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空気猫

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春野サクラ12歳です。web拍手有難う御座います。ぽちっと押して頂けるだけで猫が幸せになるそうですよ?
まったくもう。カカシ先生の扱いには私も困ってるんです。この間、ナルトが私の家に駆け込んで来たんですけど、理由を聞いてもうびっくり。怪しいとは思ってたけど、まさか12歳の男の子に手を出そうとするほど常識がなかったなんて。幻滅だわ。
ナルトは気付いてなかったみたいだけど…明らかにカカシ先生に押し倒されてるじゃない!!ナルトのあの鈍さはちょっと問題だと思うわ。
普段からあんなにイヤラシイ触り方されていたら気付いても良さそうなのに。あの子ったらちょっと過剰なスキンシップくらいにしか思ってなかったのかしら?
そのへんの知識とか疎そうだからありえるわね。て…なんで私がナルトの心配までしないといけないのかしら?しゃーんなろ!



それにしてもカカシ先生ったらナルトの家まで押し掛けて行ったんですって!例の如く ナルトにセクハラをしまくっていたらしいんですけど、今回はお風呂やトイレまでついて来ようとしたらしくて、さすがのあの子も気味悪がっちゃって、里中逃げ回ってあたしの家に駆け込んできたってわけなんです。なんでも、
「カカシ先生の苦手な人のところに行けばカカシ先生は追ってこない」
だそうで。なんで私なのよ?こんなかよわい乙女を捕まえて失礼しちゃうと思いません?


で、ナルトを泊めたかって?そりゃあ最初は乙女の家に男の子あげるなんてもってのほか!って思ってたんですけど、
「サクラちゃん、一生のお願いだってば。カカシ先生から匿ってってば」
って言われたらねぇ。まぁ私だって鬼じゃないんです。スリーマンセルの仲間が困ってるの、見捨てられないじゃないですか。
この際、性別の事は目を瞑ってあげたわ。だって、ナルトっていまいち男の子っていう目で見れないし、どちらかというと手の掛かる弟って感じなんですもの。それに、あの碧い瞳でうるうる見詰められたら弱いのよねぇ。
え?それじゃあ私は家に男の子は上げないのかって?
も・ち・ろ・んサスケくんは別だけど、きゃー!
(*内なるサクラ発動中)



ところでナルトが、
「きっとカカシ先生ってばオレのこと怒ってるんだってばよ」
だから嫌がらせをするんだ!とか言ってたんだけどカカシ先生に限ってそれはないわね。
カカシ先生って、ナルトバカだもの。

え? ナルトがウチで何をしているかですか?それが聞いて下さいよ?意外と馴染んじゃってるんです。
昼間の任務の時なんかは騒がしい奴とか思ってたんですけど家の中にいるとそうでもないんですよね。空気みたいに気配が薄くなるとういうか不思議な雰囲気の子だわ。
それにナルトって案外、人見知りなのかしら?最初の頃なんてウチの両親相手にモジモジしちゃって恥しがり屋なんてキャラじゃないと思ってたのに。ちっちゃい声で「お世話になりますってば」ってぺこんて頭なんか下げちゃって。イルカ先生の教育なのかしら?もっとずうずうしい奴だと思ったのに意外だわ。夕ご飯を食べた後だってお皿を片付けたり、案外お行儀がいいのよ。お母さんなんて「サクラよりお利口だわ」って感動しているくらいで。あっという間にナルトにメロメロ。意外と年上ウケがいいのかも!
それにほら…あの子ってよく見たらカワイイ顔してるのよ。お風呂から上がった時なんかお肌がつるつるで。ううう、悔しいけど私なんかよりずっときめ細かくて白いのよねぇ。
髪質なんかも猫っ毛でさわったら極上のお人形さんの髪の毛みたいに柔らかいの!
カカシ先生がよくあいつの頭撫でてる気持ちわかっちゃったわ。変態の気持ちなんて認めたくないけど。

そんなわけでナルトがうちに来て今日で三日目。お母さんはすっかりナルトのこと気に入っちゃって、昨日なんか二人でクッキーを焼いてるくらい仲良しになってたわ。
あの子って意外に手際が良くてびっくり。聞いたら家事は一人暮らしだから慣れてるんですって。ちょっと尊敬しちゃった。

え?カカシ先生には?もちろん引き渡さなかったに決まってるじゃないですか。
ナルトがうちに駆け込んで来てからすぐ家の窓をがんがん叩いて
「サクラ!酷いよ、おまえまでオレとナルトを引き離すの!?」
なんて言ってたけど、そのしつこいことったら。ゴキブリみたいにへばり付いてウザかったわ。
窓の外のカカシ先生を見て「サクラ、いいの?あの方って上忍師の先生なのでしょう?」ってお母さんがハラハラしていたみたいだけど問答無用だわ。ほっんとカカシ先生ったら常識がないんだから!
すでに片手に結婚式のパンフレットが見えたのは気のせいかしら?ああ、いやだわ腐った大人って。火影さまに対カカシ先生用の護符を貰っておいて正解ね。しばらく私の家でナルトを匿ってあげましょう。だってあんな変態に渡したらナルトが餌食なるの、目に見えてるもの。良心が咎めるというものだわ。
あの子、ちょっと危なっかしいところあるし、なーんか放って置けないのよねー。先生の口車にノセられて、万が一のことがあったら大変じゃないですか!!
こうなったらサスケくんにも協力してもらって七班総出でナルトの身の安全を守るわよ、
チームワークは大事なんですよね、カ・カ・シ先・生?
しゃーんなろ!!!

 
 
 
 
 
 
 
 







ナルトのゲートキーパーサクラちゃんでした。
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空気猫取扱説明書概要
ここは二次創作小説置場です。無断転載は禁止。本物のカカシ先生とナルトくん、作者様とは一切関係がありません。苦手な人は逃げて下さい。
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管理人の生態
自己紹介
名前    空気猫、または猫
職業    ノラ
趣味    散歩・ゴミ箱漁り
餌      カカナル
夢      集団行動
唄      椎名林檎
性質    人間未満

日記    猫日和

ある日、カカナルという名のブラックホールに迷いこむ。困ったことに抜け出せそうにない。
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