空気猫
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誘拐犯と子供5
カカシは、呆気に取られて、子供を見下ろしていた。
カカシは、呆気に取られて、子供を見下ろしていた。
〝化け物付き〟と子供は言っただろうか。文明開化を謡うこの首都では、なんとも時代錯誤な言葉だ。そんな迷信を信じてるのは、今や頭の固いインテリ軍団くらいではないだろうか。そこまで考えて、カカシはハハァと事の成り行きに見当を付けてしまう。
次の瞬間、カカシは鼻の頭を赤くして縮こまる子供に膝を折った。
「構わないよ」
ふわりと暖かいものに包まれてナルトは、目を見開く。
マフラーでぐるぐる巻きにされて、つま先に落としていた視線を上げる。
そこにいたのは、子供を買う人間には似つかわしくないほど綺麗な顔の男だった。
「おなか空いてない?おまえ、金平糖好き?」
小さな小袋に入ったとげとげの砂糖菓子を手の中に落とされる。
「あげる」
「……………」
「参ったな。好きぢゃない?今、これしか持ってないんだ。……宝石のほうが良かったかな」
本当に困りきった様子で、男が言う。
そこにいたのは、子供を買う人間には似つかわしくないほど綺麗な顔の男だった。
「おなか空いてない?おまえ、金平糖好き?」
小さな小袋に入ったとげとげの砂糖菓子を手の中に落とされる。
「あげる」
「……………」
「参ったな。好きぢゃない?今、これしか持ってないんだ。……宝石のほうが良かったかな」
本当に困りきった様子で、男が言う。
答える代わりにナルトは、はくんと口に金平糖を含んで舌で転がした。
「おいしい?」
手のひらに口付けた時の舌の感触に、男が背筋を震わせていることに気付かずに頷くと、また口の中に金平糖を放り込まれる。
「可愛い…」
「はくしゅんっ」
「寒いの? 可哀想に…オレの手袋で良ければあげるよ」
手袋どころか男は着ていた外套までも脱ぎ出してしまった。
☆ぱちぱち&コメントありがとうございます。
「おいしい?」
手のひらに口付けた時の舌の感触に、男が背筋を震わせていることに気付かずに頷くと、また口の中に金平糖を放り込まれる。
「可愛い…」
「はくしゅんっ」
「寒いの? 可哀想に…オレの手袋で良ければあげるよ」
手袋どころか男は着ていた外套までも脱ぎ出してしまった。
☆ぱちぱち&コメントありがとうございます。
リンク先追加。以前も、リンクを貼らせて頂いていたサイトさまです。今度はちゃんと(?)ご挨拶することが出来ました。
うちのサイトに来てくださっていただけでも感激でした。そのうえ…!?うわわわ、本当ですか。あのチマナルが!?それだけでもペットライフ書いてよかったです。私自身は書いたものを読み返すことはしないので(問題発言ですいません)どんな状態で自分の書いたものが伝わっているのか把握出来ませんが、嬉しいです。本当にこのあとタライとか落ちて来るんぢゃないですか!
うちのサイトに来てくださっていただけでも感激でした。そのうえ…!?うわわわ、本当ですか。あのチマナルが!?それだけでもペットライフ書いてよかったです。私自身は書いたものを読み返すことはしないので(問題発言ですいません)どんな状態で自分の書いたものが伝わっているのか把握出来ませんが、嬉しいです。本当にこのあとタライとか落ちて来るんぢゃないですか!
「Vivid Rosiness*」の呉羽 希さまです。
甘々カカナル小説に床をゴロゴロすること間違いなしですよ。猫さんはしばらくごろごろして毛玉をまきちらしていました。汚い奴め。誘拐犯と子供4
端正な顔の男の瞳がぱちぱちと見開かれるのを見て、ナルトは、かじかんだ手のひらを温めるためにまた、はぁと息を吐いた。ついこの間、同性の仲間が、金のために風変わりな趣味の金持ちに身体を売っている場面を見てしまった。ナルトより一歳か二歳年上の少年は、路地裏で下半身だけ寛げた中年紳士に真っ裸で身体を貫かれていた。あんあん、響く喘ぎ声に恐怖して、ナルトは路地裏を飛び出してしまった。その少年にパンを貰ったことが何度かあったが、それが少年がそうやって身を堕として稼いだものだなんて、知らなかった。
だが、冬を乗り切るために、自分も売春に身を投じなくてはいけなくなるのも時間の問題だろう。ここ二、三日、ナルトは自分を買ってくれるお客を見つけるために街灯の下で座り込んでいた。
不思議なことに、ナルトの前で立ち止まる男は多く、ナルトは彼等に手を引かれ、路地裏に連れてかれた。
性急に衣服を剥ぎ取られ、性行為を強要される。
しかし、男たちはナルトを裸にしたところで、腹に浮いている模様に悲鳴を上げて逃げてしまった。化け物!と腰を抜かして、逃げ出す者や、「化け物憑きか…」とうんざりしたように吐き捨てられることもしばしばだ。ナルトはその時になって初めて、自分の腹の中にいる妖しについて理解した。
上流階級の人間の間ではオカルト知識に精通したものが多く、ナルトが俗に言う妖し憑きであることを、知っている者が多過ぎた。
思えば、自分が「三代目」と呼ばれていた老人に捨てられたのも、この腹の中のものが原因であったのかもしれない。自分を路地裏に放り出したのは、彼の部下たちであったが。
服を剥かれたまま路地裏に転がったナルトは、ああ自分はこの商売では食べていけないのかと、空腹のため、ため息を吐いた。最悪なことに、その日から雪まで降って来て、冬服を買うお金のないナルトは膝小僧を出したまま冬を迎えてしまうことになった。
自分に声を掛けてきた銀髪の紳士。
男が、そんなつもりで声を掛けたわけではないと知っている。
彼の身のこなしは優雅で品があり、稚稚趣味だなんて、とても下品なことをするようには見えなかった。
彼の身のこなしは優雅で品があり、稚稚趣味だなんて、とても下品なことをするようには見えなかった。
ふう…とナルトはまたため息を吐く。
住む世界が違うんだってばよ。世間知らずな優しいお兄さん。
☆忘年会では無料配布用の小説1本とギフト用2本。計3本書き下ろしした猫ですバカなんですか猫さんは。木曜日に思い付き土曜日完成やれば出来る。参加者全員に配った無料配布のはカカシ先生がナルトに告白するというのがテーマのオーソドックスなものを書きました実はここまで完結だったのは初めてだったかもしれません。お返事14日です。コメントありがとうございます。
誘拐犯と子供3
「良ければなんだけど、いやだったら断ってくれてもいいんだけど、すぐそこに馬車を待たせているんだ。オレの屋敷で一緒にお茶飲まない?温かいミルクと、お菓子もあるよ。おまえ、甘いもの好き?」
「……………」
「ごめん」
カカシは外套に顔を埋め、決まりが悪そうに革靴のつま先に視線を落とした。
「――無理だよね。今、会ったばかりなのに」
あー、オレは何言ってるんだか、とカシカシと後頭部を掻く男を、浮浪児…ナルトは不思議そうに凝視する。
「……………」
「ごめん」
カカシは外套に顔を埋め、決まりが悪そうに革靴のつま先に視線を落とした。
「――無理だよね。今、会ったばかりなのに」
あー、オレは何言ってるんだか、とカシカシと後頭部を掻く男を、浮浪児…ナルトは不思議そうに凝視する。
長い外套を羽織り、首から口元に掛けてぐるぐるマフラーを巻き、左目には眼帯まで付けている怪しい男。
しかし、身形は上質で、彼が着込んでいる外套や靴は大層上等なものだし、マフラーは二番街で一番だと噂の店のカシミヤだ。きっと上流階級の人間なのだろう。
「お兄さん、オレとお話したいの?」しかし、身形は上質で、彼が着込んでいる外套や靴は大層上等なものだし、マフラーは二番街で一番だと噂の店のカシミヤだ。きっと上流階級の人間なのだろう。
喋り掛けると、男は視線を落としてまた赤くなってしまう。
「銀色のお兄さん、オレなんか相手に緊張してるの?」
こてん、とナルトが首を傾げると、銀髪の男から感嘆のため息が吐き出される。どうやら堪らなく愛らしい仕草だったらしい。
「オレ、可愛い?」
「凄く可愛い」
また、切ない表情と共にため息が落とされる。
「別にいいけど、オレってば一時間二万両。そのうえ、化け物付きだってばよたぶん一生」
「え」
「それでも良ければ好きにすれば?」
☆7日のお返事がされてなかったようです確かに記事を投稿した覚えがあるのに、なぜ!?ごめんなさい~おわびにブリッチするよレインボーブリッチのものまねするよ(?)お返事不要の方もありがとうございました!病み上がりにラーメンいいですねヤマト隊長とかがものっそい嫌がりそうですね^^お返事7日、11~12日。
空気猫取扱説明書概要
ここは二次創作小説置場です。無断転載は禁止。本物のカカシ先生とナルトくん、作者様とは一切関係がありません。苦手な人は逃げて下さい。
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猫耳探偵事務所
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管理人の生態
自己紹介
名前 空気猫、または猫
職業 ノラ
趣味 散歩・ゴミ箱漁り
餌 カカナル
夢 集団行動
唄 椎名林檎
性質 人間未満
日記 猫日和
ある日、カカナルという名のブラックホールに迷いこむ。困ったことに抜け出せそうにない。
職業 ノラ
趣味 散歩・ゴミ箱漁り
餌 カカナル
夢 集団行動
唄 椎名林檎
性質 人間未満
日記 猫日和
ある日、カカナルという名のブラックホールに迷いこむ。困ったことに抜け出せそうにない。
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