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空気猫

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―そんなわけで12歳になりました編9―
R18

 
 
 
 
 

 
カーテンの隙間から朝日が差し込んでいた。カカシは長椅子から起き上がると、光に誘われるように、窓辺に立つ。彼の後ろには、ぐったりとした狐の子供が長椅子に横たわっていた。
素っ裸の恰好に、おなざりにタオルケットが掛けたまでは良かったが、それからどうして良いかわからなくなって呆然とする。黄色のタオルケットからは、握ったら意図も簡単にポキンと折れてしまいそうな足が、覗いていた。
「………」
カカシが煙草を吸うような人間であったなら、一服の一つでもしたいところであったが、生憎と生来の鼻の良さと潔癖さから、彼は煙草を好まない。ヘビースモーカーの友人を思い出しつつ、そう言えば昨夜、ナルトを抱き玄関に入った時、大柄の同僚が自宅を訪れた気配が残っていた、と思い出す。
カカシのよく利くと評判の鼻と、付き合いの長さで培った経験がなければ、微かな煙草の匂いを嗅ぎわけることは困難ではあるが、いったい何の用であったのだろうと、さして気にしているわけでもないが、頭の隅で暇潰しに考えつつ、衣服を首とか腕に引っかけながら、キッチンへと向かう。
蛇口を捻りコップに水を注ぐと、鎮静剤と共に流し込んだ。―――適当に注いだ水は塩素の匂いが程良く残っていて、汚い身体が殺菌されたみたいだった。
「さて…」
カカシは、長椅子に腕を掛けると三角耳の子供を覗き込んだ。
「なぁーると……」
とびきり甘く呼んでやった狐の子の目元には涙の痕があった。







「んあ…」
ナルトが、長椅子の上で目覚めるとカカシの姿は既になかった。ナルトはカラカラの喉を不思議に思いつつ、水分を求めてキッチンへと立とうと身体を起した。
「うきゃ……」
途端に、へちょ…と間抜けな効果音と共に腰が砕けて床に金糸の子供が転落した。カーテンから差し込んだ朝の日差しと相まって裸の子供が床にヘタっている光景が、何とも奇妙だった。
「カカシ先生―?」
大好きな人間の名前を呼んで見るも、部屋のどこからも返事はなかった。ナルトは人間の気配にそれほど聡いわけではなかったが、この部屋にカカシが不在であることは何となくわかった。
「そうだ。オレってば、昨日カカシ先生と…」
あの行為がなんだったのか、一晩経った今も理解出来ない。カカシは自分のことを怒っていたのだろうか。
「カカシ先生の、いっぱい…」
ナルトはぷくんと膨らんだ腹部に手を当てて、目を瞑る。そうすると下腹の違和感と共に、ここに確かにカカシの一部が入っていたのだと、ふんわり温かい気持ちになった。
朝日の中で、太腿に精液が伝っていたが、ナルトが気にすることはなかった。
「カカシ先生――…?」
頼りなげにまたナルトがカカシの名前を呼ぶ。素っ裸のまま、フローリングの床を彷徨っていると、
「んあ、カカシ先生…!?」
煙と共に現れたカカシに背後から抱き締められた。
「おはよう、ナルト。おまえにいいもの買ってきたよ」
ナルトは、突然カカシに抱き締められて、戸惑った。昨日、あれだけ涙が枯れるまで責め立てたのだから当たり前かもしれない。
「ほら、おまえにプレゼントを買ってきたよ」
カカシ先生機嫌がいいってばなんて、ぼんやりしていると、カチャッとナルトの首に赤い首輪が嵌められた。
「これでいつまでも一緒だね」
ナルトは、自分とカカシを繋ぐチェーンを見た後、どうしてこんなことになったのだろうと不思議に思った。三角耳をぱたりと垂らしていると、華奢な音を立てて、鎖が引き寄せられる。
「ひあっ?」
下肢に伸びたカカシの手にナルトの身体がビクつく。一番敏感な部分を握られ、捏ねられれば簡単に嬌声があがった。
「ナルト。気持ちいい? 男だもんな、ここ触られると気持ちいいでしょ?」
「あ、んあっ。な、なに。変だってばぁ…」
ナルトのペニスから出た精液を指に絡めて舐めとりながらカカシは笑った。
「昨日、精通したの、わかった? おまえ、大人になったんだよ」
「っ?っ?」
快感から身を捩るナルトの尻尾をカカシが、くん、と引っ張って己の元に引き寄せると、ナルトから信じられないような嬌声があがった。
「ひやあああんっ」
「何、おまえ。ここ、感じるの?」
面白い発見をしたとカカシが2、3度尻尾を引っ張ると、きゅうきゅう音を立てて、ナルトが暴れ出す。ナルトのほっぺは真っ赤だった。
「――……」
立て続けに引っ張っていると、ナルトがぶるぶると小刻みに震えていた。
「尻尾、敏感なんだね。やっぱり獣だからかな…」
カカシは裸のナルトの足を持ち上げると、精液で毛羽立った尻尾を掻き分け、赤い蕾を露出させる。昨日、抱いたばかりの狐の子の身体はまだ情交の痕を色濃く残しており、カカシは自身を何度か扱いて硬くさせると、ぐぷっと音を立てて狐の子のナカに挿入した。
「ひああぁ…っ」
ナカに突き入れられた衝撃で、ナルトの四肢が痙攣する。そのままカカシは腰を前後に揺すると、やがてくぐもった子供の声が聞こえた。
「―――ナルト。女の子みたいに抱かれて、嬉しい?」
はふはふとナルトが息を乱す。
「いやぁっ」
「もっと欲しい?」
「やだってばよぉ…か、かしせんせぇ…」
腕を伸ばしたナルトに縋られて、カカシは顔を歪めて、狐の子供を抱き締めた。
「―――そう。いい子だね」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 






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空気猫取扱説明書概要
ここは二次創作小説置場です。無断転載は禁止。本物のカカシ先生とナルトくん、作者様とは一切関係がありません。苦手な人は逃げて下さい。
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管理人の生態
自己紹介
名前    空気猫、または猫
職業    ノラ
趣味    散歩・ゴミ箱漁り
餌      カカナル
夢      集団行動
唄      椎名林檎
性質    人間未満

日記    猫日和

ある日、カカナルという名のブラックホールに迷いこむ。困ったことに抜け出せそうにない。
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