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空気猫

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年齢推奨→イチャパラ読める人。








上忍先生とその部下の恋愛事情

「痛っ」
草むらで上忍に押さえつけられている16歳くらいの少年。
「やだ、背中痛いってばっ」
ん、ん、ん、んっと押し殺した声が上がる。それもそのはず、金髪の少年には無体なと言えるほどの楔が打ち込まれ、あまつさえ激しい律動中なのだから。背中が硬い地面に擦れる。痛い、痛いと文句を言っていると、背中に腕を差し入れられて身体ごと浮かされた。
「ひぁっ」
相手の腕の上で揺すられる、不安定な体勢に少年から嬌声が上がる。
「やだ、やだ、やだぁっ」
ず、ず、ず、との己の意志とは関係なく出し入れされるそれ。ぽたぽた、と上にいる銀髪の上司の汗が肌蹴られた薄っぺらな胸板の上に落ちる。
「カカシ先生、盛るなら別の場所にすれってばーっ」
あんっ、なんて色っぽい声が上がって、少年の白い足が、太陽の光の下にやけに生々しくはえる。真っ昼間から、何やら如何わしい行為に耽けようとしている銀髪の上忍とその部下。
いや任務中なのだ、この忍たちは。



「警備ってば?」
ナルトは額宛をきゅっと結び直しながら上司兼恋人のカカシに向かって首を傾げる。
「そ。一年に一度、各地の大名が集まる会議が今回は木の葉で行われることになったわけ。それで里を上げてその警備をオレたち木の葉の忍が引き受けることになったんだよ」
「それってばもしかして要人警護だってば!?うっしゃーっ!!」
「こら、まだ何も言ってないでしょ?オレたちは木の葉付近の近辺警備」
万歳した金髪頭にぽふんと手をおいて、カカシは苦笑する。
「またそんなショボい任務だってば?オレってばこうズバーンと目立ってドドーンと大活躍な任務がいいってば」
お決まりの台詞を言って文句を垂れるナルトにサクラがぽかんと拳を振り下ろす。
「あんたね、カカシ先生にならともかく私や書類上は下忍のあんたにそんなスゴい任務が回ってくるはずないでしょー」
サクラが呆れたようにため息を吐く。
「だってさー、だってさー」
「うるさいナルト!」
「さぁ。さくさく任務に行くぞ~」
肩をぽんと持たれてナルトはまだ不満そうにぶすむくれながらも、警備指定ポイントである森へと向かった。




「はぁ。待機って暇だってば」
ナルトは茂みの中で空を見上げる。
「平和に越したことないんだからいいでしょ?」
くつくつとすぐ隣で笑い声がして、ナルトは半眼で声の主を睨んだ。
「あーぁ、要人警護とかもっとすげー任務が良かったってば」
「ワガママ言わないの」
カカシは耳にイヤホンをつけて別の場所で警備をしているサクラと連絡を取り合っている。
「ズリィのっ。シカマルたちは里の警備なのになんでオレたちはこんな辺鄙なとこなんだってばよ」
「どんな依頼でも任務は任務。昔も教えたでしょ?」
カカシに後ろ抱きにされてナルトの顔が真っ赤になる。
「任務中だってばカカシ先生」
「近くに誰もいないしちょっとだけいいでしょ?」
「不謹慎だってばよ…」
「大丈夫、大丈夫。バレないから」
そういう問題じゃねぇってば!!と言ってやりたいが、耳元でボソボソ囁かれるとつい逆らえなくなってしまう。
背中にカカシの体温を感じながら、ナルトはため息を漏らす。ナルトのことを抱き締めてご満悦な笑顔のこの大人は本当に木の葉の随一の上忍なのだろうか?
「カカシ先生には大名の人たちの警護依頼来てたんじゃねぇの?」
「そりゃ。まぁ…」
「やっぱり…。なんで断ったんだってば。それってさ、やっぱオレが足引っ張ってるせい?」
「おまえが気にすることじゃないよ。それにオレが行かなくても木の葉にはまだたくさん上忍がいるからね」
「カカシ先生より勘の良い忍なんていないじゃん」
「おまえはオレを買い被り過ぎ」
「一忍が任務をえり好みしちゃいけねぇんじゃねぇの?断ってまでオレたちの傍にいてくれなくてもいい」
ぼそぼそとナルトが呟く。
「オレってばもう小さくねぇから平気だってば」
守られてばかりだった下忍の頃とは違う。暗にそう言って睨めば、バカだねぇと頭のてっぺんに顎を乗っけられる。
「重いってばカカシ先生!」
「はぁ……。こうしてる時が1番和むねぇ」
「任務中~!!」
ムキィとちっとも下忍の頃と変わらない仕草でバタバタと暴れ始めるナルトに、〝もうちょっとさぁ…〟とカカシはナルトが逃げ出さないように顎と腕でしっかり固定しながら、ため息を吐いた。
「おまえねぇ…。このところ任務続きで二人の時間がなかったデショ。少しは寂しがってくれてもいいんじゃないの?」
「……へ?」
「オレはつらかったなぁ、ナルトにさわれなくて」
「―――っ!」
「ねえ。それは、オレだけ?」
カカシの指が金糸を掬い取り、唇を寄せて食む。
「髪なんか食うなってば」
「いい匂い…。シャンプーとナルトの味がする」
上着の中に侵入してくる不届きな手にナルトが短く息を呑む。
「あ、だ、カカシ先生、だめだってば!」
「これくらいいいでしょ、ナルトのケチ」
「カカシ先生…」
だめだってばよ、とカカシの腕の中で身体を反転させて、困ったように眉根を寄せる。
「先生の馬鹿。オレだってつらかったに決まってるじゃん」
ぼそぼそと呟かれるナルトの本音。
「このあと任務が終わったらカカシ先生の家に行っていいってば?オレってば、それからならカカシ先生とエッチなこともしたい」
言いながらナルトの顔がカァアアアと真っ赤になる。
「へへへ。カカシ先生、さんきゅっ。オレもカカシ先生が大好きだってばよ」
ちゅっと素早くキスをして、ナルトは恥ずかしそうに俯く。16歳の少年にしては可愛らしいその仕草にカカシは身体が熱くなるのを感じた。カカシはイヤホンを取ると、
「カカシせんせぇ!?」
驚きの声を上げたナルトを押し倒した。



太陽が燦々と照る中。ナルトはなんでこんなことになったのだろうと思いながら、カカシにしがみ付いていた。激しく打ち付けられる腰。お互いの精液なのか汗なのかわからないものが地面に滴り落ちる。
「カカシせんせぇ」なんて舌ったらずな単語を何回言ったかもうわからない。
「カカシせんせぇ、誰かに見つかったら困るってば」
「大丈夫、周りに誰もいないよ」
「だってイヤホンが。サクラちゃんが呼んでるってば・・あっ」
「ん、もうちょっと」
やがて、ぶわっと下半身に広がる熱。ナルトの中にカカシの精が叩き付けられる。
「く……っ」
何かを堪えるようなカカシの表情。カカシ先生、気持ち良さそう…。それだけで全て許せてしまう自分は相当お人良しだと思う。だけど情事のあと優しく頭を撫ぜてくれる手は、誰よりも特別で大好きなのだ。
「カカシ先生、喉渇いたってば…」
「あー、いっぱい汗掻いちゃったもんね。水筒の水、飲む?」
「飲む」
はぁ、はぁと息をしてナルトが地面にへたる。ふいに視界が暗くなるとカカシの顔が近付いてくる。
「ん…」
口移しで飲まされた水。つう…と口の端に水滴が伝う。意識が朦朧としているナルトは抵抗することなく、水を飲み下し「もっと」なんて可愛らしくも迂闊な発言をしてしまい大人を煽った。ちなみにこの後、中の精液掻き出してあげるね?と言った大人のせいでナルトはもう一度鳴く事となる。




「おっそーい。カカシ先生、ナルト。どこに行ってたんですか?ちっとも応答してくれないんだもの!」
「ごめーんね、サクラ」
「ごめんってばよサクラちゃん。ううう」
「…………」
腰を抑えながら集合場所に登場したナルトの姿を見て、サクラが傍らの上忍を射殺しそうなほど睨みつけたのはいうまでもないことだ。その後、春野サクラ嬢の視線は氷点下より冷ややかだったとか。
とりあえず職務怠慢はほどほどに。上忍先生とその部下の恋愛事情。








 

 
 
 
 




任務を忘れてイチャパラでした。

以前「これはフィックションです」のコン太さまからメイド小説を頂いたお返しに書いたものです。 

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空気猫取扱説明書概要
ここは二次創作小説置場です。無断転載は禁止。本物のカカシ先生とナルトくん、作者様とは一切関係がありません。苦手な人は逃げて下さい。
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管理人の生態
自己紹介
名前    空気猫、または猫
職業    ノラ
趣味    散歩・ゴミ箱漁り
餌      カカナル
夢      集団行動
唄      椎名林檎
性質    人間未満

日記    猫日和

ある日、カカナルという名のブラックホールに迷いこむ。困ったことに抜け出せそうにない。
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