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空気猫

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ぬるい18禁。
KnockKnockからどうぞ。







子狐ちゃんと嘘吐き男

カカシ先生との行為はいつも甘い飴玉でコーティングされていて、オレの感覚や痛覚を麻痺させてしまう。例え、貴方の心がオレになくても、身体から知らない香水の匂いがしたとしても、他の女の人たちを愛してたとしても、オレは貴方のことが大好きです。
「ナールト、おしゃべりのいらないことしよっか?」
始まりはいつも突然で一方的な搾取から。オレに覆い被さって来るカカシ先生はなんて言えばいいのかな。物凄く雄の目をしている。オレだって立派な男だっていうのに変だってばよ?
だけど、本来、女の子を好きになるはずのオレの性は、既にカカシ先生によって捻じ曲げられてしまったから、オレは今日もカカシ先生の下で淫らに喘ぐ。
「まただってば?最近、カカシせんせぇってばそればっかだってばよ」
「別にいいデショ。ナルトだってキモチいいこと好きデショ?」
いつものように窓から入って来たカカシ先生は甘えた声を出してオレの体中をベタベタ触ってくる。ホント、発情した犬みたいだってば。オレってばキッチンで牛乳を飲んでたのに、カカシ先生はオレの事情なんてお構いなし。諦めてテーブルにコップを置くと、背後からТシャツを捲り上げられ、耳を舐られた。あーあ、演習中のカカシ先生は格好良くて頼りになるのに、二人っきりになると、なんで変っちゃうのかな。だけど、くちゅくちゅと耳の奥に舌を差し入れられ、「ね。ナルト、シよ?」って重低音で囁かれるとオレってば逆らえねぇ。特別な声ってーの?昼間の下忍演習の時と全然違う痺れ薬のようなそれ。サクラちゃんもサスケも知らない、大人の男の人の声。この声を聞いたことがあるのはたぶんオレと、あとは先生と夜を共有する女の人たちだけ。
「カカシ先生、今日はどうしたの。昼間に突然来るなんて珍しいってばよ?」
「ん?ああ、たまにはね…。可愛い恋人に会っておこうと思って。今日はいっぱい可愛がってあげるからね~」
この台詞でオレはピンときた。カカシ先生と付き合い始めて、こういうことは何度かあったから。どうせ女の人とのデートがドタキャンになったのだろう。オレ、女の人の代用品なんだ。ドベのオレでもわかるってば?もしかしなくても、酷い扱いなのかもしれない。なのに、なんでオレは何も言えないんだろ。
「ナルト…」
「あ、カカシせんせっ、」
耳を深く犯されて、力が抜けちゃう。くてってなると突然の浮遊感。いつのまにかキッチンからベッドの上に移動していた。とろとろТシャツと下を脱いでいると、目の前に飴玉が差し出される。カカシ先生はオレがセックスを了承すると、飴玉をくれるんだってば。人差し指で唇に押し当てられたそれを口に含むと、強引にカカシ先生に押し倒された。
「ん、いい子ダネ?」
大人しくなったオレを見下ろすカカシ先生は、ぺろりと舌舐めずりをして征服者の顔。舐めるように身体を見られて、オレってば居た堪れない。女の人のように柔らかくもない貧相な身体。こんな身体でよければいくらでも差し出すけれど、今から行われる行為に、赤面してしまう。だって、まだ外は明るいのに。担任の教師とこんな淫らなことをするオレはいつか地獄に墜ちてしまうのかもしれない。だけど、オレに拒否権なんてないに等しくて、熱い棒が押し当てられる。
「ね、ナルト。すぐ射れちゃっていい?ちょっと痛いけど我慢できるデショ?」
「カカシ先生。明日、オレってば任務だってば…」
「えー、でもせんせぇもう待ちきれないんだもん。ね、いいでしょ?」
もしかしてこのあとは中出しされちゃうコースだってば?でもここでいやって言ったらカカシ先生は別の女の人のとこにいっちゃうのかな。オレの代わりなんていっぱい居る。それがわかってるから、オレってばカカシ先生に逆らえない。
「…う、うん」
オレが頷くと「いい子だね」ってまた耳元で囁かれた。「いい子ダネ」だとか「カワイイ」だとか、カカシ先生はオレにたくさん言葉をくれる。だけど「アイシテル」だとか「スキダヨ」は一度も云われたことがない。エッチなことする時だって、オレだけ脱がされて裸なのに、先生は前だけ綻ばせて、ああ繋がることだけが目的の格好。
「中出し、しちゃっていいでしょ?」
「…うん」
ゴムをして。なんて言える雰囲気じゃなかった。オレって不器用だからまだ上手くお尻の中に入れられた精液の後始末できないのに。だけどカカシ先生の気分を害したくなくて。またおなか壊しちゃうなと思いながら頷いた。ああ、カカシ先生は今日もヤったらすぐ帰っちゃうだろうなあ、なんてことを考えたら、大きなモノがオレに当てられる。
「ふぁ、あ、あ、あっああああ!!」
「シーッ。ナールト。静かにしてなさい?」
「ん、んぁんん」
熱い棒が押し入ってきて、視界がチカチカした。カカシ先生は最中に声を出されるのが好きじゃないみたい。だから飴玉をくれるのかな。オレがセックスの最中に騒がないように。そりゃ、ガキの声なんか聞いたって色っぽくもなんともないだろうけどさ。
「あくっ…」
おなかの中でセンセーのが滅茶苦茶に暴れて、内臓を無理矢理押し上げられる感覚に、なんだかもう泣きそう。おかしいよね、身体は繋がってるのに、カカシ先生がずっと遠くに感じられるんだってば。ひときわ酷く突き上げられて、あまりの苦しさに足をバタつかせたら、先生が嫌そうな顔をした。
「こーら、暴れちゃダメでしょ?」
「あ、だって…」
「悪い子だね。なんでセンセーのこと蹴るの?」
足を限界まで折り曲げられて、おしおきだよってばかりにそのままいっそう速いスピードで揺さぶられた。
「ひぁぁあっ!!」
「ふふ、締めつけてきちゃって。キモチイーイ?ナールト?」
「せんせぇ…やん、やめ…ひぁぁっ」
「いやなの?」
「イタッ、ぃ。あぁんんんっ」
「嘘、本当は気持良いくせに」
「はぁはぁ。いやぁぁんっ」
「ふーん?」
「……あっ」
「あっそ。じゃあ、もういいよ」
ズンズン突き上げていたカカシ先生の動きが止まって、オレってばザーって蒼褪めちゃったってば。どうしよう、オレってばカカシ先生のこと怒らせちゃった?カカシ先生は気まぐれだ。優しい時もあれば、急に機嫌が悪くなる時もあって、前にセックスを嫌がってカカシ先生の機嫌を損ねてしまった時は何も言わず帰っちゃってそのまま1週間近く家に来てくれなかった。その間にも先生と女の人との噂は聞こえてきて、あの時は本当に気が狂ってしまうかと思ったってば。
「やぁっ。ま、待って!」
カカシ先生に嫌われてしまうかと思うと体が小刻みに震えて、オレってば思わずズズ…て出て行こうとする先生のモノを掴んじゃった。恥ずかしくて、涙が出そうだったけど泣いたってどうしようもないから、ぐっと堪えた。
「抜かないでぇ…」
物凄く惨めだった。オレ、ちゃんと生きてる人間なのに。カカシ先生の性玩具じゃないのに。だけど、カカシ先生に嫌われたらオレってば生きていけない。
「ねえ、手ェ離してくれない?」
いつまで掴んでるの? 冷たく言われたら、どうしようもなくてオレの中から、ずるんとカカシ先生のが抜けていった。真ん中を貫いていた凶器がなくなって、身体は楽になったけど、どうしようもない喪失感が襲った。
「カカシせんせぇ…先…せぇ」
「どーしたの、ナールト?」
カカシ先生がニヤニヤしている。ぺたんとシーツに座ったオレを見下ろしている。オレが声を振り絞って、懇願するのを待っている。
「せんせぇ、続きして…」
オレってば必死でカカシせんせぇに縋り付いちゃった。オレのプライドはもうとっくに無くなっていた。
「えー、でもナルトが嫌がってるのに無理矢理ヤるのってセンセー気が引けちゃうなー」
「そ、そんなことないってば!」
いじわるなことをいうカカシ先生にまた泣きたくなる。
「や、じゃない…カカシせんせぇとキモチいいコトしたいってば…」
「ふーん。ナルトってそんなにオレのコレが好きだっけ?」
「う、ん…オレってば、セックス…好き…」
本当は、気持ち悪くなるだけのセックスより、先生とただ話したかったけど、促されるまま、オレは頷いた。だって、ほら。オレから聞きたい言葉を引き出したカカシ先生は確信犯の笑みを浮かべている。
「じゃあ、このセックスは合意だよね?ナルトが望んで、オレが抱いてやってるんだよね?」
またオレは頷く。
「カカシせんせぇとシタいってば…」
ズルい人。
「くくく、いいお返事。ナルトは素直でかわいいねー」
褒められた?感覚が麻痺して、もうわけがわからなくなる。カカシ先生の機嫌が良くなったようで、いつもと変らない優しい笑顔にやっぱり泣きたくなる。カカシ先生の手にほっぺを摺り寄せたけど、カカシ先生はさわられるのがイヤだったみたいで軽く顔を顰めて、またセックスの続きを始めた。
「あぁ、あ、っセンセっ」
「ナールト? 気持ちイイ?もっとシてほしい?」
オレは従順に先生の言葉をなぞる。
「あっ!シテ、ほしぃっ。キモチイイのもっとっ…好きっ」
「やっぱりナルトが1番だよねー。面倒なことはなーにも言わないし、後腐れないし、具合はサイコーだし?」
「んっ、んんんっ」
せんせ、それは誰と比べてるの?オレの上で激しく律動するカカシ先生から女の人の香水と精液の入り混じった匂い。うなじに口紅の痕。オレは全部見ないふりで声を押し殺すことに専念した。
「そう、その調子だよ…――いいよ、っナルト。はっ、いい子ダネ?」
何度もあやすように頭を撫でられて、唇にまた飴玉が押し入ってくる。
「ほら、もうちょっとだから我慢しなさい?」
「んくぅっ」
ゆさゆさといっそう先生の動きが激しくなる。
「んあ、ん…ん…んん…・・・」
ぼんやりと天井を仰ぐ。カカシ先生のがいっぱい出たり入ったりして、視界がぶれる。息を乱した先生は今はオレだけのセンセーだけど、まるで動物の交尾のように感じて、なぜか…、ちょっとだけ吐き気がした。
「っナルト、いいよ」
「ふぁ、あっ、あっ、あ、んんんっ」
女の人ともキモチいいこといっぱいしてるくせに。オレだけって、勘違いしそうになって、カカシ先生の与えてくれる甘い夢に浸りたくなる。なのにオレの口からは条件反射みたいにキモチイイって声が漏れて。これってお駄賃なのかなぁって、カラコロと飴玉を舌で転がしながら声を殺して、オレはその日、カカシ先生に揺すられ続けた。






 
 
 








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ここは二次創作小説置場です。無断転載は禁止。本物のカカシ先生とナルトくん、作者様とは一切関係がありません。苦手な人は逃げて下さい。
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管理人の生態
自己紹介
名前    空気猫、または猫
職業    ノラ
趣味    散歩・ゴミ箱漁り
餌      カカナル
夢      集団行動
唄      椎名林檎
性質    人間未満

日記    猫日和

ある日、カカナルという名のブラックホールに迷いこむ。困ったことに抜け出せそうにない。
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