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空気猫

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16歳チャイナでR18です。




「ねえ、ナルト。今からセンセーといけないことしない?」
さきほどまでへらへらしていたカカシが、声色を落として「男の声」になる。
耳元で囁かれると、弱くてナルトは逆らうことが出来なかった。
一気に形勢逆転。



「……カカシ先生っ」
中華飯店の店の裏で、銀髪の男と金髪の少年が揉み合っている。「先生」と呼ばれた男の方が噛み付くようなキスを少年におくる。
「んんふぅ…っ」
「ちゅむ…はぁ、ナルト」
服の上から平らな胸部を揉むように撫でられて、ナルトの頬が羞恥で染まる。「や、やあんんっ」女の胸のように、膨らみがあるわけでもないそこを執拗に弄られて、ナルトは堪らず悲鳴を上げた。
「あ、あん、そこばっかりいやだってば…」
「うそ、感じてるくせに」
「あ、あ、あんんん…」
カカシに開発されたナルトは、胸だけでも感じるような敏感な身体になってしまって、「こんなにすぐ気持ちよくなっちゃう身体だとナルトに色任務は大変だねぇ」とよくからかわられていた。もちろん、それは情事中のベッドの上での恋人同士会話であったのだが、カカシに言われると、上司に忍としての欠点を上げられているようで、ナルトはいつも複雑な気持ちになってしまう。
でも、全部カカシが悪いのだ。カカシはナルトを可愛がるのがとても上手い。こんな手管で貶められて、愛されたら、落ちない人間はきっといない。
「だめだってば、カカシせんせぇこんなところで…」
「オレを煽ったのはナルトでしょ?」
中華飯店の路地裏は、いつ料理人や浮浪者が顔を覗かせるともしれない。カカシが上忍で人の気配に敏感であっても、この大人が、それで行為をやめてくれるとは、経験上ナルトは思わなかった。
厨房の喧騒が店外のここまで聞こえている。オーダーを確認する料理人の怒鳴り声に、得体の知れないパイプから出て来るむっとした蒸気。(寒くなった季節には暖房代わりにいいかもしれない)脇にあるダストボックスには人間の胃袋に収まることなく捨てられた食べ物たちがいっぱい入っているのだろう。こんなところで恋人に抱かれるのかと思うと、ナルトの頬は染まってしまう。期待で…、とは恥ずかしくてこの少年は言わないだろうが。
カカシに慣らされた身体は、すでに行為の快楽を覚えてしまっている。身の内の疼きを、ナルトは我慢できなかった。
ナルトを腕の中に囲う大人は、「ね、ここでナルトを愛していいでしょ?」とナルトが了承して頷くのを待ち構えている。断られるなんて、微塵も思っていないのだろう。本当に、年上の恋人なんて持つものじゃないとナルトは思った。自分の葛藤も、羞恥も全てお見通しなんて、悔しいではないか。そのうえ、成長途中の身体の成長も、心の成長も、笑顔で見守られているのだから、ちょっと観察をされている気分になってしまう。
こんな関係は恥ずかしすぎる。だけどはたけカカシを恋人に、と選んだのは、自分なのだから我慢するしかないのだ。たくさんの配管が伝っている壁に貼ってある古い映画のポスターを眺めながら、ナルトはカカシにここで、抱かれる覚悟を決めた。
「カカシ先生…」
「ナルト…」
ナルトは立ったまま片足を高く上げハイヒールを壁につける。ナルトのしなやかな太ももがスリットラインから露わになった。
足首には、カカシが「綺麗にするなら足元もちゃんとしなきゃね?」とつけてくれたアンクレットが輝いていて、ナルトの足が揺れるたびに、繊細で綺麗な音を立てた。カカシはナルトの耳たぶに付いたピアスに、歯を立てる。涙の形をした、ピアスはカカシの舌の上で転がされて、飴みたいにしゃぶられる。
「痛…っ」
「ああ、ごめんねぇ」
「いいかげん噛み癖直せってば」
「こればっかりはねぇ、オレの性癖かなぁ」
「自分で言うなってば」
「だって、おまえが食べちゃいたいくらい可愛いからいけないんでしょ?ついねぇ、口に入れたくなっちゃうの」
カカシは改めて、チャイナ服姿のナルトを愛でる。太ももまでスリットが入ったロングチャイナ服。朱色の生地はシルクで仕立てられ極上品。それに金糸でたくさんの刺繍が施されていて、華やかな印象を与える。
歩きづらいと不評だったかかとの高い赤い靴。薄っすらと施された化粧。パフで軽く叩いたくらいの塗る、ではなく載せる程度のお白粉に、碧い瞳に際立つ朱色のアイライナー、同色のグロス、薔薇色のチーク。金髪の髪の毛は櫛が通されているが、いつものままで、左頭部に花飾りがついている。耳の裏に一滴だけつけたヒヤシンスの香水。
ヤスリをかけられネイルの施された爪にカカシが唇を寄せる。カカシが選んだ香料の甘い香りに、笑みを零す。
足のつま先から指先まで、どこまでもカカシ好みのコーデネィト。そう仕組んだのは自分だから当たり前。
だけど、それらのナルトを飾り立てる装飾品は、ナルトの魅力を惹き立てるためだけのものであって、それ以下でも以上もない。カカシにとってメインデッシュは、目の前の美味しそうな少年。うずまきナルト本人でしかない。
「こら、そんなに睨むんじゃないよ。酷く、シタくなっちゃうでしょ?」
「変態っ」
ふふふ、と笑って、赤いアイライナーを引いたナルトの瞼をカカシは優しく愛した。犬に顔を舐められているような気持ちになって、ナルトは仕方なく、カカシの首に腕を回した。
スリットラインから侵入したカカシの指は、ナルトの後膣を優しく愛撫する。大人の指の関節の感触に、ナルトは背筋を震わせつつ、ため息を漏らした。
「あ・・あ・・・あ・・・・」
「綺麗だよナルト」
綺麗と、言ってくれる恋人は、彼の方こそ、綺麗なのだ。銀髪の髪の毛を掻き抱くと「ククク」という笑い声が胸元で響く。空のお月様のような銀髪に、色違いのオッドアイ。端正な顔は、無表情だと怖いが、ナルトに落とされる視線はいつも優しいから好きだった。ナルトは、カカシが自分に笑い掛けてくれる、瞬間を何よりも愛していた。
ナルトは自分より頭一つぶんほど大きいカカシの頭を掻き抱く。里でエリートと言われる彼をこの瞬間だけでも独り占めできる自分が嬉しかった。
「ナールト、苦しいんだけど…?」
「あ、ごめんってば」
どうやら強く抱き締めすぎていたらしく、お咎めを喰らってしまった。子供の頃はぎゅうぎゅう抱き締めても「いいねぇいいねぇ、もっと締め付けてよ」などと親父臭いことを言っていたカカシだが、最近では力の差が縮まってきていて、そんな言葉をよく漏らすようになった。もっとも両腕を拘束されると、まだまだナルトはこの上忍に敵わないのだが。
「オレのことを好き好きーっなのはよくわかるけどねぇ。おまえこそ、恋人をプレスするくせを直しなさい」
「な、なんだよそれ!」
「センセーはおまえが下忍の頃から何度〝首絞めの刑〟〝腰に小隕石衝突の刑〟〝頭に妖怪子なき爺の刑〟に処されたことか…十四歳も年上の年寄りを苛めてそんなにうれしいのかねぇナルトくん」
「先生、まだ若いじゃん!男は三十代からなんだろ!?…ところで子なき爺ってなに?」
「……知らないの?」
「知らないってば。なにそれ」
年代のギャップにカカシが若干落ち込み出したのを知らずにナルトはこてんと首を傾げる。大体こいつとテレビを見ていても笑うとこがちがんだよな・・・と恨みがましく、つぷりとカカシはナルトの後膣のイイトコロをわざと掠めてやる。
「やんんんんんっ」
「ふーふーふー、ナールト、気持ちよかったぁ?」
勝手知ったるナルトの身体。伊達にうん年ナルトの身体を愛でてません、というばかりに、カカシは立て続けにナルトの感じる箇所を突き始める。
「あ、あ、あんん、あん、あん、あああ…っ」
面白いくらい可愛い反応を返すナルトにニンマリ笑みを零しつつ、カカシはナルトの成長した性器を愛撫することも忘れない。
「あ、あ、あ、気持ちい…カカシせんせぇ…」
「ねぇ、ナルト。オレのも出してよ。すっごい窮屈なんだけど?」
耳元で囁きかけると、潤んだ瞳のナルトの喉がこくんと垂下される。普段忍具ばかり一生懸命いじっている少年の華奢な指先が、カカシの下肢にふれた。
「センセー、興奮しすぎだし…」
目を瞑って、ナルトはカカシの昂ぶった怒張を取り出す。とろり、とカカシの先走りがナルトの手を汚して、ナルトはハァ…と吐息を漏らした。
「ん、自分から入れてくれるの?」
「まさか」
「それじゃあ、オレにメチャクチャに突き上げられるコースがいーい?」
「………」
肯定とも否ともとれない曖昧な表情をしたナルトは、ひとんと、十分に慣らされた後膣にあたる怒張の感触に震える。
「そんなに期待いっぱいって目で見ないでよ?」
「………!!」
違う、と言おうとしたナルトは、次の瞬間、内部に侵入して来たカカシの欲望の大きさに息を詰めた。何度も受け入れたことはあるとはいえ、最初の衝撃はいつも胃がひっくりかえってしまいそうな異物感があるのだ。
「んんんんんんんんっ」
灼熱の棒がナルトの腸壁を押し開いて、腹の奥にまで侵入してくる。ナルトの内部は、無意識に侵入者を押し出さそうと、うねって抵抗したが、それが逆にカカシを喜ばせた。脈動するたびに、カカシを締め付ける、ナルトの腸壁。
「はぁ、はんんんん…っ」
きちゅ、とキスの破裂音みたいな濡れた音が結合部から漏れて、それが連続して路地裏に響く。
「あ、あぁ…」
「ん、きもち…」
「あ、あ、あ、あ――――!」
「はぁ…。ちゃんと全部入ったね」
よいしょっとカカシはナルトの片足だけ持ち上がった太ももを抱え直す。「ん…いやぁ」と敏感なナルトはそれだけで色めいた声を出した。
「今からそんなに感じてるとあとがつらいよ?」
「あ、あ、あ、ふぇ…あ、あ、あん…だって。あ、あ、あん」
「本当に、可愛い子」
カカシがゆっくりと腰を使い出すと、あえやかなナルトの声がいくつも上がる。
「あ、あんん、あんん、あんん…」
「はぁ、はぁ…あつ…」
あとは二人でため息だけで、会話をする。ゆるやかだったカカシの動きは、ナルトの中がやわらかく溶けてくると、徐々に激しくなり、受け入れているナルトは、ブレる視界の中、カカシから与えられる過ぎた快楽をやり過ごさなくてはならなかった。
大きく引き抜かれて、一気に貫かれた時、ナルトはしがみつける場所を探して、カカシの背中に爪を立てる。塗りたてのマニキュアはちょっとだけ剥げてしまったが、薄っすらと汗を掻いて上気する二人は気付かない。
「あ、あ、あ、ああん、あっ、あっ、あっ」
「く…。締まるっ」
「ひ、ぁん」
先に達したのはナルトだった。ナルトの内部が一気にカカシを締め付け、拘束する。「あ、あ、あ、あ、あ…」弛緩した身体で、ナルトが意味のなさない音を発して、カカシの肩に頬を摺り寄せた。
「………んっ」
「ふぅ…」
まだ達していないカカシの性器はまだナルトに挿さったままだ。ナルトは来るだろう律動に耐えるために、息を整えて、カカシの動きを待った。
「もう動いていーい、ナルト?」
「………ん」
合図と共に、カカシの律動が再び始った。世界がシャッフルされるような快楽。熱い吐息と、汗と、精液と、身体から出るものすべてを二人は共有した。そんなものすぐに蒸発してなくなるけど、お互いにキスをして、舌を絡めて、唾液だけが、身体の中に染み込んだ。
「あ、あ、あ、あ、あんんんん、あん、ふぁ…!」
「………んっ」
やがて、ドクドクとナルトの内部に精液が吐き出される。「んぁ、あつ…」カカシから受け取った熱の量は含みきれなくて、ナルトの太ももを伝った。白い涙がナルトの足を汚した。
「ふふふ、エッチィ格好」
片足を上げてヒールをつけたままのナルトの足に撫ぜて、カカシが笑う。
「カカシ先生ー、終わったら抜いてってば」
「勿体ないからもうちょっと」
「抜けってば」
「やだ、もうちょっとナルトの中にいさせてよ。オレの大事なところが風邪引いたらどうするの。もうナルトを愛して上げれなくなるんだよ~」
「………」
そのオヤジギャグはちっとも笑えない。寒い、凍える。まったくコールドだ。ナルトの冷たい視線にニンマリと笑って、悪戯を仕掛けるように、カカシがナルトの内部を揺する。「あんっ」とカカシのご期待通りに鳴いてしまったナルトは、そのままちょっとだけカカシの思うままに揺さぶられる。
「あん…あ、あん、あん」
柔らかく性器を扱かれて、生意気な口は、カカシの好む音ばかり奏でる。くしゅりと、淫猥な音を立てて、吐精してもなお高ぶったままのカカシの性器がナルトの中から出て行った。支えを失って倒れそうになったナルトを当然のようにカカシが支える。
精液の匂いに、ナルトは顔を顰めた。はぁはぁと息を上げたナルトを見下ろして、カカシがにんまりと口の端を吊り上げる。
「ねぇ、ナルト。足、上げっぱなしで疲れない?」
「………」
ぼんやりとしたナルトの視線が己の足に彷徨う。カカシはナルトの唇に掠めるようなキスをした。
「二度目はシーツの中に包まってシタいんだけど、どうかな?」
カカシの優しく麻薬のような提案にナルトは潤んだ瞳で頷くことしか出来ず、普段は駄目ヘタレ犬なくせに、こんな時ばかりカッコイイのだからズルい、とナルトは思った。
もっとも、普段からカカシがカッコ良かったらナルトはカカシが道を歩いたり、カカシが隊を率いて上忍としての任務に趣くたびに、嫉妬でいっぱいになってしまうから、やっぱり自分の前でだけカッコ良ければいいや、という単純な結論に辿り着いてしまったのだが。

ちなみに、精液でグチャグチャになったチャイナ服は当然のように上忍の財布が買い取っていったらしい。










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ここは二次創作小説置場です。無断転載は禁止。本物のカカシ先生とナルトくん、作者様とは一切関係がありません。苦手な人は逃げて下さい。
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自己紹介
名前    空気猫、または猫
職業    ノラ
趣味    散歩・ゴミ箱漁り
餌      カカナル
夢      集団行動
唄      椎名林檎
性質    人間未満

日記    猫日和

ある日、カカナルという名のブラックホールに迷いこむ。困ったことに抜け出せそうにない。
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