空気猫
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給水塔と下忍ナルトとカカシ先生。
涙色ドロップス
それは泣きたいほど、晴れた日のことだった。紺碧の空。木の葉の里は今日も平和だ。アカデミーの屋上で、ナルトが寝転んでいる。
「ナルト」
カカシの気配が現れたのは、それから間もなく過った頃。ナルトを襲った連中を全部始末してきたには、速過ぎる時間帯だった。
「あとは忍犬に任せて来た」
「上忍のくせに、後処理に手ぇ抜くなんて失格だってばよ」
「だって…、おまえが心配だったんだよ。どこ、怪我した?」
「オレなんて放っておいてくれていいのに」
ナルトの身体の周囲を綺麗に円を描いて広がる血溜り。はたはた、と真っ白なシーツがはためく中、ナルトは笑った。こほっと小さな身体が丸まって咳をすれば、血の痕が転々とコンクリートに散らばる。
「これくらいの怪我なんて、すぐ治っちゃうってばよ」
「うん。わかってるけど、痛いでしょ」
「なんてことないってばよ」
「でも、痛いでしょ」
カカシの影が太陽を背にして落ちて、ナルトはため息を吐く。
「ねぇ、先生の家に行こうよ。お願いだから、手当てくらいさせて?」
「同情なんて、欲しくないってば」
「うん…。ごめん」
「どうして、先生が泣くんだってば」
「ごめん。でも、止まらないんだ」
ぽたぽたた。と、コンクリートに落ちてくる粒。ああ、涙の雨が降ってくる。温かいよ、カカシ先生。
それは泣きたいほど、晴れた日のことだった。紺碧の空。木の葉の里は今日も平和だ。アカデミーの屋上で、ナルトが寝転んでいる。
「ナルト」
カカシの気配が現れたのは、それから間もなく過った頃。ナルトを襲った連中を全部始末してきたには、速過ぎる時間帯だった。
「あとは忍犬に任せて来た」
「上忍のくせに、後処理に手ぇ抜くなんて失格だってばよ」
「だって…、おまえが心配だったんだよ。どこ、怪我した?」
「オレなんて放っておいてくれていいのに」
ナルトの身体の周囲を綺麗に円を描いて広がる血溜り。はたはた、と真っ白なシーツがはためく中、ナルトは笑った。こほっと小さな身体が丸まって咳をすれば、血の痕が転々とコンクリートに散らばる。
「これくらいの怪我なんて、すぐ治っちゃうってばよ」
「うん。わかってるけど、痛いでしょ」
「なんてことないってばよ」
「でも、痛いでしょ」
カカシの影が太陽を背にして落ちて、ナルトはため息を吐く。
「ねぇ、先生の家に行こうよ。お願いだから、手当てくらいさせて?」
「同情なんて、欲しくないってば」
「うん…。ごめん」
「どうして、先生が泣くんだってば」
「ごめん。でも、止まらないんだ」
ぽたぽたた。と、コンクリートに落ちてくる粒。ああ、涙の雨が降ってくる。温かいよ、カカシ先生。
とりあえず今夜はうれしくて眠れない。 << | HOME | >> 黒猫郵便局のお返事と |
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空気猫取扱説明書概要
ここは二次創作小説置場です。無断転載は禁止。本物のカカシ先生とナルトくん、作者様とは一切関係がありません。苦手な人は逃げて下さい。
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管理人の生態
自己紹介
名前 空気猫、または猫
職業 ノラ
趣味 散歩・ゴミ箱漁り
餌 カカナル
夢 集団行動
唄 椎名林檎
性質 人間未満
日記 猫日和
ある日、カカナルという名のブラックホールに迷いこむ。困ったことに抜け出せそうにない。
職業 ノラ
趣味 散歩・ゴミ箱漁り
餌 カカナル
夢 集団行動
唄 椎名林檎
性質 人間未満
日記 猫日和
ある日、カカナルという名のブラックホールに迷いこむ。困ったことに抜け出せそうにない。
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