけど、
オレの恋人だから手ぇ出さないで頂戴よ?
あの子にちょっかい出したら殺すよ?
(*勘弁してくださいカカシさん、ここはみなさんに感謝を伝えるスペースなんです)
ま、オレも大人だから?
今までほっぺとかおでことかキスするだけで我慢してたんだけど
あ、ちょっとうなじとかを舐めたりしたけど、
味見、味見♪
もうこれからは合意だよね!!
ちょっと早いけど、あーんなことやこんなこと色々ヤっちゃっていいでしょ?
最初は痛くて泣いちゃうかもしれないから優しくしてあげないとね~。
任せて、ナルト!絶対、満足させてあげるからね!
*うずまきくんとはたけさんが恋人だという事実関係は一切ありません
空気猫取扱説明書概要
ここは二次創作小説置場です。無断転載は禁止。本物のカカシ先生とナルトくん、作者様とは一切関係がありません。苦手な人は逃げて下さい。
カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
猫耳探偵事務所
仔猫ちゃんたちがキーワードから記事を探索してくれます。
管理人の生態
自己紹介
名前 空気猫、または猫
職業 ノラ
趣味 散歩・ゴミ箱漁り
餌 カカナル
夢 集団行動
唄 椎名林檎
性質 人間未満
日記 猫日和
ある日、カカナルという名のブラックホールに迷いこむ。困ったことに抜け出せそうにない。
職業 ノラ
趣味 散歩・ゴミ箱漁り
餌 カカナル
夢 集団行動
唄 椎名林檎
性質 人間未満
日記 猫日和
ある日、カカナルという名のブラックホールに迷いこむ。困ったことに抜け出せそうにない。
足跡