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空気猫

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デリバリヘルス! 25
「ね、ちょっとだけだから、挿れさせてよ」
「いやいやいや困りますってばよ!」
「先っぽだけだから、痛くないからね?」
「いやいやいや、挿入はダメですから・・・・・・」
ニコニコと笑いながら、ナルトは背後の男を肘で押しやる。それにむっとしたように男はぐいぐいとナルトのアナルに怒張を押し付け、固く閉ざされた蕾に侵入を試みようとする。
「イタァ・・・・っ。ほんと、ヤメ・・・・」
でっぷりとした太鼓腹が背中に当たって、背後からの素股中なのを良いことにナルトは思いっきり顔を顰めたのだが、ナルトが嫌がるほど男の興奮は増しているようだ。
「きみもこんな仕事してるんだから男好きなんだろう?」
ピキリとナルトの眉間に青筋が立つ。
ふるふる小刻みに震え始めたナルトを、男は泣いているのかと勘違いしたのだろうか、下卑た笑みを浮かべてニヤついたが、
「だーかーらー・・・・・・・」
ナルトはこめかみを痙攣させつつ、
「ちょっともなにもねーっつーの。うちは本番禁止なんだってばよー!!」
太った親父にアッパーカットを決めて、ゼハーゼハーとベッドの上に仁王立ちになる。
「ばーか、ばーか。なーにがさきっぽだけだっつーの。大の男がなっさけねー。挿れたかったら他の店に行けってば。屁理屈捏ねんな!」
「なんだとこっちは金を払ってるんだぞ!?」
「うっせーーーーっ、金払えばなにしてもいいと思うな!」
「ヘルスのくせに生意気なことを言いやがって」
「・・・・・・・っ!!」
パシンと頬を叩かれて、ナルトの身体がベッドの上に沈む。
「離せ・・・・・っ」
荒い息が首元にかかって、ぎゅっと目を瞑る。もうダメだと思った。
逆上した男に圧し掛かられて、ナルトは慌てて緊急スィッチを押した。すぐに用心棒の赤い髪の女の人と、小太りの男が駆けつけて、客の男を取り押さえる。
「ふん、お客さん、うちの子に手を出してもらっちゃぁ困りますよ」
男の手を捻り上げながら、小太りの男が言う。
「ハゲでデブなんて本当、気色悪いんだよおっさんビチクソヤローが」
口の悪い女の方が客の男の腹に蹴りを入れて、横の小太りの男が顔を顰める。
「多由也、あんまり女がそういう言葉を使うな。口が悪い」
「うるせーよ、デブ」
「・・・・・・・・・」
二人の間で絶対零度でマヌケな沈黙が流れた。
「多由也の姉ちゃんに次郎坊の兄ちゃん・・・・」
息を乱したナルトが、ベッドから起き上がる。目尻に涙を溜めた少年に視線を向け、多由也が「チッ」と舌打ちをする。
「いちいちうちらにテマかけさすんぢゃないよ、バカ」
「ご、ごめんってばよ」
「それから今度からもうちょっと早く呼びな」
「ふぇ・・・?」
多由也は笑みだけ残して踵返し、次郎坊は物言いたげな顔で相方を見ている。
スーツ姿の二人は、微妙な空気のまま客の男を引っ張って店の裏手へと去って行った。
「ナルトくん、またやったわね」
「オ、オロチ店長・・・・・・」
ベッドの上でぶすむくれていると、店のオーナーオロチ丸に方を叩かれる。
「だってさー、だってサイテーな男ばっかだってばよ、オレってば日本の未来に憂いたってば!」
「何言ってるの、バカな男が多いから儲かってる商売でしょう」
「うううううう・・・・・・・」
ナルトは半泣きで鼻を啜った。それがヘルスを初めたばかりの頃で、
その頃は喧嘩っ早いナルトは客の男性とのトラブルも多くて、「せっかく顔は可愛いのに困った子ねぇ・・・」とよくオロチ丸が顔に手を当てることもしばしばだった。
「とにかく暴言はだめよナルトくん。いくら我慢できないことを言われても余裕で流しちゃいなさい。それに〝他の店に行けって〟言うのも頂けないわ。優しい言葉をかけられたらその気になっちゃう人も多いのよ。こっちは仕事のつもりでもあっちは本気になっちゃうものなの、夢から覚めさせちゃうような発言は控えなきゃだめよ」
「・・・・・おっす」
ぐいっと腕で涙の零れたあとを拭って、「次のお客も入ってるけどキャンセルしようかしら?」と言うオロチ丸にナルトは首を振って「入ってもらってってば」とだけ答えた。その日、ナルトは最後まで客をとり続けた。
 
********
 
「あったまイタ・・・・・・」
カカシの部屋のベッドの上でナルトはゆらゆらと波間を漂うような眠りから目を覚ました。それは浅く深く、海の中を彷徨うようで、たくさん眠ったはずなのに、いまいちすっきりしない気分でナルトは起き上がる。
最近では一日中寝ていることなんてほとんどなかった。ナルトはベッドの上でぼんやりと窓の外を見る。テーブルの上には食べかけてやめたパン。すでに日は暮れかかっていた。
カカシ先生、まだ帰って来ねぇのかな。
無意識にドアの方ばかり向いてしまう。
準備はバッチリ・・・とスリットの入った裾から覗く足を組みなおして、えいっと天井に向かって蹴り上げる。
 
 
 
 




★次からがっつりカカナルです多由也ちゃんのあまりの口の悪さに「多由也ちゃん・・・・・!」と驚いた猫ですこんばんわ。そして音の人たちの口調を調べるために原作を取り出したらページを捲る手が止まらなくなったっていうよくある罠。お返事6日たくさんありがとうございます。



 
 
わーわー、暖かいメッセージに反比例するように上のようなお礼文ですが、感謝してますから!
本当ですから、本当に!!
 
 
 
八封さん
ジコ坊<愛故の愛称かと思ってました笑。多由也ちゃんはパンツスーツかと思ってましたがタイトにヒールもいいですね口汚く罵って踏みつけて欲し…!はい、自主規制。デリヘルのナルトは今回はキレてますが通常時は優しいヘルス嬢♂だと思います~…ちゃんとお客さんの心のケアの方もできる子です、ヘルス魂ですヘルススピリット!
スプーンは次回お楽しみに所有者ミナトのギャルソンエプロンに爆発したように笑いましたいつも素敵なコメントありがとうございますv

 
コン太さん
ぐへへへ<コン太姐さん!?・・・・そんなコン太さんが好き朝の貴重な時間にご訪問ありがとうございます!笑。木曜日にゴールインしたはずなので日曜日までに何があったのか、ナルトの「ギブギブギブ!」の言葉を元に推理して見て下さいませそこを書いたら猫はカカナル界のエロの女王に躍り出てみせる!嘘です!コメントありがとうございましたデリヘルも頑張りますv
 
 
ほわ~~ん なごみましたぁ~~。猫缶マグロ味ゴールド三缶進呈したいです~さま
おおおおお、これほどおなかにときめくコメントがあったでしょうかいやない!餌を食べて元気いっぱいですこれからも頑張ります!ありがとうございました~笑。
 
 
あめまちさま
ありがとうございます猫もあめまちさまのキラキラした詩をような文章と世界観が素敵だなと思います活字中毒気味の猫ですこんばんわvケモな文章が密かに好きです笑。イチゴミルク続編も頑張りますありがとうございましたv
 
 
一歩さま
ふこふこ・・・!可愛いと言って頂けて良かったです!本当にしんどい時に励まして頂いてとてもうれしかったですありがとうございますvあ、次回から拍手文は「ペットライフ」の短編連載となりますv
パンツ頑張ります誤解を招くコメント返しな猫でした。
 
 
大好きでした~vv最後はらぶらぶで~さま
ありがとうございますらぶってましたか笑。素敵なコメント猫の明日の糧!
 
 
 
コメントありがとうございました~v
 
 
 


 
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空気猫取扱説明書概要
ここは二次創作小説置場です。無断転載は禁止。本物のカカシ先生とナルトくん、作者様とは一切関係がありません。苦手な人は逃げて下さい。
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自己紹介
名前    空気猫、または猫
職業    ノラ
趣味    散歩・ゴミ箱漁り
餌      カカナル
夢      集団行動
唄      椎名林檎
性質    人間未満

日記    猫日和

ある日、カカナルという名のブラックホールに迷いこむ。困ったことに抜け出せそうにない。
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