空気猫
空気猫
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
わりと復活しました。そんなわけで久々?のweb拍手更新です。「恋する火曜日、涙の水曜日」の幕間的なお話です。このシリーズはあと2回くらいでラストの予定です。
デリバリヘルス! 15
「ちがうよ」
カカシは床に散らばった金色の短い髪の毛を撫でた。
「でも・・・・」
カカシはナルトの首筋に口付けて、下肢に手を伸ばした。
「・・・・・・・もしそうだったらどうするの?ここで倍の料金を払っておまえを買い取ったらおまえは他の男の部屋にはいかなくていいんでしょ?そういう方法もあるよね?」
「!!」
虚をつかれたようにナルトがカカシを見つめる。「本番はナシなんだっけ?」とカカシが首を捻りながら、シャツのボタンを外す。
★かなり大多数の方にデリバリヘルスダイジェスト版を見られた予感・・・。(ネタバレなのを今日一日間違って掲載してしまったのですー)忘却の術!!!22日お返事追加~。お返事不要の方々もありがとうございますvvオトナルいいですよねv
デリバリヘルス! 14
「放っておけるわけがないでしょ・・・・!」
「しつこいっ」
カカシが目を見開くと、思わず出た厳しく鋭い口調にナルト自身も驚いているようで、「へへへ、ごめんってば」とふにゃんと力なく笑った。
「あのさ、カカシ先生ってば、オレの話聞いてた?オレってばお金のためなら、好きぢゃない人にも、媚び売ってヤラシーことできるんだってばよ?裏社会の人間なの。もうカカシ先生が知ってる生徒ぢゃないんだってば」
ね?もう行くから離して?と、唇を僅かに震わして、カカシの胸板をナルトがそっと押して、「早くお客さんのとこ行かなきゃ。遅刻したぶんサービスしなきゃいけなくなっちゃうってばよ・・・」ナルトはそわそわとドアの方に視線を向けた。
「行くな・・・・」
「ごめんカカシ先生。カカシ先生の気持ちはうれしいけど、答えられない。心配してくれてありがとう。久し振りに誰かに優しくされてうれしかった。でも、オレってばしぶといからひとりでもだいじょーぶ!」
だからオレのことはもう忘れてってば?とバックパックから散乱した荷物を無邪気な笑顔で掻き集めながらナルトが笑う。
「先生ならオレぢゃなくても綺麗なお姉さん選り取り見取りだってばよ。オレのこと好きなんて気の迷い。だからオレのことなんて気にしなくていい。学校から生徒が消えることなんて珍しくないってばよ」
このあとナルトが男性客と何をするのかわかってるのに、このまま見てみぬふりをしてナルトを見送れというのか。
それはなんて残酷なことだろう。
カカシの気持ちはちっとも信用されていない。
いや、頑なに拒否されていると言っても良い。
笑顔を残して消えようとした背中をカカシが再び包み込んだ。
抱き締めるとナルトはやはり小刻みに震えていて、見た目よりもこの少年が、動揺しているとわかった。
カカシは腕の中のナルトを掻き抱く。
ぎゅっと抱き締められて、ナルトの顔が苦しそうに歪んだ。
「離してってば、これ以上やると人を呼ぶってばよ!?」
バックパックから飛び出していた携帯電話に手を伸ばしたナルトの腕を掴まえて、カカシはフローリングの床にナルトを縫いとめる。
ダン!と音がして、ナルトが涙目になってカカシを見上げた。
「カカシ先生もヤりたいの・・・・・・っ?」
ナルトの眉が八の字に曲がる。結局カカシ先生も同じ?と言われているような気がした。
★お返事19日―23日。・・・と思ったらタイムアウトまた明日―!パチパチだけも感謝。
追記(一日経過しています)
前回デリバリ「ひい!」ってというところで止めてすいません猫ですこんばんわ!そんな猫は某Hさんとか某Tさんのナルト先生にもにょもにょする日々です。こっそりこっそり応援。ナルト先生+オトナルと聞くと「綺麗なお兄さんは好きですか?」ってタイトルが思い浮かぶ単純思考回路です。
うん、大好き。
金髪碧眼の綺麗なお兄さんの傍に嫉妬深く我儘に磨きが掛かった銀髪の上忍先生がいたら文句なしです。
デリバリヘルス! 13
再び、カカシとナルトは正座で向かい合ってフローリングの上に座っていた。
「カカシ先生、オレの本当の父ちゃん母ちゃんが死んでるのは知ってるよね」
確かにカカシの知っている資料の中でうずまきナルトの両親は事故で両方とも死亡している。それもナルトがごく幼い時に。
「親戚中を盥回しにされて、辿り着いたのが遠い親戚のおばさんの家」
食わして貰えただけでもありがたかったんだけどさーとナルトは、正座が辛くなったのか、足を崩してあぐらを掻いて、破願した。
「おばさんってばなかなか恋多き女!なんだってばよ」
ナルトは入れ替わり立ち代り、新しい父親を紹介されたらしい。
「今年の春くらいかな何人目かの男の人がやって来て、新しい父ちゃんだって紹介されたまでは良かったんだけど」
カカシは三者面談の時に顔を合わせた、太った中年男を思い出す。「まぁ、別にオレってば誰が父ちゃんになろうと関係ないんだけどさー」とナルトは笑みを零して、こてんと首を傾げた。
「でもさー・・・オレの布団の中に入ってくるんだよね」
「は?」
「もーコントかと思ったってば。なんでオレの布団に自称父ちゃんが入ってくるわけ?」
ニッコリと笑ったままナルトがやっぱりこてんと首を傾げた。
「そいつおばさんの恋人のくせして、おばさんがいなくなったら、オレにやたらベタベタさわってくるし、すげー気持ち悪かった。んで、さすがに変だなーとは思ってたんだけど、三ヶ月前に学校から帰って制服を脱いでる時に押し倒された」
カカシの目が見開かれたので、「だいじょーぶ、だいじょーぶ」とナルトが手をひらひらさせる。
「オレってばちょーカッコよく蹴り決めて逃げたから」
どこか誇らしげに笑ったナルトにカカシは胸が痛くなる。そんなこと、自慢することではない。
「とりあえずどこに逃げていいかわからなくて、街をふらふらしてそこらへんの公園に野宿してたら、勧誘っぽい丸眼鏡のお兄さんに声を掛けられて〝うちの店で働かないか〟って聞かれたんだってば」
神さまっているんだってばよ、とナルトが明るく笑う。
「初めての仕事はどっかの会社の名誉会長さんを付きっ切りで慰めるお仕事だったってば」
いわゆる〝パパ〟ってやつだってば?とナルトが無邪気に首を傾げる。
「お金の他に、住む部屋もご飯も出してくれるっていうから宿無しのオレにはぴったりだったんだってばよ。オレってばギリギリまで学校辞めたくなくてさ、その状態で一ヶ月間は一応、学校にも通ってたんだってば」
・・・・・そんなこと、全然知らなかった。カカシはナルトが消える一ヶ月前の記憶を辿る、いやナルトの担任を持ったばかりの頃からの記憶を探る。だが、記憶の中のうずまきナルトはいつも影など微塵も感じさせない笑顔だった。
毎日、少なくとも週4日は顔を合わせていたくせに、暢気にホームルームで、うずまきナルトの名前を読み上げることに、幸せを感じていた。
バカか、オレは。なぜ、表面上しかナルトのことを見ようとしなかった。少しでもあの子の内側にふれていれば、誰にも聞こえない声で悲鳴をあげているナルトに気付けたかもしれないのに。
カカシが拳を握っていることに気付かず、ナルトの身の上話は終盤に差し掛かったようだ。
「けっこー順調でこのまま平和に暮らせるかもって思った時に下校途中にアイツに見つかっちゃってさ、無理矢理家に連れ戻されそうになった。やっぱりこの世界にどっぷりハマるしかねぇのかなぁって・・・決心したのが、ちょうど二ヶ月前」
そこで、ナルトは初めて、感情のある笑顔で、ふっと笑った。
「ごめんってばよカカシ先生。オレってばなーんも言わないでいなくなったから、もしかしてまた学年主任の先生に叱られたってば?」
へにゃんと微笑んだ金髪の少年の笑顔に胸が締め付けられるようで、
カカシは己の懐の中に抱き寄せた。
「オレのことなんか心配しなくていい!」
「・・・・センセ?」
「なんでオレに相談しなかった!」
「・・・・・・・・カカシ先生は〝学校の先生〟ぢゃん。迷惑掛けられねぇ。それにこれってばオレの問題だし、オレ一人で解決しなきゃいけない」
「・・・・・・・・・大人はおまえが思ってるより頼りになる生き物なんだよナルト。そりゃ完璧なヒーローにはなれないかもしれないけど、子供のおまえを助ける努力はする。助力にもなれる」
味方になってくれるってば?とナルトは瞳を瞬かせているようだ。
「でもどうやってそれは見分けるの?もしかしたら、カカシ先生もあいつらの味方かもしれないのに?」
「!」
「ごめんってば」
ジョーダンとナルトがちっとも笑えないことを言う。
「今のはたとえばの話。本当はそんなことちっとも思ってねぇってばよ?」
カカシ先生は優しいもん、とナルトはいつの間にか震えだした手でカカシの服をぎゅっと掴む。
カカシは、ナルトを抱き締め返していいものか、迷いつつも、華奢な背中に腕を回した。「苦しいってばよ」とナルトがクスクスと笑ったので、カカシは慌てて腕の力を緩めようとしたが、ぽすんと金色がカカシの懐に転がり込んできた。
「・・・・・・もしかしたらカカシ先生がいたからかなぁ、オレが学校辞めたくねぇって思ったの」
今回のことで、唯一残念だったのはちゃんと高校を卒業できなかったことだ、と独白めいた本心をナルトがため息と共に吐き出す。
「なんかカカシ先生とこーしてるとほっとするってば・・・・ちょっとだけこーしてていい?」
「・・・・ナルト」
「オレってばいっつもお客さんのこと慰めて癒してるけどたまには自分も癒されたいってば」
「・・・・・・・・・・・」
複雑な気持ちで、カカシは自分に凭れ掛かってきたナルトの好きなようにさせる。
「・・・・・・・・・なんでよりによって風俗のバイトなんだ。男にさわられて気持ち悪かったんだろう?」
「保証人のない十代のガキなんて誰も雇ってくれねーから。仕事選んでいられなかったし、短時間でガッツリお金稼げる仕事でこれ以上いい仕事はないってば」
カカシはナルトの頭を撫でてやる。
自分にさわられることを、いやがられてはいない、とカカシは内心ほっとしたものの、だからといってそれはこの子お得意の表面上のことだけかもしれず、どうかこれだけは本当であって欲しいとカカシは願う。
「マンションただで貸してくれた人とは先月で契約切れちゃってさ、オレってばまたノラ猫生活なんだってば」
オレ1人ぢゃあアパートすらまともに借りられない、とナルトは零す。
「ほっんと人間社会ってうまくできてるってばよ。まぢで孤独な人間はまともに生きてけないよーにできてるの。どうしても一人にならなきゃいけないガキはさー、法律とかが働かない方法を見つけるしかない」
たとえば男の人にこーすることとかね?と、ナルトがおもむろにカカシの股間を一撫でして、にこりと笑う。
「自分の意思だからへーキなんだってば」
カカシが何かを言う前にナルトが切り出す。
「仕事だと思えば百倍マシ」
だから放っておいてってば、とナルトの唇から滑り出た温度のない冷めた言葉。
だから放っておいてってば、とナルトの唇から滑り出た温度のない冷めた言葉。
★ああ・・・何もいうまい長さとか展開とか。今日は本舗の方の更新と合わせてちょっぴり頑張りました。17日拍手お返事です。空拍手状態なのに連打ありがとうございますv
私信・pさまへ↓
やはり管理人さまでしたか!ナルトジャンルにウェルカムした時には是非是非教えてくださいv本当にありがとうございました^^
空気猫取扱説明書概要
ここは二次創作小説置場です。無断転載は禁止。本物のカカシ先生とナルトくん、作者様とは一切関係がありません。苦手な人は逃げて下さい。
カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
猫耳探偵事務所
仔猫ちゃんたちがキーワードから記事を探索してくれます。
管理人の生態
自己紹介
名前 空気猫、または猫
職業 ノラ
趣味 散歩・ゴミ箱漁り
餌 カカナル
夢 集団行動
唄 椎名林檎
性質 人間未満
日記 猫日和
ある日、カカナルという名のブラックホールに迷いこむ。困ったことに抜け出せそうにない。
職業 ノラ
趣味 散歩・ゴミ箱漁り
餌 カカナル
夢 集団行動
唄 椎名林檎
性質 人間未満
日記 猫日和
ある日、カカナルという名のブラックホールに迷いこむ。困ったことに抜け出せそうにない。
足跡