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空気猫

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16歳ナルトでチャイナ。女王さまとお呼び?





ギリギリスリットラインの悩殺ロングチャイナ服。足を交差させるたびに、太ももまで切れ込んだスリットラインから白い素足が露出する。
「カカシ先生、この服はなんだってばよ…」
「いやぁ。いいよね…、凄くいいよね…」
繁華街に行きたいというカカシの提案で、ナルトは中華飯店にいた。「んじゃ、飲茶が食べたいってば」と元気良く答えて、今日は飲茶デートとなったまでは良かった。問題は今現在の自分の状況である。
「はぁ…、すべすべで気持ちいい」
自分の太ももに頬ずりをして恍惚とした表情を浮かべる上忍、もとい恋人。店に来店しようとした際、「ドレスコードがあるお店なんだよ」と笑顔でカカシが言うものだからナルトはそういうものなのか、と中華飯店で貸し出しているというチャイナ服をレンタルした。もちろんカカシもチャイナ服を着用しているが、こちらは男性用。ナルトのは、なぜか女性用なのである。それが先述のギリギリスリットラインの悩殺ロングチャイナ服。
「しあわせ~、この世の天国~」
ゾワゾワとナルトの背筋に悪寒が駆け上がる。椅子に座っているナルトの足元に跪き、スリットラインに頬ずりする大人。おまえはいつから人間から犬にまで身を貶めたのか、と某髭熊の友人なら呆れ嘆いたことだろう。
蹴りたい、蹴り上げたい!!この情けない大人を蹴ってけちょんけちょんに踏み潰したい!!!
きっとつぶしたらゴキ○リが絶命した時と同じ音がするにちがいない。しかし、今年で人生16年目になったナルトは「大人になれ、大人になれ」と自分に呪文のように言い聞かせる。まったく健気な少年である。
「はぁ~、ナルトの太ももは幾つになってもやわらかくて気持ち良いよね~、ちょっと筋肉が付いてきたところがまた堪らないっていうか~」
脳が沸いたような発言が店内に響いて、シーンと店員とお客一同が静まり返る。声がいい男なだけに余計残念である。
「先生、オレってばご飯食べたいんだけど?」
「いいよ、いいよ、どんどん食べちゃって。今日は全部オレの奢りだからね~」
「……なんかお金が発生する関係みたいに聞こえるってば」
「なに言っちゃってるの、ナルト。オレたちイチャイチャラブラブカップルでしょ~!」
「カカシセンセー、古い。ダサいってば」
おなかが空いているのか、ナルトのツッコミが一段と容赦がない。そして「食べさせてよ~」と腰に腕を回して甘えてくるカカシの口に熱々の肉まんを押し付けてやる。「熱い、熱いよナルト!!」と上忍が下の方で騒いでごろごろ転がっているが気にしない。わざと太ももが多く露出するような動きで足を組みかえると、息も荒くナルトの足に擦り寄ってくる駄犬、もといはたけカカシに辟易してナルトはテーブルの上に頬杖をついてため息。
ちょっと吊り目がちの金髪碧眼の少年がチャイナ服を着てつんと顎を逸らしているさまはとても絵になっている。
円卓のテーブルの上にはところ狭しと、中華料理が並べられていて、ほかほかと湯気があがっていた。ナルトが注文した担担麺も、饅頭も、海老シュウマイも、胡麻団子も、月餅も、海老餃子も、フカヒレ餃子も、小籠包も、桃饅頭も、杏仁豆腐も、マンゴープリンも、「はやくオレを食べてってば!」とナルトのおなかの中に入るのを待っている、に違いないのだ。
それなのに、ナルトが足を組みかえるたびに、「おおおおおおおっ!」歓喜してしまう恋人のせいで、ナルトはちっとも箸がすすまない。そのうえ、カカシといえば、ナルトが指摘しないのを良いことに、ナルトのヒップラインまで怪しく撫で始める始末だった。
ちなみに中華飯店屋の店員と客が怯えきった視線で銀色の大人と金色の少年を見ているのは、お決まりのシュチエーションである。
ギリギリのスリットラインをくまなく、念入りに、粘着質に、撫でられて、ナルトはゆっくり目を瞑る。うずまきナルトの恋人が、変態であることは今に始ったことではない。だか、しかし、ナルトにだって堪忍袋というものがあるのである。
「カカシ先生」
「なあに、ナルト」
「それ以上ダラしない顔でヘタれてると、これでおしおきだってばよ?」
オプションで渡された扇をまさかこんなことに使うことになるとは、と思いつつ、ぺしん、と上忍の頭を叩く…書類上は下忍の少年。
「お、おしおき…?」
「そう。オレってば容赦しないってばよ~?」
つい、と扇でカカシの顎を上に向かせて、ナルトは足を組み直した。その顔は艶然としていて、ごくり、とカカシの喉が垂下される。
「ほら、ほら、カカシ先生。オレの足にキスしてってば?」
ナルトのすらりとした御身足が綺麗に伸びて、カカシの前に差し出される。ちょんと上を向いた、チャイナ風のヒールの靴。
「………じょ、女王さまプレイ?」
普段の恋人とのギャップにショックを受けたのだろうか?ふるふると震え始めた上忍に、ちょっとお遊びが過ぎたかもしれないと思ったナルトは、「ごめんってば先生、今のナシ!うそだってばよ!」といつもの無邪気な笑顔で言おうとしたが、その矢先、「…それもわりとありかも」と呟いた恋人に、がっくりと項垂れた。
いやある意味、オレってば愛されてるってばよ。この人、最強だってば。














ナルトのチャイナドレスのヒップラインを綺麗に見せるためにノーパンです。(譲れない一線。そこが大事)
カカシ先生に堪らない(残酷な)使用になっております。
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自己紹介
名前    空気猫、または猫
職業    ノラ
趣味    散歩・ゴミ箱漁り
餌      カカナル
夢      集団行動
唄      椎名林檎
性質    人間未満

日記    猫日和

ある日、カカナルという名のブラックホールに迷いこむ。困ったことに抜け出せそうにない。
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