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空気猫

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インスタントラーメンな小ネタです。






すいかのなみだ


カカシ先生がスイカを持ってきた。真ん丸くて、手で叩くといい音がする。
「オレってばスイカ大好き!」
「そう。そりゃ良かった」
カカシ先生はああ見えて結構不器用なので、オレがスイカを切る。忍具の手入れとかは上手なのに、おっかしいの。ちなみにオレが今使っている包丁はこの間カカシ先生が研いでくれたので凄く切れ味がいい。
「手ぇ、切るなよ」
「任せとけってばよ!」
心配だなー、とカカシ先生がオレの腰に後ろから手を回して密着して来るけどそっちの方が危ねぇって。オレってばまだちっちゃいから台を使わなきゃキッチンに立てないんだけど、そうやって料理をしているとよくカカシ先生がやってくる。カカシ先生曰く、丁度良い高さなんだって。何が?って聞いても笑ってるだけで答えてくれなかったけどな!
「カカシ先生、動きにくいってばよ」
「いいじゃない。はぁ、落ち着く」
頭の上に顎をのっけられてゴリゴリされる。うー…頭蓋骨がズレるってば。それにそのまま喋られるとカカシ先生の声が骨に直接響いて変な感じ!
「切れたってば」
「おー、うまそうだねぇ」
三角に等分されたスイカをカカシ先生が肩越しに覗き込む。耳元で囁かれるとくすぐったい。カカシ先生の横顔は相変わらず格好良くてオレってば思わず見惚れちゃった。
「あーんだってばよ、カカシ先生?」
オレはスイカの真ん中の部分を手で取るとカカシ先生に差し出した。本当はお行儀が悪いから、こんなことしちゃいけないんだけどさ。
「カカシ先生、甘くておいしそうだってばよ?」
真っ赤な果肉は水分たっぷりで、きっとカカシ先生は店でも高いスイカを買って来てくれたんだろうなと思う。付き合い初めて気付いたことだけど、カカシ先生は値段に頓着しないで物をぽんぽん買う。上忍の財布恐るべし!なんだけど、オレとしては節約も覚えて欲しいってばよ。
オレの指にスイカの汁が滴ってぽたって床に落ちた。あーあ、と床を拭かなきゃって思っているとカカシ先生がオレに覆い被さって来た。
「うえ、カカシ先生!?」
オレってばキッチンの上で両手を掴まれて押し倒されてしまった。カカシ先生その写輪眼はなんだってば。なんで家の中で戦闘体勢なんだよ!!
「重いってば、どけーっ」
「天然」
ムキィとなって睨んでいると、カカシ先生の唇がオレに近付いて来た。うぎゃー。カカシ先生とちゅーしちゃったってばよぉ、でもなんで。ちゅ、ちゅって何回も角度を変えながらカカシ先生にキスされる。
「ふぇ。カカシせんせぇ……」
Тシャツを捲り上げられて先生のおっきな手でお腹と胸の周辺を触られる。あ、そこはだめだってばよ。カカシ先生ってばエッチィ。
「やめろって。もう」
首筋を食んでくるカカシ先生にオレってばもう弱々しい声しかでない。バカ、バカ、バカ。スイカ食べようって言ってたじゃん。それなのに、オレってば結局そのままカカシ先生においしく頂かれてしまった。
「ごめーんね、ナルト」
「………」
「機嫌直して。ほら、スイカだよー」
カカシ先生がスイカを差し出してくる。まだズキズキするオレのお尻の穴。せんせー、なんて知らないもんね。イーッでベーッなんだってばよ。
でも、スイカには罪はないから食べてやらないこともない。一口だけ。うん、一口だけな!
「おいし?」
「んー…」
カカシ先生が口元に出してくれたスイカにぱくんと齧りつく。ぽたぽたと水滴がオレの口を伝うと、カカシ先生が親指で拭ってくれる。
「子供扱いすんなってば」
「はい、はい」
「もっと、ちょーだいってば」
思っていた通りカカシ先生の買ってきたスイカはシャクシャクして旨い。差し出されたスイカを咀嚼してこくんと飲み下すことを繰り返していると、カカシ先生が床をばんばんと叩きだした。変なカカシ先生。
「カカシ先生も食べたい?」
「ん?機嫌直ったか」
「べっつにぃ」
オレは皿から真っ赤なスイカを取ってカカシ先生に食べさせてやった。オレの夏の午後は、こうしてカカシ先生と一緒に過ぎていく。

 
 





 



 





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空気猫取扱説明書概要
ここは二次創作小説置場です。無断転載は禁止。本物のカカシ先生とナルトくん、作者様とは一切関係がありません。苦手な人は逃げて下さい。
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管理人の生態
自己紹介
名前    空気猫、または猫
職業    ノラ
趣味    散歩・ゴミ箱漁り
餌      カカナル
夢      集団行動
唄      椎名林檎
性質    人間未満

日記    猫日和

ある日、カカナルという名のブラックホールに迷いこむ。困ったことに抜け出せそうにない。
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