忍者ブログ
空気猫

空気猫

[84]  [85]  [86]  [87]  [88]  [89]  [90]  [91]  [92]  [93]  [94
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

デリバリヘルス! 12
「ははは、信じらんねぇ。まぢなの、カカシ先生」
「ああ」
碧い瞳がカカシを伺うように見上げてくる。
「・・・・・・オレ、こういう仕事だけどノンケだってばよ?」
「わかってるよ」
追い詰められた動物のように壁に張り付くナルトの様子が可哀想で、
安心させようと、頬を撫でようとすると、
びくんとナルトの身体が強張った。
見れば、ナルトがガタガタと小刻みに震えていた。
「・・・・・・・・っ大人なんてみんな大っ嫌い」
絞られるように出された声は、カカシに向けられた発言というよりは、
どこか遠くに投げられたものだったと思う。
 
 
 


★この程度が限界の文章量。コメントお返事16日です、こっそり始めた日記が見つかってて恥ずかしい猫でした。
は、バトンが飛んできている!明日答えますv
あとチマチマと拍手文書いてます。

訪問者さまがペットライフの一場面の絵を描いてくださいました。
素晴らしい出来に感激したので、お願いして一般公開させて頂くことになりました。小説目録一覧辞典の頂き物置き場とペットライフの5にリンクを貼って起きましたので、是非是非皆様見てくだいませ^^ぽてさま、ありがとうございましたーvv
ええと真夜中頃に拍手お返事とかしに、また上がって参ります。
ちょこれいと本舗開店です。カテゴリの小説目録一覧辞典からも飛べます。
 扉を開く

デリバリヘルス! 11
「カカシ先生・・・・?」
胡乱気な表情で、ナルトが振り返った。
半開きの唇に、顔を寄せると、ナルトの碧玉が驚いたように見開かれる。
「なに・・・っすんの!?」
慌てたナルトが、カカシの胸板を押しやる。
どん、と拒む音が部屋に響いた。
肩で息をして、再び壁際に追い詰められたナルトが眉を寄せる。
「好きなんだ、ナルト」
「へ・・・・?」
「おまえのことが好きなんだ」
「はは・・・・」
「何がおかしいの?」
「カカシ先生、なに言っちゃってるの?冗談?」
「本気だよ」
「変なこと言うなってば。先生、ノーマルだろ。無理してオレのこと引き止めなくていーから。あのさ、誤解してるみたいだけど、この仕事はオレが好きでやってんの。〝気持ち良かった〟って言われるとけっこーうれしいし、ジュージツしてんの」
カカシは、ナルトの口元ばかり見ていた。
どうしてこの子の唇は、こんなにも切ない言葉ばかり象るようになったのだろうかと思っていた。
いったい何がきっかけで?
それとも、カカシが知らなかっただけで、教室で明るく笑っていたナルトはすでに、この重苦しい闇に囚われていたのだろうか。
だけど、ナルトの口から出る単語は、心から言っているようには聞こえない。
無理をして取り繕っているように、聞こえた。だからこんなにも哀しく鼓膜に響くのだ。
「おまえ、が好きなんだ」
ナルトだから好きなのだとカカシは強調した。
「冗談きついってばカカシセンセー・・・」
「真面目だよ、好きだから、他の男のところにおまえを行かせたくない。こうやってみっともないくらい動揺して引き止めてる」
「全然・・・余裕に見えるってば・・・・」
「傍目にはね」
「・・・・・・・・」
「遊びで告白できるほど、無駄打ちできる年齢でもないんだけど?」
にっこりとわざとおどけたように笑うと、ナルトが戸惑ったような表情をした。
当たり前だ、元担任からいきなり告白されているのだから。
いくら少年ヘルスなんて職業をやっていても、ナルト自身の性はノーマルなのだろうと、見当はついていた。
だが、ここで引き下がるつもりもない。
自分の前からナルトが消えた時、カカシは後悔した。ナルトに、想いを告げなかった自分自身に対して、己の浅はかさを呪った。
だから今度こそ、後悔したくない。
今日も明日も、ナルトの顔を見れるなら、教室や廊下ですれ違うだけの教師と生徒の関係でもいいと思っていた。
だけど、本当は今日も明日も、という保障なんて本当はどこにもなかった。
いつも通りの朝。出席簿を持って教室に入ると、生徒が一人欠けていた。
風邪でもひいたのだろうか、あとで家に電話をしようかと、暢気なことを思っていた。
ナルトの家の電話が繋がることはなかった。
空白の席が埋まることも二度となかった。
そして今日。一度はすり抜けた金色が、偶然とはいえカカシのもとに再び飛び込んできた。
胸を締め付けられるようだけど、電話一本で、どこにでも呼び寄せられるデリバリヘルスという形で。
 
 
 
 
 
 
★長い。明らかにオマケの文字数を超えてませんか?
しかし相変わらずスピードは停滞気味です。アド/エアとお友だちだい・・・;
しばらくはカカシ先生誕生日企画(と、デリバリ)だけの更新になりそうですー。
あとお返事不要で黒猫郵便局にメルフォ下さったPさま!そう、貴方様です!あ、あのあれ!ペットライフのあの場面をドンピシャ・・・いえそれ以上に再現して頂き感動してしまいました。一人で楽しむにはあまりに勿体ない感じでしたので、ギフト置き場で是非是非一般公開したいのですが~・・!だめでしょうか^^
こんな素敵なもの貰いましたーと自慢させて下さい笑。
でわでわお返事お待ちしておりますなところで、メルフォ&ぱちぱちお返事13、14日です~
 

デリバリヘルス! 10
「ちょ、離せってカカシ先生!?」
「いかせないよっ、ナルト」
「ふざけんなってっ。営業妨害だってば」
「大体、おまえまだ16才だろ。ヘルスなんてやっていい歳ぢゃないでしょ」
それも少年ヘルスだなんて如何わしいバイト。
玄関に向かうナルトを肩を掴んで、壁際に背中を押し付ける。もみ合いになった瞬間、バックパックの中身が散乱した。
ローション、白粉、パフ、チークブラシ、イソジン、消毒液、歯ブラシ、チャイナ服、それから普通の高校生が着るような私服が数着、生活必需品の数々。
食べ掛けのお菓子やら、毛布まで、小さなバックパックの中に入っている。
沈黙が落ちた。
「・・・・・・ナルト、おまえもしかして家がないのか?」
「・・・・・・・・っ」
必要最低限の荷物。はらりと床に落ちた写真を拾って、カカシの色違いの瞳が見開かれる。
「かえせってば。オレの写真っ」
「ナル・・」
「・・・・・・〝ヘルスなんて〟って言うなってば、オレの〝仕事〟バカにすんな」
ほっといてってば、とナルトが写真をカカシからもぎ取る。
「もうカカシ先生ってばオレの担任ぢゃねーぢゃん。オレ、学校辞めたし、元生徒が何してたって気にすることない。ましてオレがこういう仕事してるのはカカシ先生の責任ぢゃないから、ほっといて」
するりとナルトはカカシの腕の中から抜け出す。
「ぢゃあ、なんでこんな大事に写真持ってるんだ」
ナルトの背中がぴくりと痙攣する。
「クラス写真・・・・・・」
振り向かなくてもわかる。今、背中を向けたナルトは、唇を噛んで俯いているのだろう。「思い出だってば。持ってちゃいけねぇの・・・・」消え入るように震える声で言われて、
カカシの手が華奢な肩に伸びた。
「やめて。これからおまえが、他の男のところに行くかと思うと心臓が痛くなる」
後ろから抱き締めると、ピザ配達員のような格好をしたナルトの身体が、思っていたより痩せていたことに驚いて、胸が痛んだ。
 
 
 
 
 
 
 
★少年ヘルスは訪問者の方の造語?なのでしょうか、綺麗な響きだったので使わせて頂きましたvお客さんの注文はチャイナプレイだったようです。ちょっと体調が悪くて更新滞っていてすいません。そんな中、じつはblue shooting starのちょこさんとのカカシ先生誕生日おめでとう合同企画が今日か明日あたり始ります。ちょこさんの小説読んだらきっとやる気が出るんぢゃないかと思います。病は気から。お返事12日~。ろ、ろくに更新してないのにありがとうございます!

空気猫取扱説明書概要
ここは二次創作小説置場です。無断転載は禁止。本物のカカシ先生とナルトくん、作者様とは一切関係がありません。苦手な人は逃げて下さい。
独り事
web拍手

こぎちゅねなるとがついったぁをはじめました。

カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
猫耳探偵事務所
仔猫ちゃんたちがキーワードから記事を探索してくれます。
miu miu
[01/17 NO NAME]
[07/30 羊]
管理人の生態
自己紹介
名前    空気猫、または猫
職業    ノラ
趣味    散歩・ゴミ箱漁り
餌      カカナル
夢      集団行動
唄      椎名林檎
性質    人間未満

日記    猫日和

ある日、カカナルという名のブラックホールに迷いこむ。困ったことに抜け出せそうにない。
ダンボール箱
携帯猫
足跡
Powerd by NINJAブログ / Designed by SUSH
Copyright © 空気猫 All Rights Reserved.
忍者ブログ [PR]