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空気猫

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15禁程度。     





―は
カシの失―



頭を掻き毟ってみる。失った記憶を思い出すことができなくてイライラした。いったいどんな経緯で憎き九尾と恋人の関係に成り得たというのか、自分に呆れを通り越して殺意すら芽生えてくる。師を失った苦しみを忘れたのか。里を破壊された絶望を忘れたのか。あんなふにゃふにゃした笑みの青年に誑かされた自分が憎い。そんなオレ、いらないよ。




薄暗い部屋で、は、は、は、と短く息を吐く音だけが響いていた。
「―――くっ。」
何の断りもなくオレはナルトの口の中に射精する。そのままオレは何度もナルトの口内を行き来してた。ナルトは苦しそうに眼を瞑っていたが、それでもお構いなしに残骸を出し切る。
「ふぅ…」
オレが髪を掻き上げると、フローリングの床で裸になったナルトが、ペロペロとオレの亀頭や括れまで綺麗に舐めていた。用も足したであろうペニスは、雄の匂いだって酷いだろうに、青年はまったく構っていないようだった。
「ははは。おまえ、そんなところまで掃除してくれるの?」
「………」
「―――ウザいんだよ。おまえなんて一生床にでも這い蹲っていればいいだろ?」
オレが罵ると、ナルトが床に俯いて唇を噛んでいるのがわかった。その様をいじらしい、と思うよりは今は憎しみが込み上げて来る。オレはナルトに火影邸の書庫から持ち出した書類をぶつけた。
「おまえに関するデータ。調べてみたよ。九尾の器としての19年間。―――本当に不幸な人生だねぇ」
「………」
「以前のオレは同情でおまえに付き合っていたのかな?それとも、監視任務の一環で?なぁ、おまえはどっちだと思う?」
ナルトは何も答えない。ただ、頬に付着した精液が今まで青年が行っていた行為を教えてくれた。
「よほど、身体の具合が良かったからかな。おまえ、本当に具合だけはいいもんなぁ」
オレはナルトの顎をついと持ち上げる。そのまま床に押し倒すと、青年から声にならない悲鳴が声あがる。
「かぁ、かぁし、せんせぇ…」
オレの精液に塗れながらも、それでも金髪の青年は「好き…」と小さく呟いた。





ナルトがキッチンで夕ご飯の仕度をしている。本当は九尾が作ったものなど口にも入れたくないのだが、世話係として近くに置いておけば、いつでも虫けらをいたぶるかのように?青年を貶めるとができるので愉快だった。それに…。
「ナールト」
優しく甘く名前を呼ぶと、それだけで何かを期待したような?酷く嬉しそうな顔をしてこちらに寄って来るものだから笑えてしまう。人間に叩かれた犬は怯えた目をするって言うけどねぇ?里の奴等は、まだまだこいつに甘かったんじゃないの?
オレは読んでいた本を閉じて、嘲笑した。
「おまえは、本当に不幸で可哀そうだねぇ」
たっぷりの同情を込めて言ってやる。オレの言葉の裏にある皮肉に気付かないほど愚鈍な青年でもないだろう。それなのに。オレの言葉に青年は不思議そうな顔をした。
「なんだ。言いたいことがあるのか?」
「………」
イライラとして爪を噛むと、青年の真っ直ぐな瞳がオレを射抜く。
「オレは…」
「………?」
「オレは不幸なんかじゃなかった」
青年の口から飛び出した台詞はオレが聞きたい言葉ではなかった。
「なに、言ってるの。おまえ…?」
「書類上、どんなにオレが不幸であったとしても、
今、ここで生きているオレはちっとも不幸なんかじゃねぇ」
「へぇ…。虚勢を張るつもり?」
何故か。震える声を抑えることが出来ない。
「違う。オレは不幸なんかじゃなかった。オレはこの里で幸せだった。それだけは本当なんだってば。オレ、どんなに辛いことや哀しいことがあっても、明日はきっといい日になるんだっていつも思ってた」
力強い瞳。なんだかそれは眩しくて。とても眩しくて。
まるで、自分の方こそ、矮小で酷くつまらない存在のようで。
「ウルサイヨ、おまえ」
試しに手を上げてみた。青年は目を見開いたものの、降り上げられたこぶしを避けようとしない。忍のくせに、なんてどん臭いのだろう。
「おまえさぁ、オレに絶対服従ってわけ?」
「………」
「何、その目。イライラするんだけど」
宝石みたいな瞳。諦めないっていう確かな意思。諦めない?いったい何を?馬鹿らしい。そんな顔、二度とできないように打ちのめしてやるよ。
「じゃあ、今日からおまえはオレのオモチャ。それでいいでしょ?」
金糸を鷲し掴むと、小さな抵抗がなされるが、それでも2、3度殴打すると静かになった。





 
 
 
 









ナルトさんを殴ると書いている人が物凄く怒ります。
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自己紹介
名前    空気猫、または猫
職業    ノラ
趣味    散歩・ゴミ箱漁り
餌      カカナル
夢      集団行動
唄      椎名林檎
性質    人間未満

日記    猫日和

ある日、カカナルという名のブラックホールに迷いこむ。困ったことに抜け出せそうにない。
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