空気猫
空気猫
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スレナルちゃんと駄犬のお話。酷い。恰好良いカカシ先生がミサイル撃ち込まれて粉砕してるので、ナルトに罵られたい願望の人だけ見るべきです。ん?結構いるのかそうかここは変態ばかりなのか。
木の葉ハイスペック!
「ナルト、おまえの大好きなカカシ先生だ~よ!!」
「あー、そういえば防虫剤が切れてたな」
今日も頭の螺子が行方不明な大人を相手に、冷めた子供は巻物に視線を落したまま冷静な応対をする。
「酷いよ。ナルト、酷い!オレ、めそめそと泣いちゃうよ!?26歳の大人が子供に泣かされちゃうよ~!?」
おいおい泣きマネをする大人に、何千回目かのため息を吐き、ナルトはじとりと背後を睨んだ。
「今日のナルトのブラは何色かなぁ~。おおっとノ―ブラ?ナルトったら大~胆!」
「………(こいつ)」
黒のTシャツを背中から覗かれ、ニマニマと笑われる。その顔つきは性質の悪い男そのもの。全てわかってやってるのだ、こいつは。
「てめぇ、とうとうオレの性別を忘れたか?」
「いやだなぁ。オレがナルトのことで何かを忘れるだなんて失態するはずがないデショ!ナルトのあーんなところもそーんなところも全部隅々まで知りつくしちゃう予定なんだからッ☆」
「ああ、おまえって本当にキモ…変態だな」
「それ言い直す必要あったかな!?」
捨てられた仔犬のように項垂れる大人。こいつはこれでもこの里でも優秀な上忍なのだ。残念なことに。
「お願いだから会話をしてくれ」
ナルトは深いため息と共に巻物に目を落とした。里一杯の不幸を背負って生まれてきたお子様は、純粋無垢な性格に育つはずもなく、周囲の予想を斜め上を行く成長を遂げた。5歳で立派な忍。だけど、幼少時に変態ショタコン上忍に目を付けられ、それからSTK(ストーカー)行為を受けている。〝お前にばかり重荷を背負わせてすまなんだ、ナルト〟〝しかしあやつから下手におまえを取りあげると里の運営に支障が出るのでのう…〟里長は、ナルトだけのことを優先するわけにはいかない。わかっている。優秀な頭脳は理解しているはずだ。カカシがエリート上忍で、里の稼ぎ頭だということも。だけど、ジッチャン、ひでぇってば。まさに生贄の如く、大人の事情で捕食者の前に差し出されたナルト。普通の少年ならとっくにグレている。いや、とっくにすれている。
「ナルト。オレに何か手伝えることな~い?ナルトのためなら家事でも掃除でもパンツの洗濯だってなんでもやっちゃうよ~」
「そうだな。木の葉の酸素が勿体無いから今後一切息をするな」
「そんな里愛精神溢れるナルトも素敵だよ!でも、少しはオレのことを気遣ってくれると嬉しいな!涙がでちゃうから!」
家に勝手に住まう某害虫風に床を這いずってきた上忍は、ナルトの腰にしがみ付くとぐりぐりと鼻面を押し付け始めた。しかしナルトはまったくの無視である。明らかに、カカシ<巻物なのだろう。
「な、なるとぉ~~…」
大人が子供っぽい仕草で足をバタつかせていると、大人過ぎる子供が観念したように振り返った。
「わかった。構ってやる」
「え!ほんと!?」
「じゃあ、なんにもすンなよ」
「あ、うん」
「息は吸っていいが、手足は動かすな。いいか1ミリでも動かしたら一ヶ月間口聞かねぇ」
やけに綿密に指定され、カカシはわけもわからずこくこくと頷く。元からこの大人は愛して止まないお子様に対して従順なのだ。直立不動のカカシに満足した少年は、〝よし〟と頷くとぽふんと上忍の懐に飛び込んだ。
「ちょ、え?ナルトさんっ?」
ぎゅうううっと抱き付いてくる可愛い可愛い子供。触るの禁止。カカシは先程安易に頷いてしまった自分自身を早くも後悔した。
「3分間だけ、おまえ。このままな」
手を彷徨わせたまま、カカシは完璧に固まる。ちょ!なに、この子可愛いんだけど!?やべぇ、すごくぎゅってしたい。したいのに~~!?ナルト、これはなんの罰なの!?カカシの手は、忠犬であるべきか、男として狼となるべきかで激しく彷徨った。カカシの苦悶はたっぷり3分間続いたのであった。
基本スレナルちゃんの暴言が猫さんの中で堪ったら更新されます。そういうシリーズ。
空気猫取扱説明書概要
ここは二次創作小説置場です。無断転載は禁止。本物のカカシ先生とナルトくん、作者様とは一切関係がありません。苦手な人は逃げて下さい。
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管理人の生態
自己紹介
名前 空気猫、または猫
職業 ノラ
趣味 散歩・ゴミ箱漁り
餌 カカナル
夢 集団行動
唄 椎名林檎
性質 人間未満
日記 猫日和
ある日、カカナルという名のブラックホールに迷いこむ。困ったことに抜け出せそうにない。
職業 ノラ
趣味 散歩・ゴミ箱漁り
餌 カカナル
夢 集団行動
唄 椎名林檎
性質 人間未満
日記 猫日和
ある日、カカナルという名のブラックホールに迷いこむ。困ったことに抜け出せそうにない。
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