空気猫
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デリバリヘルス!24
通勤途中の道端でずるずるとカカシはどこかの家の民家に凭れ掛かる。
危なかった。すべすべの足が、あんなに危険な代物だったなんて人生30年カカシは知らなかった。
危うく、本当に危うく理性が飛ぶところだった。
そのうえ、……――あんな言葉。
我慢するこっちの身にもなってもらいたい。
★お色気作戦ばっちり効いていたみたいです。こちらも、もう一波乱。お返事2日。
通勤途中の道端でずるずるとカカシはどこかの家の民家に凭れ掛かる。
危なかった。すべすべの足が、あんなに危険な代物だったなんて人生30年カカシは知らなかった。
危うく、本当に危うく理性が飛ぶところだった。
そのうえ、……――あんな言葉。
我慢するこっちの身にもなってもらいたい。
★お色気作戦ばっちり効いていたみたいです。こちらも、もう一波乱。お返事2日。
デリバリヘルス! 23
朝起きると隣に温もりがなかった。仔猫のように屈伸して、ナルトがベッドから起きあがるとカカシがキッチンに立っていた。どうやら朝ご飯を作ってくれているようで、その背中に感動してしまった。
朝起きると隣に温もりがなかった。仔猫のように屈伸して、ナルトがベッドから起きあがるとカカシがキッチンに立っていた。どうやら朝ご飯を作ってくれているようで、その背中に感動してしまった。
それと同時にむくむくと悪戯心が湧き上がる。
ナルトはカカシの背中に抱きついた。
「…ナルト?」
「おはようってばカカシ先生」
「おはようってばカカシ先生」
おはよう、と若干ひきつったようにカカシが笑った。
ナルトは知らんぷりをして、カカシの内股に自分の素足を絡める。
「…何作ってるんだってば?」
ナルトは知らんぷりをして、カカシの内股に自分の素足を絡める。
「…何作ってるんだってば?」
「あー、うーん…トーストとハムエッグとチキンサラダ…ごめんナルト集中できないんだけど?」
「わざとやってるんだってば?」
ハムエッグに添えるトマトを切っていたカカシはダンと異音を立てて包丁を握っていた手を止める。
「………………」
「シシシ。なぁ、カカシ先生ってば今ドキドキした?」
「………………してない」
カカシが耳を赤くさせ、無言で金糸の頭を腕で突っ張ると、してやったりの顔でナルトがカカシの背中にぎゅっと抱きついて頬を摺り寄せる。
「わざとやってるんだってば?」
ハムエッグに添えるトマトを切っていたカカシはダンと異音を立てて包丁を握っていた手を止める。
「………………」
「シシシ。なぁ、カカシ先生ってば今ドキドキした?」
「………………してない」
カカシが耳を赤くさせ、無言で金糸の頭を腕で突っ張ると、してやったりの顔でナルトがカカシの背中にぎゅっと抱きついて頬を摺り寄せる。
「・・・・仕事遅れちゃうデショ、邪魔しない」
「ちぇ」
素っ気ない大人の態度にナルトは唇を尖らせた。
それでもカカシの傍から離れない少年に、カカシの眉が怪訝そうに顰められる。
妙にニコニコしているのも気に掛かるところだ。
まーた、なんかズレたことを考えているような気がするのだ。
そのズレを教えてもらいたいところだが、生憎と時間が差し迫っている。
「朝飯はこれ、昼飯は冷蔵庫の中。部屋の中は好きに使っていいし、出掛ける時はテーブルの上に鍵を置いておくから、それを使っていいからね?わかった?」
「りょーかいっでば」
「ぢゃ、いってきます」
「いってらっしゃいってば、ア・ナ・タ!」
一瞬カカシがフリーズして、
しばしの無言のあと
「りょーかいっでば」
「ぢゃ、いってきます」
「いってらっしゃいってば、ア・ナ・タ!」
一瞬カカシがフリーズして、
しばしの無言のあと
忙しなくトレンチコートを羽織りバタンとドアを閉めて出ていく。
「むー・・・いまいちだったかな?」
「むー・・・いまいちだったかな?」
部屋にひとり残されたナルトはこてんと首を傾げ、ソファーに腕を組んで座り込んでうむむむむと考え込む。
「うー、どうしよー・・・・」
にこにこしていた顔を一転ナルトの顔が顰められる。
「カカシ先生ってば、今のうれしくなかったのかな?」
カカシはここに「いつまでもいていい」と、言っていたがナルトはそうは思わなかった。
やはり無賃で泊めて貰うにはそれなりの対価を必要だ。
だから〝サービス〟をしてみたのだが、どうもカカシはお気に召さないらしい。
これは困った。何かいい方法がないだろうか。
カカシが喜んで満足するようなこと。
ナルトは考える。
ふと視線を向ければ、棚の上には、ヘルス道具の入ったバックパック。
ぱぁっとナルトの顔が明るくなる。
「オレってば天才だってば!」
バックパックの中身をドパーと散乱させてナルトが満面の笑みを浮かべる。ついでに楽しい悪巧みを思いついた時の表情も。
「うししっ、カカシ先生ってば見てろー?うずまきナルト秘伝・お色気の術の真骨頂を見せてやるってば!」
おっしゃ!とナルトは両拳でガッツをした。
★お返事1日。ありがとうござい!今日は起きた瞬間もう朝かと思うくらい夜から瞬間移動でした私信です、そして滅せよ太陽と世界を呪いながらもちゃんと起き上がりましたとも!^^
本舗の方にもパチパチありがとうございますv次のコメント返信担当者はちょこさんなのでいっぱい送ってしまって下さい~笑。きっと可愛くお返事してくれますよ!
デリバリヘルス! 22
「あー、もうさっさと寝るよ」
カカシは疲れたようにため息を吐くと、ベッドに腰を下ろした。――・・・・一緒のベットに寝ることに抵抗と気恥ずかしさはあったが、カカシ宅のベッドは十分な広さがあったし、どちらかがソファーに寝るというもの、面倒だ。
ギシっと音がなって、枕を抱き締めたナルトの表情が少しだけ変わる。
カカシは暢気に欠伸を噛み殺していたのだが、
「カカシセンセ・・・」
熱っぽい声で囁かれ、背中に温もりを感じてカカシはぎょっとした。
もそもそと性的な意味でカカシの下肢にふれてくる手馴れた少年の手付き。
「ナ、ナルト・・・っ?」
「あのさ、泊めてくれるお礼。他のお客さんにはしたことなかったんだってばよ?特別サービスしちゃうってば」
首筋を甘く噛まれて、カカシの背筋がぞくりと震える。
媚びたような上目遣いで見上げられ笑みを浮かべられて・・・
「やめなさい、ナルト」
「―――なんでぇ?」
ぐいっとナルトを腕で遠ざける。
カカシに拒まれたナルトはおでこを抑えながら頓狂な声をあげた。
「いいから寝なさい」
「むぎゅっ」
ばふ!と毛布を押し付けられ、真っ白なシーツの波間にナルトの身体が沈む。
「子供扱いすんなってば!」
「まだ子供でしょ、おまえは」
「オレってばもうイロイロ知ってるってば」
「精神追いついてないのに、生意気なこと言ってるんぢゃありません」
ぽふぽふと幼児か何かのように布団を叩かれて、ナルトは「ちぇ」と唇を尖らせた。
「せっかくイロイロサービスしてやろうと思ったのに。オレってばスゴいんだってばよ!」
「はいはい」
「ちょ、寝るなー!」
ナルトに背を向けて寝息を立て始めた大人をナルトは布団越しにぽふぽふと叩いていたが、カカシは「明日仕事だから」とさっさと寝てしまった。
―――し、信じられねぇ。
ナルトはぽかんと銀髪の大人を見下ろした。
フツー、据え膳とは食うものではないだろうか。
少なくとも、今までナルトの周りにいた大人はみんなみんなそうだった。身を差し出せば、喜んで飛びつくような男たちばかりで、ナルトは、彼等を汚い大人たちだと軽蔑していたが、そんな取り引きしか持ちかけられない自分をもっと軽蔑していた。
ヘルス業を始めてから、だめだと思いつつも、ナルトにはそういう身の売り方でしか、人と接することが出来なくなっていた。
「んだよう・・・・」
だからナルトが「いいよ」と言っているのに何もしないで眠る大人がいるなんて、嘘みたいだった。
それと同時に「何もしないで眠った」大人にむっとしてしまった。だって、それって、オレに、魅力がないってことなんだろうか。
それはちょっと悔しい。
ナルトは自分の平たい身体を見下ろす。
発育不良気味のナルトの身体は、大抵の客には喜ばれた。
しかし世の中にはボンキュンボンなお姉さんの方が魅力的だと思う男の人も当然いるわけで、
カカシはどう考えてもノーマルな方の人間であったはずだから、
つまり自分に手を出さないのは、食指が動かないということなのだろうか。
カカシに告白されたが、
さすがに同性との行為にはまだ抵抗があるのかもしれない。
いやしかし、とナルトはエッチなことは何も知りません、という顔で眠るカカシの横顔を睨む。
「昼間は手ぇ出してきたくせに。今更聖職者気取りだってばぁ?」
さっき、オレにエッチなことしたくせに。ちょっとその気だったのを、知っている。だから誤魔化すなんてズルい。
納得のいかないナルトはしばらくベッドの上でひとり腹を立てていたが、やがて睡魔が襲ってきた。そういうえばろくに睡眠も取っていなかったのを思い出す。
客の前で安心して眠るわけにもいかなかったから。
「ふぁ・・・」
久し振りのベッドは、やわらかくて、ナルトはなんとなくカカシの背中に頬をくっつけて瞼を閉じた。他意はない。だって季節はもう秋で、そろそろひとりで眠るには寒い季節ではないか。
まどろみ、眠りの世界に落ちる瞬間、ナルトは明日カカシにちょっとした悪戯を仕掛けてみようと決心した。
だって、お客さんには可愛いねっていっぱい言われたのに、
この銀髪の大人は言ってくれないなんて、
この銀髪の大人は言ってくれないなんて、
なんかやだ。
★30日お返事です。本舗も更新完結?です。なぜこんなに更新が早かったかというと前の時点で猫さんは五千字オーバーでちょこさんサイドのネタバレを含む文章を書いてしまい、相談の結果後半部分を削ったからです。今回はそれをそのままアップしてちょっと書き足しただけで楽ちんでした。
デリバリヘルス! 21
「今までどうしてたんだ、夜は」
「カプセルホテルとか、仕事場にそのままとか。カプセルホテルは狭いし寝たきしねーから好きくねーし、職場はあんまりいられねーから。あとはお客さんの部屋とかかな。オレの境遇知ったらけっこー優しい人とかいてさー、仕事終わったあともそのまま泊めてくれる人とかいたんだってば。たまに変なことしてくる人とかいたけど」
もう部屋の中でぐるぐる鬼ごっこ、と笑顔でへらんと笑ったナルトに、「ナ、ナルト!?」とカカシが枕を抱えた少年を慌てて見下ろす。
「あ、あぶなくなったら逃げたってばよ?」
「そういう問題ぢゃないでしょ!!」
もういやだこいつの感性・・・とカカシは眉間を押さえる。
ナルトといえば、蒼褪めたカカシの様子が可笑しかったらしく、へへへと笑った。
だから、そこは笑うことではないのに。
★29日お返事です^^あとweb拍手更新です。
★29日お返事です^^あとweb拍手更新です。
デリバリヘルス! 20
「足伸ばして寝るの久し振り!」
キャーとナルトが、はしゃいでカカシのベッドにダイブする。「ふかふかだってばよー」と現代日本では信じられないようなことを感動したように呟く元教え子ににカカシは若干頬を引き攣らせた。
お風呂を借して、夕食を食べさせて、パジャマを与えて、濡れっぱなしの髪の毛で部屋をうろつくナルトを掴まえてドライヤーで乾かしてやり、人心地がついたのはもう夜になった頃だった。
夕食を出した時も「手作りの料理なんて久し振りだってば!」と、どうやら出来合いのものやインスタントラーメン、菓子類で食事を済ませたり、食べなかったりしていた少年はきらきらと瞳を輝かせた。
わざとか、天然なのかわからないが、いちいち感動するとカカシに抱きついて喜ぶものだから、ナルトの無邪気(?)なスキンシップにカカシの心臓は速くなったり、止まりそうになったりと、わりと忙しかった。
★お返事28日。ありがとうございますこれで月曜日を乗り切ってみせます・・・!月曜日の朝撲滅キャンペーン中の猫です。月曜の朝って起きた瞬間「滅べ世界!」とか思いませんか~・・・?
空気猫取扱説明書概要
ここは二次創作小説置場です。無断転載は禁止。本物のカカシ先生とナルトくん、作者様とは一切関係がありません。苦手な人は逃げて下さい。
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管理人の生態
自己紹介
名前 空気猫、または猫
職業 ノラ
趣味 散歩・ゴミ箱漁り
餌 カカナル
夢 集団行動
唄 椎名林檎
性質 人間未満
日記 猫日和
ある日、カカナルという名のブラックホールに迷いこむ。困ったことに抜け出せそうにない。
職業 ノラ
趣味 散歩・ゴミ箱漁り
餌 カカナル
夢 集団行動
唄 椎名林檎
性質 人間未満
日記 猫日和
ある日、カカナルという名のブラックホールに迷いこむ。困ったことに抜け出せそうにない。
足跡